PHPで関数と引数を使う方法【初心者向け】

プログラミング初心者向けに、PHPの基礎を紹介する記事です。

今回は、PHPの関数と引数（ひきすう）について、テックアカデミーのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。

関数は、PHPだけでなくプログラミングを行う上で非常に重要な基礎知識です。

引数は、関数を利用する上で頻繁に使用する考え方です。

実務でも関数や引数を毎日利用しますので、ぜひ学習してみてくださいね。

目次

• 関数とは
• 実際に関数を書いてみよう
• 関数における引数とは
• 実際に引数を書いてみよう
• おわりに
• PHPを学習中の方へ

そもそもPHPについてよく分からないという方は、PHPとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

今回の記事の内容は動画でもご覧いただけます。
テキストよりも動画の方が理解しやすいという場合はぜひご覧ください。

関数とは

PHPの変数は、文字列や数値などデータを格納するための値です。

変数に対して、PHPの関数は処理をひとまとめにした部品です。

たとえば、「メールを送る」といった決まった処理をさまざまなところで使いたい場合がでてきます。

そういう時のために、よく使う処理をひとまとめの部品のようにしておくと便利です。

処理をまとめることで、同じ処理が何度でも実行できる状態（再利用可能）にできます。

田島メンター！関数というのは、何でしょうか。

変数に入っている値を加工したり、登録したり、表示したりとか動きのある処理をするものかな。自分で関数を作ることもできるんだよ。

自分でオリジナルの関数を作ることもできるんですねー。

そうなんだ。では、実際に書いてみよう！

実際に関数を書いてみよう

関数の定義と関数の実行の実装を通じて、実際に関数を書いてみましょう。

関数の定義

関数を定義するときは、functionを使って次のように定義できます。

function 関数名( ){
　処理
}

では、実際に書いていきましょう。

まず、関数として定義したい処理を書きます。

サンプルコード（関数を利用しない状態）

$name = "山田";
echo "私の名前は" . $name . "です。";

解説（関数を利用しない状態）

$name = “山田”;では、変数nameに山田という文字列を代入しています。

echo “私の名前は” . $name . “です。”;では、私の名前はという文字列と、変数nameと、ですという文字列を、echoで表示させています。

上記の処理を関数を使ってまとめてみます。

サンプルコード（関数を利用した状態）

<?php
function outputName(){
    $name = "山田";
    echo "私の名前は".$name."です。";
}

解説（関数を利用した状態）

<?phpでは、PHPのプログラムを開始することを意味します。

function outputName(){ では、outputName関数を定義しています。

$name = “山田”;では、変数nameに山田という文字列を代入しています。

echo “私の名前は” . $name . “です。”;では、私の名前はという文字列と、変数nameと、ですという文字列を、echoで表示させています。

}では、outputName関数が終了することを意味します。

しかし、これを出力しようとしても何も表示されません。

なぜなら、処理をまとめただけで、まだ実行していないからです。

関数の実行

実行するために、関数名を呼び出（実行）してあげる必要があります。

サンプルコード

<?php
function outputName(){
    $name = "山田";
    echo "私の名前は".$name."です。";
}
outputName();

解説

<?phpでは、PHPのプログラムを開始することを意味します。

function outputName( ){ では、outputName関数を宣言しています。

$name = “山田”;では、変数nameに山田という文字列を代入しています。

echo “私の名前は” . $name . “です。”;では、私の名前はという文字列と、変数nameと、ですという文字列を、echoで表示させています。

}では、outputName関数が終了することを意味します。

outputName( );では、outputName関数を実行しています。

実行結果

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関数における引数とは

引数とは、関数をより柔軟に利用するための値です。

関数は、同じ処理を何度呼び出しても、同じように実行できます。

ただし、単に実行しただけでは、当然全く同じ処理が実行されます。

たとえば、「メールを送る」関数を実行する場合、単に関数を実行するだけだと、全く同じメールが送信されます。

同じメールを何通も送るにしても、宛名だけ変えたいという場合もありますよね。

そこで登場するのが引数です。

「メールを送る」場合、引数に宛名を指定することで、同じ文面を複数の宛先に、宛名だけ変更して送信できます。

サンプルコード

<?php
function outputName($name){
  echo "私の名前は".$name."です。";
}
outputName("山田");

解説

<?phpでは、PHPのプログラムを開始することを意味します。

function outputName($name){では、outputName関数を定義し、引数に$nameを指定します。

関数を定義するときに使用する、$nameの位置にある引数を、仮引数といいます。

echo “私の名前は”.$name.”です。”;では、私の名前はという文字列と、変数nameと、ですという文字列を、echoで表示させています。

}では、outputName関数が終了することを意味します。

outputName(“山田”);では、outputName関数を実行しています。

関数を実行するときに使用する、山田の位置にある引数を、実引数と言います。

実引数に山田という文字列を指定することで、実引数の山田が関数の仮引数に渡されます。

つまり、outputName関数を実行すると、[1]の実引数である山田が、[2]のoutputName関数の仮引数に使用され、結果的に[3]のecho文内の変数nameで表示されます。

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実際に引数を書いてみよう

実際に引数を利用した実装をしてみましょう。

サンプルコード

<?php
function outputName($name){
    echo "私の名前は".$name."です。n";
}
outputName("山田");
outputName("鈴木");

解説

<?phpでは、PHPのプログラムを開始することを意味します。

function outputName($name){では、outputName関数を定義し、引数に$nameを指定します。

関数を定義するときに使用する、$nameの位置にある引数を、仮引数といいます。

echo “私の名前は”.$name.”です。”;では、私の名前はという文字列と、変数nameと、ですという文字列を、echoで表示させています。

行末にあるnを利用することで改行ができます。

}では、outputName関数が終了することを意味します。

outputName(“山田”);では、outputName関数を実行しています。

関数を実行するときに使用する、山田の位置にある引数を、実引数と言います。

引数に山田という文字列を指定することで、実引数の山田が関数の仮引数に渡されます。

outputName(“鈴木”);では、outputName関数を実行しています。

引数に鈴木という文字列を指定することで、実引数の鈴木が関数の仮引数に渡されます。

表示結果

おわりに

関数と引数についての解説は以上です。

関数と、関数に伴う引数を使えば、処理をまとめておき、いろいろなところで使いまわすという便利な使い方ができます。

関数は引数を取ることができるんですね。

そうだね。自分で定義した関数でもそうだけど、後で再利用できるし、違う値を引数にして、同じ処理なんだけど違う結果を返すこともできたりするんだ。

関数は、一種のひな形やテンプレートみたいなものですか？

そうとも言えるね！関数化することで、再利用できる以外にも、ソースコードの見通しも良くなるんだ。

PHPを学習中の方へ

これで解説は終了です、お疲れさまでした。

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