アクティブリスニングとは?目的や効果、実施方法を徹底解説【初心者人事向け】

アクティブリスニングについて徹底解説したハウツー記事です。本来はカウンセリング技法の1つであるアクティブリスニング、それが今ビジネスで注目される要因と活用方法に迫ります!

TechAcademy HRマガジンは、TechAcademyが運営するIT業界で働く人事向けのWebメディアです。人材採用支援のTechAcademyキャリアやオンラインで学べるIT・プログラミング研修も提供しています。

アクティブリスニングは、今や会社の研修で実施されるコミュニケーション技法の1つとなっており、幅広い企業で取り入れられています。

部下の本音がなかなか引き出せずに困っている上司はいないでしょうか?居心地の悪そうな若手社員はいませんか?

人事でアクティブリスニング研修の導入を考えて、コミュニケーションの質向上働きやすい環境作りを通じて、業務の質を上げていきましょう!

初心者人事の方からアクティブリスニングを研修の1つとして取り入れようとしてる人事の方までを対象に、アクティブリスニングの基本から、特徴、実践方法など知識として入れておくべきことを紹介していきます。

なお本記事は、TechAcademyの法人向けIT研修での実績をもとに紹介しています。

大石ゆかり

今回は、アクティブリスニングに関する内容ですね!

田島悠介

どういう内容でしょうか?

大石ゆかり

目的や効果、実施方法について詳しく説明していきますよ!

田島悠介

お願いします!

 

目次

アクティブリスニングとは

アクティブリスニングとは、「受容の精神」と「共感的理解」をもって相手の話に耳を傾け、その言葉の中にある事実や感情を積極的につかもうとする聴き方のことです。

現在、IT企業をはじめとしてビジネスの場で活用される事例が増えてきていますが、本来は米国の臨床心理学者カール・ロジャースが提唱したカウンセリングにおけるコミュニケーション技法の1つです。

相手の言葉をすすんで“傾聴”する姿勢や態度、聴き方の技術を指し、日本語では「積極的傾聴」と訳されます。

アクティブリスニングにおいて、聴く側は話し手に共感し、考え、問題の本質を明確にしていくプロセスを共有することで、話し手が自ら解決できるように支援します。

アクティブリスニングを行う目的

アクティブリスニングが企業で使われる1番の目的として挙げられるのが、社内で円滑な人間関係を構築するためです。

そのため新卒社員研修よりも、管理職の研修方法に使用される方が多いとされています。

上司から部下へのコミュニケーションの手段として使用され、部下の悩みを聴いたりするときにアクティブリスニングを活用します。

そうすることにより、社内のより良い人間関係の構築にも役に立ち、会社の生産性向上にも繋がります。

社内コミュニケーションを活性化することで、会議での意見も出やすくなったり、仕事上のスムーズなコミュニケーションにも繋がるというメリットがあります。

アクティブリスニングの効果

ハラスメントの防止

アクティブリスニングを活用し、組織の人間関係を円滑にする事で、社内の風通しが良くなり、働きやすい環境を作る事ができ、部下の本音をうまく引き出す事で、個人の能力が発揮しやすくなりハラスメントの防止に繋がります。

話し手が抱える問題を解決するための気付きが得られる

問題に対して解決策を提示したり、指示したりするのではなく、その人自身が気付きを得て、理解することができるようになります。そのため、社員の問題解決能力の向上に貢献することができます。

アクティブリスニングの実践方法

 

まず、アクティブリスニングには2種類の方法があることを押さえておきましょう。

1つは言葉のやりとりで話を聴くバーバルコミュニケーション(言語的コミュニケーション)。

もう1つは態度や仕草、頷きなどの言葉以外で相手の話を聴くノンバーバルコミュニケーション(非言語的コミュニケーション)です。

4つのバーバルコミュニケーション

バーバルコミュニケーションとは、「言語コミュニケーション」とも呼ばれており、会話(言葉)や文字によるコミュニケーションの事です。

1.相槌

相槌と一言で言っても、さまざまな言葉があります。

「へえー」「うんうん」「なるほど」など様々なバリエーションがありますが、例えば「へえー」でも、声のトーンが下がり気味でつまらなそうに言うと、話者はそれ以上話すことをやめてしまいます。

なので、興味深げに「へえー」と声のトーンを上げて言うと、話者はさらに話を広げるでしょう。

2.オウム返し

アクティブリスニングにおける「傾聴の姿勢」を思い出し、まず話し手の立場に立って考えましょう。そして、話し手が話した事に対して「つらかったね」「寂しかったね」などの共感の言葉を使います。

また、話し手の言葉を繰り返して聴き手が話す事で、話者の自問自答を促し、「理解してくれている」という印象を与えます

3.オープンエンドクエスチョン

オープンエンドクエスチョンとは、話者の話の内容を広げるための質問の事です。「はい」「いいえ」で答えられる「クローズドクエスチョン」と相対します。

話し手の話に共感しながら質問が話者の負担にならないよう、言い方や内容にも気を配りながら「いつ?」「どこで?」「だれが?」など5W1Hをうまく使いながら質問をしましょう。

4.パラフレーズ(言い換え)

パラフレーズとは、話し手が話した言葉を聴き手の言葉に言い換えて伝える事で、「共感してくれている」「親身になって聞いてくれている」という印象を与えることができます。

5つのノンバーバルコミュニケーション

1.視線の位置

話者とは、なるべく視線を合わせるようにしましょう。

視線を合わせる事で、心理的な距離が縮まる効果があるとも言われています。

視線をさまよわせたり、ずっと一点をみるなどの視線の合わない状態が続くと、話し手に不信感を与えてしまいますので注意が必要です。

加えて人によって見られることが苦手な場合もあるため、相手に合わせることも必要です。

2.体勢(聴く姿勢)

話者の話を聞く時には、姿勢も重要です。体は話し手の方に向け、聴き手自身もくつろいだ、リラックスした状態であることが大切です。

話し手との距離も大切ですが、近過ぎて「興味を持ってくれている」と感じる方もいますし、「自己スペースが侵害されている」と感じる方もいますので、適度な距離感と相手のタイプを掴みましょう。

また、腕を組んだり手遊びをするなど、話し手に不快感を与える仕草は禁物です。

一般的には、正面もしくは斜め前が良いと言われています。

3.声のトーン

声のトーンや大きさ、そして話のペースにもコミュニケーションに大きな影響を与えます。

大きな声で話したり、早口でまくしたてると本音を聞き出す事ができません。

声のトーンやペースはなるべく話し手に合わせ、抑揚をつけて話にリズムを持たせましょう

声と感情は密接につながっているため、声を適切に使い分けながら話しやすい状況を作りましょう。

4.表情

表情とは、人間の感情や情緒が表に現れたもの。

表情はノンバーバルコミュニケーションの中でも、最も多くの情報を持っていると言われています。

話し手の表情に合わせることを意識し、相手の表情から気持ちを汲み取ろうとしている姿勢を見せましょう。

5.スキンシップ

スキンシップは肩を支えたり、握手をするなどのスキンシップが、話者とのコミュニケーションの構築に有効な場合もあります。

特に話し手が心細い時に有効です。

しかし、「触られる事」自体を嫌う人も居ますので、しっかり見極めてから行いましょう。

ハラスメントと認識され、本末転倒になりかねません。

 基本的な3つの姿勢

カール・ロジャースはアクティブリスニングを行うにあたり、聞き手に必要な基本的な姿勢を3つ挙げています。

1.自己一致

聴き手が、相手の考えや価値観などを否定したりしない、隠しごとをしない、表面的な言葉で繕わないなど、話し手と向き合う自分が’ありのまま’の状態であることを言います。

聞き手が誠実でありのまま、正直であれば、話し手との間に信頼が生まれ、話し手も本音を語ることができます

2.無条件の肯定的配慮(受容)

話し手の良い面、悪い面に対して否定や評価をせずに、そのまま受容することです。

相手に受け入れられるということは、話し手にとって自身が尊重され、大切にされている状態となります。

この姿勢を取ることは、話し手が自分自身を見つめ、受容できることを助けます

3.共感の姿勢

話し手の立場に立ち、話し手と同じ視点で物事を捉え理解することを意味します。

話し手の世界を自分自身の世界として感じることで、相手を理解し信頼関係を築き、話者が自分自身の理解に至る事を助けます。

アクティブリスニングを行う際の注意点

部下に対してアクティブリスニングを行う際、つい管理者としての「自我」が出てしまい、「聴き手」になれていないケースも多く見られます。

アクティブリスニングを行う上で、途中で話し手に対し意見を挟んだり、結論を急がないように注意しましょう。

アクティブリスニングは、技法を学ぶことで聴き方を身につけることはできますが、単に相手の話をしっかり聞けばよいというわけではありません。

相手の本音を引き出すには、話し手と聞き手両社の信頼関係が不可欠だからです。

アクティブリスニングが学べる講座3選

最後にアクティブリスニングを体感したい、実践的に学びたいという方のために講座をご紹介します。

 1.アクティブリスニング&アサーション

【特徴】

  • 自宅学習型講座、2回の課題提出
  • 受講期間2か月
  • 聴く技術だけでなく伝える技術も同時に学べる

【料金】

講料:19,980円(個人受講料:24,300円)

 

2.傾聴1日講座

【特徴】

  • 基礎講座と実用講座がある
  • 二日間で基礎+実用両方網羅できる
  • アクティブリスニングを実際に体感できる

【料金】

  • 基礎講座のみ27000円
  • 基礎+実用56000円(参考:実用のみ29000円)
  • 基礎と実用同時申し込みで50000円(6000円お得)

 

3.ビジネス・コミュニケーション研修(GlobaLink

【特徴】

  • 一日で基本チェックから実戦練習まで完結
  • 自分の弱みと強みが整理できる

【料金】

30万円から

 

まとめ

アクティブリスニングの特徴から実践方法、講座まで一気にご紹介いたしました。

ぜひこのアクティブリスニング研修の導入をし、社員のコミュニケーション力を高めていきましょう。

また、近い概念にフィードフォワードというものもあります。

若手の活躍に悩んでいる企業に向いている組織改革方法です。

併せて理解して、自社に合う人材育成を行いましょう。

監修してくれた方

田上 敏光

キラメックス株式会社 ビジネス事業部
TechAcademyキャリア/法人向けIT研修 セールスマネージャー

人材系企業で採用支援・人材育成事業・toB向けクラウドサービス事業に従事。

その後、「弁護士ドットコム株式会社」にて新規事業の企画立案・運用に携わる。

現在は、キラメックス株式会社にてプログラミング教育を通して「個の選択肢、可能性を広げること」「新たなキャリアに伴走すること」をミッションとし法人向けに「IT人材採用支援」および「IT研修」を担当している。

 

田島悠介

内容分かりやすくて良かったです!

大石ゆかり

田島君も、今日から実践して組織づくりに役立てましょう!

田島悠介

分かりました。ありがとうございます!

 

TechAcademyでは、従来の講義型研修とは違い、実務を想定したカリキュラムで実践的スキルを短期間で確実に身につけられる法人向けオンラインIT研修を展開しています。

1名〜数百名規模・業界を問わず、500社以上の企業様の研修を実施しています。 受講生一人ひとりに現役エンジニアのメンターが付き、皆様のニーズにあったサポートを行います。学習時の「わからない」を確実に解消いたします。