Wantedly(ウォンテッドリー)とは!機能や料金、実際の使い方を解説【人事向け】
人事・採用担当者向けにWantedlyの使い方やサービスの概要について解説しています。採用サービスとして利用する企業は年々増えていますが、メリットや料金などこれから導入を考えている方はぜひ理解しておきましょう。
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Wantedly(ウォンテッドリー)とはどんなサービスなのか、何ができるのかなど詳しく解説しています。
後半では求人募集の作成方法を紹介しているので、使ったことがない人でも簡単に利用するイメージがつかめるはずです。
エンジニア・デザイナーといった専門的なスキルを持った人材採用に強いサービスなので、ぜひ使ってみてください。
目次
- Wantedlyとは
- 採用担当者がWantedlyを使うメリット
- Wantedlyの主な利用方法
- Wantedlyの「応援する」とは
- 料金体系
- 利用する上で注意しておきたいポイント
- 実際の使い方(募集要項作成の流れ)
- ミートアップ機能とは
Wantedlyとは
Wantedly(ウォンテッドリー)というのは、ビジネスの版SNSとしてベンチャー企業から大企業、NPOまで使われているサービスです。 ここでは、Wantedlyについて詳しくご紹介します。
年々ユーザー数や利用する企業数が増えていますが、大きな特徴として、気軽に企業とユーザーがマッチングできるという点があります。
以下で細かい機能などに触れていきますが、従来の採用サービスとは大きく違うと感じるはずです。
採用担当者がWantedlyを使うメリット
ここでは、人事担当者にWantedlyをおすすめしたい理由についてご紹介します。
気軽に求職者(ユーザー)と会える
Wantedlyのサービス上、応募したら入社の意思があるというより「まずは話を聞いてみたい」という設計にしているため気軽にユーザーに会うことができます。
「求人を出したものの採用どころか応募すら集まらなかった」という経験のある人事の方もいるでしょう。
優秀な人材を採用するためには、まず自社のことを知ってもらわなければなりません。ユーザーも成長意欲の高い人が多いので、積極的に会うことができます。
オファーができる
機能の1つとして、スカウト機能があります。 Wantedlyの場合は、ユーザーのプロフィール情報を会社が確認して、オファーを送ることができます。
求人を作成して待つのではなく、良い人材にはこちらからアクションを取れる機能があります。
20~30代の若手人材が多い
Wantedlyを利用しているユーザーの70%以上が20~30代となっています。
給与や福利厚生といった条件面よりもやりがいやビジョン、働く環境などを重視している求職者が多くいます。他のサービスと比べても成長意欲の高いユーザーを採用することができるはずです。
Wantedlyの主な利用方法
ここでは、Wantedlyの利用方法についてご紹介します。
募集要項を作成
Wantedlyの性質上、仕事へのやりがいを重きに置いたマッチングを図るため募集内容には、どんな事業をどんな思いで、どんなメンバーで作っているのか入力する形になっています。
また、ユーザー側もまずは気軽に会社のことを知ってもらうという意味合いで、どの求人にも「話を聞きに行きたい」という応募ボタンがつけられています。
フィードを作成
求人を紹介とともにブログスタイルで会社の社員インタビューや創業ストーリーなどを紹介するページがあります。
応募するユーザーも入社したらどんな人たちと一緒に仕事をするのか、どんな雰囲気なのか気になるはずです。募集を作成するだけでなく、会社についての発信もしてましょう。
スカウトを送る
先ほども紹介しましたが、Wantedly内では会社側からユーザーに直接メッセージを送ることができます。
専門的なスキルが必要な職種や応募が少ない職種でも積極的にスカウト機能を使うことで採用につながるはずです。
条件で絞り込み人材を検索することができるので、多くの企業が利用しています。
Wantedlyの「応援する」とは
Wantedlyが大きくなった一つの理由として、SNSを利用した募集機能の応援があり、Wantedlyを利用する際に大切な役目を果たしています。 ここでは、Wantedlyの応援についてご紹介します。
求人情報には必ず「応援する」ボタンがあり、このボタンをクリックすることによって、SNSのTwitterやFacebookなどシェアができます。 自分が勤務している会社や自分の知人がいる会社などの応援ができます。
※応援機能は、実際には過去はWantedlyの中でだけシェアができましたが、2018年8月頃からはTwitterやFacebookでシェアしないとカウントが応援としてされなくなりました。
応援がWantedlyで大切な理由
応援は、求人活動をWantedlyで行う際は、非常に大切な意味があります。
先にご紹介したように、応援するとそのままTwitterやFacebookでシェアするようになります。 そのため、より多くの人が求人情報を見てくれ、応募者が多くなる可能性が高くなります。
はっきりとアルゴリズムや載る基準が示されているということではありませんが、応援を多くされている求人情報は、「今週のおすすめ」というWantedlyの中にあるもので紹介される可能性が大きくなります。
これとともに、露出をWantedlyの中でアップすることができます。 このように、応募者の目に付く可能性が大きくなる応援は、Wantedlyにおいて非常に大切な機能です。
応援合戦とは
応援をWantedlyで多くするために、応援合戦というものがあります。
この応援合戦は公式ではありませんが、自主的な人事・採用担当者の協力関係を会社単位で作って、求人情報をお互いに応援するものです。
会社単位で応援合戦は行われるので、応援を個人に頼むよりも多くのユーザーに短時間に情報を送ることができます。
しかし、あまり応援合戦をやり過ぎれば、ユーザーが逆に敬遠することがあるため注意しましょう。 当然ですが、時期を見て、適度に行うのは問題ないため、シェアが考えているように多くならない場合は、できる範囲で試してみましょう。
Wantedlyの料金体系
Wantedlyの料金プランとは
求人・採用サイトの場合は、料金が成果報酬になっていることが多くありますが、Wantedlyの料金は、月額定額になっており、成果報酬ではありません。
月額費用によって利用できる機能などが変わってきます。
5つの料金プラン
Wantedlyの場合は、次のように料金プランが5つあります。
トライアル
月額費用は無料、アカウント数は3、ダイレクト・スカウト機能は無し、募集要項掲載数は5本、応募者のプロフィール閲覧可能数は先着5名、サポート体制はメール
ミニマム
月額費用は3万円、アカウント数は3、ダイレクト・スカウト機能は無し、募集要項掲載数は無制限、応募者のプロフィール閲覧可能数は無制限、サポート体制はメール
ライト
月額費用は5万円、アカウント数は15、ダイレクト・スカウト機能は無し、募集要項掲載数は無制限、応募者のプロフィール閲覧可能数は無制限、サポート体制はメール
スタンダード
月額費用は9万円、アカウント数は15、ダイレクト・スカウト機能は無し、募集要項掲載数は無制限、応募者のプロフィール閲覧可能数は無制限、サポート体制はメール
エンタープライズ
月額費用は50万円~、アカウント数は無制限、ダイレクト・スカウト機能は400通~、募集要項掲載数は無制限、応募者のプロフィール閲覧可能数は無制限、サポート体制はメールと電話
トライアル
無料 |
ミニマム
3万円/月 |
ライト
5万円/月 |
スタンダード
9万円/月 |
エンタープライズ
50万円〜/月 |
|
アカウント数 | 3名 | 3名 | 15名 | 無制限 | 無制限 |
ブックマーク・スカウト機能 | × | × | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
ダイレクト・スカウト機能 | × | × | × | 400通 | 400通〜 |
募集要項の作成代行 | × | × | × | 電話取材 | 現地取材 |
トップページ枠への掲載 | × | × | × | × | ◯ |
専任担当による導入サポート | × | × | × | × | ◯ |
募集の掲載本数 | 5本 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
応募者のプロフィール閲覧数 | 先着5名 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
サポート体制 | メール | メール+電話 | メール+電話 | メール+電話 | メール+電話 |
サポートの初回対応時間 | × | 48営業時間以内 | 24営業時間以内 | 8営業時間以内 | 4営業時間以内 |
(2019年5月現在)
Wantedlyは無料で利用できるか?
Wantedlyの場合は、無料で30日間は利用することができます。 利用できる機能は多くありませんが、30日間に5ページまで募集要項を作って公開することができ、先着5名の応募者までやりとりすることができます。
Wantedlyを使う上で注意しておきたいポイント
Wantedlyの場合は、単に募集ページを作るのみでは人材は集まりません。 人材を集めるためには、魅力がある会社ページを作るだけでなく、個性的で魅力的なコンテンツを作ることが必要です。
まず、その会社で人材が仕事をした際にイメージが具体的に沸きやすいコンテンツを作ることが必要です。 そのため、社内の雰囲気や社員が仕事をしている様子を写真で魅力的に紹介したり、よく分かる文章でビジネスの内容などを伝えたりすることが必要になります。
応募者は、関心がある会社をフォローし、フォローしている会社のコンテンツなどを確認し、どのような社員がいるか、どのような会社かを判断した上で、応募するかどうかを決定します。 そのため、応募者を集めるには、Wantedlyで魅力があるコンテンツなどを作ることが必要なのです。
Wantedlyの使い方(募集要項作成の流れ)
採用担当者としてWantedlyにログインすると以下のような管理画面(ダッシュボード)になります。
左側のサイドメニューには、「募集」「フィード」「アナリティクス」などの項目があり、募集やフィードを作成し、アナリティクスで募集に対してどれくらいの人に閲覧されたのか、何人エントリーしたのかが一覧で分かります。
職種ごとの割合も見れるので、タイトルや募集内容を改善する上でチェックしておきましょう。
求人作成の流れは、まず「募集」から「+新規募集を作成」を選択します。
まずはじめに「募集」なのか「ミートアップ」なのか選択する必要があります。
求人については「募集を作成する」を選択しましょう。
また、ページ上部で、各項目の何について入力しているのか確認できます。
「募集要項を書く」では、募集する職種や採用形態、タイトルなどを入力します。
- キーワード:検索結果により表示されやすくするために関連するキーワードをできるだけ入力します。
- タイトル:募集職種やどんな人がターゲットなのか記載します。
- 募集の詳細:どんな業務をするのか、どんな人を求めているのか、どんなスキルがあると良いのかなどを入力します。
※Wantedlyの募集内に給与に関する記述はNGなので、注意しておきましょう。
その他、カバー写真や応募対象者などを選択します。
ちなみに写真には社員の顔写真や集合写真などを用いると応募数が増えやすいと言われています。
続いて、「会社について書く」の項目で、会社の「What・Why・How」について記入し、画像を選択します。
「募集要項ごとに作成」を選択すると、その募集要項のみに内容が反映されます。一方、「会社情報を使用」を選択すると会社ページで表示される情報と同内容が反映されます。
「社員の追加」では、募集要項に表示する社員を選択します。
4人まで顔写真が出るようになっており、表示させたい社員を「募集要項に顔写真とプロフィールを掲載する」に設定しましょう。
募集した職種と関連する写真を追加しておくと良いでしょう。
そして、最後に「社員プロフィール」で募集要項に表示するプロフィールを記入したら完了です。
「募集開始する」ボタンを押すと内容に関して審査が始まります。その後は、募集管理画面からステータスを確認することができます。
無事審査が通れば「募集中」というステータスに変わります。
ミートアップ機能とは
募集要項とは別に「ミートアップ形式で作成する」ボタンがあったと思いますが、次のようなことができます。
気軽にイベントページが作れる
基本的に、イベントページを作る方法は募集記事と同じであるため、これまでWantedlyを利用していた場合は簡単に作れるでしょう。
共感を大事にしているWantedlyらしさが、「なぜ開催するのか」ことまで書くところに出ているでしょう。
プロフィールをチェックして、一斉に参加メールが送れる
イベントページにエントリーした人のプロフィールを、募集記事のエントリーと同じように閲覧することができます。
参加してくれるのはどのような人かを前もってチェックすることができるため、イベント内容を参加者に応じたものにすることもできます。
また、エントリーが定員に対して多くなれば、候補者一覧からメールを一斉に送ることができます。この機能を利用すると、エントリー数が多い場合はスムーズに参加する人に連絡ができます。
以上、Wantedlyの使い方や機能について解説しました。
これから利用を検討している方は料金なども含めぜひ参考にしてみてください。
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