これからのエンジニアの採用環境とは!有効な採用方法を解説【人事向け】

現在IT業界問わず、エンジニアの需要が大きく伸びています。一方でエンジニア人材は伸びておらず、供給量がマッチしていない状況です。そうなると今後エンジニアの採用環境は大きく変化していくでしょう。そのために重要なのがエンジニアに選ばれる会社になること、また有効な採用手法の選択です。今回はこちらを解説していきます。

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今、日本ではどの業界でも深刻な人手不足に悩まされています。「うちも人手が足りなくて困っているんだよ」という話は取引先とはもちろん、他業種の友人とすることもあるでしょう。特殊な技能を必要としない職業でも人手不足に悩まされているのですから、ITについて深い知識を持つエンジニアとなると問題はさらに深刻です。

そこで今回は、人事担当者として把握しておくべきエンジニアの採用環境、今後の採用戦略について説明します。

 

なお本記事は、TechAcademyキャリアの実績をもとに紹介しています。

 

大石ゆかり

今回は、エンジニアの採用環境に関する内容ですね!

田島悠介

どういう内容でしょうか?

大石ゆかり

現在のエンジニアの転職状況やこれからの採用手法について詳しく説明していきますよ!

エンジニアの中途採用環境

まずはエンジニアの中途採用環境について把握しておきましょう。具体的にIT業界では今どのくらいエンジニアが足りていないのでしょうか?

経済産業省が実施した「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査」によると、2016年の時点でIT人材の数は91.9万人。数字だけ見るとそれなりに多く感じてしまうかもしれませんが、不足している人数は17.1万人にも上ります。考えるまでもなく人手不足であることが数字から読み取れます。

別のデータも見てみましょう。転職情報サイトDODAを運営するパーソナルキャリア株式会社の調査によると、IT/通信業界の求人倍率は6.79倍であるのに対し、他業種の求人倍率は最高で3倍程度。この数字からも、いかにエンジニアが足りていないかということがお分かりいただけるでしょう。

こうなると自社にエンジニアを確保するのは難しく、諦めるしかないように思うかもしれません。とはいえこれはあくまで業界全体の話。転職を考えているエンジニアに自社を選んでもらうことができれば、人手不足なこの時代でも十分な働き手を確保することは可能です。

ところで、転職を考えているエンジニアはそもそも現在どのくらいいるかご存知でしょうか?

日経 xTECHが実施した2018年の「IT人材の転職意識調査」によると、転職をしたいと考えているエンジニアは全体のおよそ7割となっています。といっても、当然ながらこの7割のエンジニアが全員転職活動を行っているわけではありません。この調査で「できるだけ早く転職したい」と回答したのは全体のおよそ3割。実際に転職活動を始めている人数となるとさらに少なくなってしまうでしょう。転職市場で顕在化しているエンジニアはそれほど多くはありませんが、チャンスがあれば転職したいと考えているエンジニアは少なくないのです。

 

エンジニアの採用環境はこれからどうなる?

人事担当としてはエンジニアの人手不足は今後も続いていくのかという点が気になるでしょう。結論からいえば、エンジニアの人手不足は今後も長く続きます。それどころか、より一層深刻な状況を迎えることになるでしょう。

この要因は大きく分けて2つ。

  • IT人材の需要が今後ますます高まっていく
  • 働き手そのものが少なくなっていく

ことが原因として考えられます。

 

IT人材の需要が高まる

IoTやAIといった言葉を耳にする機会も増えました。今はまだ導入されているところは少ないですが、今後技術が発展していくとともにさまざまな場所で最新のIT技術が導入されます。その理由はIT技術と他業種の親和性が非常に高いからです。今でもITは他業種と連携することで大きな力を発揮していますよね。

具体例をあげると、介護や農業分野にIoTが導入されていることや、フィンテックなどの金融分野へのITの活用などがそうです。今までITと関連が薄かった分野こそITで大きく改善し市場が伸びていくでしょう。

しかし、その分今までIT人材が必要でなかった業界や会社も採用活動に力を入れ始めるようになります。そうなると需要は急速に伸びるのにその担い手が少なく需給バランスが大きく崩れます。

そしてそのなかで採用活動で有利になるのは、やはりいい条件を出せる会社です。それは報酬だけでなく働き方などの環境も含みます。そうなるとIT人材にとって魅力的な条件を出せるのは大手企業になることが多いでしょう。なぜならいい人材を獲得するための環境整備に投資ができるからです。

こうなるとどんどんと採用環境が厳しくなっていくでしょう。

 

働き手が少なくなる

今さら説明するまでもないでしょうが、現代の日本は少子高齢化を迎えています。定年を迎えた人が次々に退社する中、新入社員があまり入らず労働人口がじわじわと減少している状況です。政府は定年を伸ばすなどの対策を行っていますが、これはあくまで一時しのぎでしかありません。現状ですら働き手が足りないとなっているのに、これ以上労働人口が減り続ければ人手不足はさらに深刻なものとなるでしょう。当然ながらIT業界も例外ではありません

今後も間違いなくIT人材は需要が増え、供給は減ります。「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によると、足りなくなるIT人材の数は2030年において最低でも41万人は足りなくなるだろうという予想。人手不足への対策は今後さらに重要な課題となっていきます。

 

エンジニアを集めるために今からできる対策

当然ながら何もしなければ人手不足が続いていきます。いずれは働く人がいなくなり会社が立ち行かなくなってしまうでしょう。人事担当の方は今からでも少しずつ対策を講じていく必要があります。では具体的にどうするべきなのか?

まず最初にするべきなのはエンジニアが働くことに意義を感じられる会社にすることです。独立行政法人情報処理推進機構が発行している「IT白書2018」によると、現代のどこも人手不足という状況の中、IT人材が充足している企業は自社の文化・風土を良いと考えているという特徴があります。もう少し噛み砕いていうとチャレンジできる環境ややりがいを感じられる環境になっているという意味ですね。

転職市場は空前の売り手市場となっています。会社が社員を選ぶという考えではもう古く、求職者に自分たちの会社を選んでもらうという意識がなければ人手を確保することは難しいでしょう。とはいえ、もちろん環境が整うだけでは会社の存在を知ってもらうことはできませんので、具体的な採用戦略も必要になってきます。

 

エンジニアの採用環境はこれからどうなる?

転職サイトや転職情報誌などに求人広告を掲載する、という対策はすでに行っているかと思います。もちろんこれは今でも効果的な方法ではありますが、このくらいであればすでにどこの会社も行っている対策。他社以上に成果を挙げるためにはこれまでとは違った方法での採用にも挑戦していかなければいけません。

具体的にどのような採用をしていくべきなのか?ここでは3つの方法についてご紹介します。

 

ダイレクトリクルーティング

従来の採用方法では求職者が自社に応募してくれるのを待つしかありません。一方ダイレクトリクルーティングは企業が積極的に人材をスカウトするという採用方法。従来の採用方法を待ちの採用とするのであれば、ダイレクトリクルーティングは攻めの採用ということができるでしょう。

ダイレクトリクルーティング最大のメリットは転職潜在層にアプローチすることができるということ。先ほども説明したように、転職を考えているエンジニアの数は実は多いもの。ただ、このエンジニア全てが今すぐ転職したい、転職に向けて動き出しているというわけではなく、わざわざ転職サイトに登録するほどではないかと考えている人が多くいるのです。

とはいえ、スカウト型転職サイトというものがありまして、求職者は自分から動く必要がないため機会があれば転職したいという人でも気軽に登録しやすい仕組みとなっています。またスカウト型の転職サイトを利用するだけでなく、TwitterやFacebook、ブログなどで情報発信している人に連絡をとってみるのも一つの手。ダイレクトリクルーティングであれば採用しようと思っている相手がどんな考えを持っているか、どのくらいスキルがあるのかが分かるので、相手に合わせて会社のアピール方法を変えて効果的に採用確率を上げることができます。

 

リファラル採用

リファラル採用は自社の社員に友人などの知り合いを紹介してもらい採用するという方法。この採用方法のメリットは採用コストを大幅に抑えられることです。人材募集会社に報酬を払う必要はありませんし、ダイレクトリクルーティングのように採用活動の専従者を置く必要がありません。紹介であれば技術レベルもそれなりに高い人を期待できるので教育コストもあまりかかりません。社員と個人的につながっているということで自社の良いポイントが伝わりやすいのも魅力的です。

もう一つのメリットとしては、従来の採用方法はもちろんダイレクトリクルーティングでも見つからないような人材が見つかるかもしれないということ。個人で情報が発信できたり気軽に登録できる転職サイトもあるとはいえ、全員が全員何かしら行動しているわけではありません。他の企業がどうやっても見つけられない人材をリファラル採用では見つけられる可能性があります。

 

ポテンシャル採用

ポテンシャル採用というのは採用する人材のスキルや経験ではなく潜在性、つまりポテンシャルを評価して採用する方法です。分かりやすいところでいうと、新卒採用はどの企業でも基本的にポテンシャル採用を採用しています。

デメリットとしてはエンジニアとしてのスキル自体は高いわけではないので、会社である程度教育する必要があります。エンジニアには向き不向きがありますから、合わない人を採用してしまうとすぐに辞めてしまうかもしれません。採用時には成長意欲、これまでどんなことをやってきたのか成長するためにどんな取り組みをしてきたか、といったところを重点的に見ると良いでしょう。

 

エンジニア採用環境に合わせた早めの対策をしよう

今後ますますエンジニアを採用することが難しくなっていくでしょう。しかし現時点でエンジニアの需給バランスが大きく崩れているというわけではありません。崩れるのはもうすこし先のことになります。なので今の採用環境はラストチャンスかもしれません。

今のうちにエンジニアにとって魅力的な職場環境や文化を作ることでエンジニアに選ばれる会社になれるような取り組みや組織改革をしていきましょう。そうすることでエンジニアだけでなく、それ以外の職種でも優秀な人材を獲得できるかもしれません。それが会社の成長につながるのは間違いないでしょう。

 

監修してくれた方

田上 敏光

キラメックス株式会社 ビジネス事業部
TechAcademyキャリア/法人向けIT研修 セールスマネージャー

人材系企業で採用支援・人材育成事業・toB向けクラウドサービス事業に従事。その後、「弁護士ドットコム株式会社」にて新規事業の企画立案・運用に携わる。現在は、キラメックス株式会社にてプログラミング教育を通して「個の選択肢、可能性を広げること」「新たなキャリアに伴走すること」をミッションとし法人向けに「IT人材採用支援」および「IT研修」を担当している。

 

田島悠介

内容分かりやすくて良かったです!

大石ゆかり

田島君も、今日から実践してエンジニア採用に役立てましょう!

田島悠介

分かりました。ありがとうございます!

 

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