チームワークとは?重要性や効果、研修など徹底解説【人事向け】

チームとグループの違いは?実際のところなにが重要なの?人事担当であるならば答えられるようにしておきたいところ。そこで人事の方へ、チームワークの重要性から効果、研修についてまで徹底的に解説します

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仕事を行う際、チームワークは欠かせません。チームワークがあれば個人やチーム、組織の力が向上します。とは言え、そもそもチームワークとはなんでしょう?

チームとグループの違いは?実際のところなにが重要なの?人事担当であるならば答えられるようにしておきたいところ。

そこで人事の方へ、チームワークの重要性から効果、研修についてまで徹底的に解説します。会社のチーム力を底上げすることで、今まで以上に生産性が上がるでしょう。

 

なお本記事は、TechAcademyの法人向けIT・プログラミング研修での実績をもとに紹介しています。

 

目次

 

チームワークとは

仕事を効率よく進め、成果を出すにはチームワークが必要です。社員のチームワークを高めるためにも、チームワークについて知っておきましょう。

人事の方へ、チームワークの定義からグループとの違いまで詳しくご紹介します。

 

定義

チームワークとは1つの目標に向かい、複数人でお互い協力や役割分担をしながら行動することです。また、行動するための団結力や連携のことも指します。全体で1つの共通した目標や目的を目指し行動するのです。

 

グループとの違い

チームワークとグループの決定的な違いは「共通の目標・目的」の有無です。グループは単なる人の集まりであり、個人の作業となります。また、共通の性質で分類された集団の場合もあるのです。

グループに対しチームワークでは多種多様な人の集まりであり、共通の目標や目的をもって行動を共にします。

 

チームワークのメリットやデメリットとは

チームワークをスムーズに進めるには、メリットやデメリットを知っておくことが大切です。チームワークのメリットやでデメリットには、どのようなものがあるかご紹介します。

メリットとデメリットを知っておけば、より効果的なチームワークを行えるでしょう。

 

メリット

チームワークのメリットは次の3つです。

 

個人の持つ力の向上

メンバー同士でコミュニケーションを取り仕事を進めるため、客観的な視点からの意見を得られます。そのため、自分の良いところや改善点が明確になるのです。

改善点が明確になれば個人の成長につながります。各自の持つ力が向上することで、チームの力も底上げされるでしょう。

 

チームや組織全体の力の向上

チームのメンバー同士のやり取りが刺激となり、新しい気づきやアイデアが生まれます。また、個人では生まれることのなかった、新たな力を生み出せるのです。

一つのチームが成長すれば、他のチームも影響を受けて向上しようと努力をします。チームワークは相乗効果を生み、チームや組織の力の向上にも役立つでしょう。

 

効率的に仕事を進められる

チームワークはお互い足りていない部分を補い、お互いの強みを高めていけます。そのため、一人で仕事を行うよりも効率的に仕事を進められるのです。

各チームが効率的に仕事を進められるようになれば、自然と生産性も上がっていきます。

 

デメリット

チームワークのデメリットは次の2つです。

 

メンバーのバランスを意識する必要がある

チームを決めるうえで大切なのがメンバーのバランス。メンバーのバランスとは、スキルや技術の差だけでなく、それぞれの相性も関係します。あまりにもスキルの差が大きいと、作業の幅が狭くなってしまいます。

また、相性の悪いメンバーがいるとチーム内の雰囲気も悪くなり、意欲や生産性が下がってしまう恐れも。ただ人を集めれば良いわけではないため、チームのメンバー選びに手間がかかってしまうのです。

日頃から社員の様子を見ておき、慎重に選定することが大切です。

 

ミスの把握に時間がかかってしまう

チームでの仕事はミスがあった際に、気づくまでに時間がかかってしまうことがあります。誰がどの時点でミスをしたというのが、チームワークではわかりづらくなってしまうのです。

各自の業務領域の明確化や、こまめに進捗のチェックを行うことが大切でしょう。

 

仕事においてのチームワークの重要性

チームワークが重要なのはわかったものの、仕事ではどのような点で重要なのか。そんな疑問にお答えすべく、仕事においてのチームワークの重要性について解説します。

 

現状の課題

日本でチームワークに対する意識が薄いのが現状とされています。国の政策やIT化、グローバル化により、ビジネスだけでなく労働のあり方までもが大きく変わっていっています。

そのような中、業務を遂行していくには個人プレーでなく、チームや組織のつながりが重要になってきます。チームワークを向上させ、世界だけでなく変化する社会にも適応できる会社を作っていくことが大切でしょう。

 

チームワーク向上が仕事に与える影響、メリット

チームワークが向上することにより、スムーズに仕事が進み生産性が向上します。また、それぞれの繋がりが強くなり、全体に連帯感が生まれるでしょう。連帯感が生まれることで各自の責任感の向上も期待できます。

さらに、一つのチームのチームワークが向上することにより、他のチームにも影響を与え会社の組織力も向上するのです。

 

チームワークに必要な要素とは

複数人の連携と団結により発揮されるチームワークは、どのような要素が求められるのか。人事の方へ、チームワークに必要な要素をわかりやすくご紹介します。

 

リーダーシップ

チームワークはリーダーがいることで成り立ちます。全体をまとめ、各役割を持つメンバーに的確な指示を出すため、リーダーとなる人にはリーダーシップが必要です。リーダーが全体をまとめられなければ、チームとして一つの仕事を成し遂げることが困難になってしまいます。

共通の目標や目的をいかに達成するか、現在の進捗から次はどのように動くべきか、チームのバランスはどのような状況かなど。チームをしっかり把握できるリーダーが求められるのです。

 

コミュニケーション能力

一つの目標や目的に向かい、連携・協力して行動する必要があるため、コミュニケーション能力が必要となります。チームで動くにはメンバー同士スムーズにやり取りできることが大切です。

それぞれが考えていることを伝え、チームで共通認識を持つことで、無駄な作業や二度手間を避けられるでしょう。チームで動くからには、お互いの信頼関係をいかに構築できるかも重要となるのです。

 

積極的な姿勢

チームワークには積極的に協力や連携しようとする姿勢が求められます。一人が意欲のない姿を見せることで、周りの士気が低下するのです。ネガティブな様子は他の人へ負の影響を与えてしまいます。

チームを前向きにして、仕事のしやすい雰囲気にするためには、各自の積極的な姿勢が大切なのです。

 

チームワークを向上させる4つのポイントとは

チームワーク向上させるために、おさえておきたいポイントを解説します。4つのポイントをおさえておくことで、チームワークをより良い状態に保てるでしょう。

 

共通の目標や目的を明確にする

チームワークを向上させるには、目標や目的を明確に提示することが大切です。はっきりとイメージできる目標や目的にするからこそ、共通の方向へ進めます。ぼんやりと曖昧なものにしてしまうと、途中からズレた方へと進むメンバーが出てきてしまうのです。

中間目標と最終目標を示し、各段階へ到達するごとにも目標や目的の見直しも行いましょう。

 

情報の共有をチーム全体で行う

チームで行動する際には共通認識を持つことが大切です。「報告・連絡・相談」を徹底して、情報の共有を行っていきましょう。

共通認識があることでお互いの状況を把握でき、協力や連携がスムーズになります。共通認識があれば、一人だけ違う方向へ進むことも予防できるでしょう。

 

発言しやすい環境づくりを行う

チーム内の雰囲気づくりは仕事をスムーズに進めるうえで、大変重要です。連携・協力を行うためには、各メンバーが発言しやすい環境づくりを意識しましょう。

発言しやすい環境を作るには

  • 発言に対し批判や否定をしないこと
  • 個人を責めないこと

この2つが大切です。発言しようとする人を萎縮させることのないよう、価値観を尊重し受け入れる姿勢を持ちましょう。

 

各メンバーの自立

チームワークを向上させるには自分の役割に対して責任感を持ち、自立することが大切です。役割に対して責任を持つことで、自主的に行動ができるようになります。

また、仕事を自分事として捉えられるようになり、意欲的に行動することもできるのです。周りに支えてもらうばかりでなく、支え合えることがチームワークには必要なのです。

 

チームワーク研修

チームワークを向上させるために研修を行いたい人事の方もいるでしょう。

そこで、チームワーク研修におすすめのゲームを2つご紹介します。座学の合間に取り入れることで、メリハリのあるチームワーク研修になるでしょう。

 

NASAゲーム

合意形成を行うゲーム。宇宙飛行士が月に不時着した設定から、手元に残った15個のアイテムに対し優先順位をつけていきます。

流れとしては

  1. 各自15個のアイテムの順位を決める
  2. 次にグループで話し合いを設ける
  3. グループで優先順位をつけていくなかで、妥協ではなく発言しあってそれぞれ合意のうえで決定する

こちらのゲームはNASAによる模範解答もあるため、答え合わせ後もグループでコミュニケーションを促すことができます。

 

チェーンブレインストーミング

ビジネスオリエンテーションなどで活用される集団思考、集団発想法。決められたテーマに基づき、参加者全員で課題やアイデアなどを出し合って、答えにたどり着くきっかけを探っていきます。

意見を述べる際には、先に発言した人の意見を取り入れつつ発展させた提案を行う必要があります。

流れは

  1. 数人でグループを作成し、テーマを決める
  2. 発案者がテーマに基づいて提案を行う
  3. 発案者の提案を取り入れつつ発展させた提案を二人目が行う
  4. 二人目の提案を取り入れつつ発展させた提案を三人目が行う
  5. 四人目、五人目と上記のように繰り返していく
  6. 決められた時間が来たら終了

※否定的な表現やネガティブな表現は禁止しましょう

どちらも周りの言葉に耳を傾けること、相手の意見を受け入れること、自分の意見を伝えるなどコミュニケーション力を養えます。チームワークに必要な力を簡単なゲームで磨くことができるのです。

 

まとめ

チームワークは仕事を効率的に進められるため、生産性の向上にも役立ちます。チームのメンバーと協力・連携を行えば、一人では成し遂げられない仕事も完遂できるでしょう。

チームワークでの仕事は関わる人が増えるぶん、より大きな達成感を得られます。そうることで、チームや組織の自信や意欲にもつながるのです。チームワークを向上させ、生産性を上げていきましょう。

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