オンライン面接とは?定義からメリット、ツールまで紹介【人事向け】
人事・採用担当者向けにオンライン面接について解説している記事です。オンライン面接を行うメリット・デメリットやおすすめツールも6つ紹介しています。初心者人事の方やこれからオンライン面接を始める企業の人事の方は必見でしょう。
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企業の存続や成長のためには欠かせない採用活動のなかでも、応募者の人となりを見極める重要なプロセスが「面接」です。
社会のIT化の流れに伴い、企業の採用活動においても、デジタルツールを活用してインターネット上で面接を実施する企業が増えてきているのをご存知ですか?
今回は、上手く活用すれば採用活動に大きなベネフィットをもたらしてくれる「オンライン面接」について解説していきます。
なお本記事は、TechAcademyキャリアの実績をもとに紹介しています。

今回は、オンライン面接に関する内容ですね!

どういう内容でしょうか?

定義やメリット、ツールについて詳しく説明していきますよ!

お願いします!
目次
オンライン面接とは
オンライン面接とは、パソコン・タブレット・スマートフォンといったインターネット通信機能を有する機器で、ビデオ通話が可能なデジタルツールを活用して、オンライン上で面接を行う方法です。
私たちの私生活においても馴染みのある無料ツール「Skype」のビデオ通話機能等でも実施することができます。
従来の面接に加えてオンライン面接を導入する企業は増加しつつあり、採用活動に便利な機能やセキュリティを搭載した、オンライン面接専用のツールもたくさんリリースされています。
オンライン面接では、主に以下の3つのものを使用します。
デバイス
PC・タブレット・スマートフォンなど(カメラ搭載のもの)
使用するツール(後述)に対応しているか確認しておくとより安心です。
通信環境
Wi-Fi環境など
できるだけ通信状況のよい場所で行います。
ツール
ブラウザだけで使えるものなど、専用のツールが複数提供されています。ほとんどのツールはオンライン面接の実施だけでなく、スケジュールやデータの管理など採用業務全体の進行にも役立つように設計されています。また、情報の漏洩防止に関する機能が備わっているものもあります。
オンライン面接3つのメリット
オンライン面接が増えてきている一番の理由は、応募者にも企業にもメリットが大きいからにほかなりません。
どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
エリアに関係なく面接を実施できる
従来の対面による面接は、基本的に応募者が企業に出向いて実施するため、原則面接を実施する企業の所在地に大きく左右されます。
オンライン面接では、エリアに関係なく面接を実施できますので、採用の幅も広がり双方のマッチングの機会が増えます。
応募者には様々な事情があり、優秀な人材であるが地方に在住しているエンジニアもいます。
オンライン面接により、企業はそのような遠方の応募者を見逃している機会損失を避けることができるのです。
場所を確保したり移動する時間を省くことができる
対面での面接だと、日時を約束して二次面接・最終面接と複数回の面接を実施するのが一般的です。
そのたびに会議室を確保するなど面接の準備をしたり、担当者の移動時間を考えてスケジュールを調整したり、応募者にとっても移動時間が発生するなど時間も手間もかかります。
オンライン面接なら、インターネット上でこれらのプロセスを進めることができますので、無駄な時間や手間を大幅に省くことができます。
結果採用活動の効率も上がりますし、より多くの応募者とコミュニケーションをすることができます。
さらに、上記のように遠方の優秀なエンジニアを採用できた場合は、ぜひ新規で応募してきたエンジニアとのオンライン面接に同席してもらいましょう。
エンジニアがエンジニアを呼び込む採用活動を加速させるのにはうってつけです。
ノウハウの蓄積や情報共有が簡単
オンライン面接用のツールは、応募者とのビデオ通話の内容を録画することができる機能が搭載されているのが一般的です。
重要な会話の内容を後で見直したり、よりよい問いかけの方法を考えたり、その場に同席できなかった担当者に情報を共有したりといったことが容易にできます。
面接データを蓄積してPDCAを回すことで、自社の採用活動に対するノウハウをどんどんブラッシュアップすることができるでしょう。
オンライン面接のデメリット
通信トラブル
意図せぬ通信トラブル、またはデバイス自体のトラブルによって進行が妨げられたり、正確な情報が得られない可能性があります。事前に動作テストを行うことができるツールがある場合は確認しておきましょう。
情報漏洩のおそれ
面接のデータが残せることはメリットでありますが、一方で試験の内容や社内の情報が外部に流出する危険性もあります。この問題は、専用ツールの機能を利用することで対策可能です。
ツールによっては費用がかかる
本来コストを抑えることが目的のひとつであるオンライン面接ですが、不必要に規模の大きなシステムを導入するとそれだけの金額がかかることになります。運用する範囲内での無理のない利用が理想的です。各サービスの料金プランや備わっている機能を確認しましょう。
オンライン面接を行う上での注意点
通信状況の確認
安定した通信環境の確保を行います。もし面接実施中に不具合があった場合の対処もあらかじめ確認しておくとより確実です。
場所の確認
背後に映してはいけない情報が入っていないか、余計な音が入っていないか一度テストしておくとよいでしょう。
漏洩防止
機密情報などが外部に出ないようにするために、使用ツールに防止機能がある場合は必ず利用しましょう。
事前連絡をしっかり行う
当日にスムーズに実施できるように、前もって操作方法や注意点を応募側と共有しておきましょう。通信がエラーになった場合のために、お互いの緊急連絡先などがあるとよいです。
オンライン面接ツール6選
無料のデジタルツールでも良いのですが、本格的にオンライン面接を導入するならやはり便利な機能を多数備えたオンライン面接専用のツールを利用するのがオススメです。
以下では、オンライン面接を行う際に利用できるツールについて、それぞれの特徴と機能、使い方や料金について解説します。
インタビューメーカー
概要と特徴
オンライン面接だけでなく、スケジュール調整やデータ管理など採用全般に関する機能が備わっています。前もって質問内容を録画しておきそれに答えてもらうという、時間をまったく問わず24時間365日実施できる新しいスタイルの面接も実施できるのが特徴です。
主な機能
スケジュール管理機能
自動スケジュール調整とカレンダーの自動同期によって日程調整の手続きを簡単に行うことができます。
評価機能
面接をしながら評価を行うことができる評価シートを使用したり、自動録画された内容を他の担当者と共有することができます。
録画面接
企業側があらかじめ質問等を録画しておき、応募側がそれに回答する形で面接を実施することができます。
利用の流れ
- 面接可能な日時をスケジュール表で指定する(企業側)
- 企業が指定した日程の中から、予約したい日時に名前・メールアドレス・電話番号を入力し登録(応募側)
- 当日に指定のURLにアクセスし、ログインして開始する(企業側・応募側)
料金
ベーシック:39,800円/月
アドバンス:79,800円/月
プレミアム:149,800円/月
Calling
概要と特徴
Calling Meeting機能でオンライン面接を実施することができます。このCalling Meetingは面接だけでなく、会議や商談など他の用途にも利用可能です。応募側がソフトウェアをインストールする必要はなく、URLの共有だけで面接を開始することができます。
主な機能
入室パスワード設定
ルームにパスワードを設定することができます。
画面共有・資料共有
参加者と画面やファイルを共有することができます。
ホワイトボード
通話中、共有の画面にペンツールなどを使って描画を行うことができます。
利用の流れ
- 管理画面でルームを作成する(企業側)
- ルームのURLを共有(企業側→応募側)
- 応募側がURLにアクセスして開始
料金
5ルーム:59,000円/月
10ルーム:99,000円/月
20ルーム:180,000円/月
無料体験あり
BioGraph
概要と特徴
こちらもスケジュール管理やデータ共有機能が搭載されたオンライン面接ツールです。応募者はアカウントを作成する必要がなく、操作もシンプルで使いやすい仕様となっております。
主な機能
スケジュール管理・リマインダー
面接前の通知を設定できるほか、面接結果の管理もこちらで行うことができます。
動作検証
企業側、応募側ともにオンライン面接が正常に動作するか事前に検証することができます。
録画機能
面接の内容を録画することができます。
利用の流れ
- PCの場合は指定のプラグインをダウンロード(※ブラウザがChromeの場合は不要)スマートフォンの場合はアプリケーションをダウンロード
- 面接対象者専用のURLをメールで送信(企業側→応募側)
- メール内のURLにアクセスし面接日を予約(応募側)
- 当日に対象のURLにアクセスして開始(企業側・応募側)
料金
ミニマム:導入費用10,000円・月額費用10,000円/月
スタンダード:導入費用30,000円・月額費用30,000円/月
プラチナ:導入費用50,000円・月額費用50,000円/月
無料体験あり
ビズプラ
概要と特徴
面接以外にも動画による研修、シフト管理など総合的な人材管理機能を利用することができます。こちらも面接時、応募者側はアカウント登録が不要です。利用料金が30分単位の使った分だけの発生となるため、無駄なく活用することができます。
主な機能
スケジュール管理
シンプルで使いやすいスケジュールカレンダーから、招待メールを1クリックで送信できます。
録画機能
自動録画機能により、面接の内容をあとから確認することができます。
利用の流れ
- URL付き招待メールを送信する(企業側→応募側)
- メール内のURLにアクセス(応募側)
- アプリが起動するので、「参加」ボタンを押して面接開始
料金
500円/30分~(使用した分だけ)
Connect live
概要と特徴
ソフトウェアのインストールなどは不要・ブラウザだけで利用可能なオンライン面接ツールです。複雑な事前設定などが不要で、気軽に利用できるようになっています。
主な機能
資料共有
面接中にファイルを共有することができます。
テキストチャット
ビデオ通話だけでなく、テキストによるやり取りを行うことができます。
利用の流れ
- 部屋を作成しURLを発行する(企業側)
- 指定されたURLを共有する(企業側→応募側)
- URLをクリックして参加(応募側)
料金
1950円/月
talky
概要と特徴
チャットルームを作成し、URLを共有するだけというシンプルな機能ですぐ使えるサービスです。英語サイトになります。無料でアカウント登録なども不要のため、ビデオチャットのやり取りがどういったものか体験してみる場合にもおすすめです。
主な機能
画面共有
通話中の相手と、現在のPCの画面などを共有することができます。
共有キー
ルームにロックキーを指定し、招待した人以外が入れないようにすることができます。
利用の流れ
- リンクアドレスを入力、あるいは何も入力せずに”Start a Chat”をクリック(入力しない場合は自動でアドレスが生成されます)
- 生成されたアドレスを共有する(企業側→応募側)
- アドレスにアクセスして開始
料金
無料
まとめ
いかがでしたか。
オンライン面接の概要からメリット、オススメツールまでご紹介してきました。
導入には自社の環境の整備等の準備が必要にはなりますが、オンライン面接は上手く活用すれば採用活動が圧倒的に加速すること間違いなしです。
まずは無料のSkype等でテストを実施してみるなど、簡単なことからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
監修してくれた方
山﨑 健太
キラメックス株式会社 HR事業部アカウントマネージャー
外食業界、IT業界に特化した人材紹介業界、システム開発会社を経験し現在に至る。 これまで営業として人事担当の要望をヒアリングし企業の採用改題を解決する傍ら、自身も人事担当として新卒/中途の採用に従事。 現在はTechAcademyキャリアにてキャリアコンサルタントとして活動。求職者のニーズに耳を傾けながら就/転職活動の支援を行なっている。 |

内容分かりやすくて良かったです!

田島君も、今日から実践して組織づくりに役立てましょう!

分かりました。ありがとうございます!
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