strcmp関数を使いこなす!PHPで文字列を比較する方法【初心者向け】
プログラミング初心者向けにPHPで文字列を比較する方法について解説しています。strcmp関数や「===」を使うことで比較を行うことができます。2つの文字列を比較してどちらが文字数が多いかなどを比べる上で役立つ関数です。
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文字列を比較するというのは数値を比較するよりもかなり難しいと言えます。
今回は、PHPで文字列を比較できる2つの方法を紹介します。バリデーションに使ったりすることも多いので、使用機会は多いでしょう。
なお本記事は、TechAcademyのPHPオンライン講座の内容をもとにしています。
strcmp関数
strcmp関数は、2つの文字列の大小を比較してくれる関数です。使う用途としては文字列が一致しているかどうかを判定するだけでなく、どちらの文字列が長いかなどもわかります。
strcmp関数の使い方は次のとおりです。
strcmp(文字列1, 文字列2)
文字列1と文字列2が同じ場合、0を返します。
文字列1より文字列2が大きい場合、プラスの数値を返します。
文字列1より文字列2が小さい場合、マイナスの数値を返します。
返ってきた値を元に、文字列の一致や長さの判定を行うわけです。

strcmp関数は、文字列が同じかどうか、違う場合は後の文字列の長さと比較して、プラスとマイナスの値を返すんですね?

そうだね。

if文で使って、返ってくる値によって処理を変えたりするんですか?

その通り!違う比較方法も見てみよう!
記号(===)
普段、==で一致を判定しているかと思いますが、==の場合、例えば数値の2と文字列の”2″が同じものと判定されてしまいます。
そこで===を使うことで、比較する対象のデータ型も一致しているかどうかを判定してくれます。つまり、文字列同士が一致しているかどうかなども判定できるわけです。

strcmp関数より、簡単そうですね。

==や===を使う場合、同じか、そうではないかの2通りになるね。

==の場合、文字列の2と数値の2が同じって評価されるんですか?

ちょっと、ややこしいんだけど型変換が行われるんだよ。厳密に比較する場合は、===って覚えておくといいね。
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実際に書いてみよう
それでは実際にプログラムを書いてみましょう。今回はstrcmpで文字列を比較してみます。
----------------------------------------------------- <?php $str1 = "ジョンは今日、ドーナツを100個食べました。"; $str2 = "ジョンは今日、ドーナツを食べました。"; $str3 = "ジョンは今日、ドーナツを10000個食べました。"; // $str1同士を比較します。 echo strcmp($str1, $str1); echo "\n"; // $str1と$str2を比較します。 echo strcmp($str1, $str2); echo "\n"; // $str1と$str3を比較します。 echo strcmp($str1, $str3); echo "\n"; ?> ----------------------------------------------------
以下、実行結果です。
---------------------------------------------------- 0 -184 181 ----------------------------------------------------
最初の比較では、同じ文字列同士を比較しているため、0という結果が出ています。
2番目の比較では、2つめの文字列の方が短いため、マイナスの結果が出ています。
3番目の比較では、2つめの文字列の方が長いため、プラスの結果が出ています。
単純に一致しているかどうかを確かめたい時は、次のように書くといいでしょう。
---------------------------------------------------- <?php $str1 = "ジョンは今日、ドーナツを100個食べました。"; $str2 = "ジョンは今日、ドーナツを食べました。"; if( strcmp($str1, $str2) == 0 ){ echo "同じ文字列です。\n"; }else{ echo "違う文字列です。\n"; } ?> ----------------------------------------------------
以下、実行結果です。
---------------------------------------------------- 違う文字列です。 ----------------------------------------------------
最後に
文字列の比較は半角文字同士では比較的簡単ですが、日本語では半角全角が入り混じっていたりとなかなか難しいです。
strcmp関数や===以外にも工夫が求められる場面もあるかと思いますので、経験を積んでいきましょう。

strcmp関数で、数値の2と文字列の2を比較したら、0が返ってきたんですけど!

===のところで説明したことを、strcmp関数でもやってみたんだね。すごいね。

これじゃあ、正確な比較は出来ませんねー。

タイトルにもあるように、strcmpは文字列の比較なので、数値と文字列を比較するのがそもそも間違っています。
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