Pythonでformat関数を使う方法【初心者向け】
初心者向けにPythonでformat関数を使う方法について解説しています。文字列内に変数を入れ表示させることができます。ユーザーが入力した情報を使いたいなど様々なシーンで役立つので、覚えておくと良いでしょう。書き方も詳しく解説しています。
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Pythonでformat関数を使う方法を解説します。
ユーザーが入力した情報を元に表示を指定したい時に便利な関数です。実際に書きながら理解すると、今後も使える知識になるでしょう。
なお本記事は、TechAcademyのPythonオンライン講座の内容をもとにしています。
Pythonのformat関数とは
Pythonのformat関数は、文字列内に変数を埋め込むことができます。
文字列内に変数を埋め込むメリットとしては、文字列内で動的に代わる変数を利用することができる事です。
変数とは
Pythonの変数とは、値を入れる箱です。箱の中には、文字や数字を自由に入れることができます。
Pythonでは予約語と呼ばれる事前に定められた単語以外であれば、英数文字と_(アンダースコア)を使用したものであれば、変数名や配列名として使用することができます。
Pythonのformatの書き方
Pythonのformatは次のようは文法で記載します。
'任意の文字列{}任意の文字列'.format(変数)
任意の文字列と書いた部分は前後にある必要はありません。
次のように、どちらか一方でも大丈夫です。
'{}任意の文字列'.format(変数)
Python2.6より前の変数埋め込み方法
format関数を使用できるのは、Python2.7かPython3からです。
つまり、それ以前のPython2.6バージョンでは別の方法で変数の埋め込みを行っていました。
例えば、文字列を埋め込む場合は、文字列を表すstring型を意味する%sを使用して埋め込んでいました。
print '%s任意の文字列' % 変数
Pythonのformatを実際に書いてみよう
それでは、Python2.7とPython3以降のPythonで使用可能なformat関数を実際に書いてみましょう。
今回は、3個の変数を利用してformat関数を使用しています。
Pythonのprint文は文字や変数を表示することができます。
Pythonでprint関数を使う方法の記事も合わせてご覧ください。
formatのプログラムソースコード
val1 = '未経験転職' val2 = '現職エンジニアが講師' val3 = '短期プログラミング学習' print('{0}は {1} を目指して {2} が {3} を全力サポート '.format('テックアカデミー',val1,val2,val3,))
表示結果
テックアカデミーは 未経験転職 を目指して 現職エンジニアが講師 が 短期プログラミング学習 を全力サポート
以下は、ソースコードの中身について詳しく解説しています。
1行目では、val1 = ‘未経験転職’により変数val1に未経験転職という文字列を代入しています。
2行目では、val2 = ‘現職エンジニアが講師’により変数val2に現職エンジニアが講師という文字列を代入しています。
3行目では、val3 = ‘短期プログラミング学習’により変数val3に短期プログラミング学習という文字列を代入しています。
4行目では、print(‘{0}は {1} を目指して {2} が {3} を全力サポート ‘.format(‘テックアカデミー’,val1,val2,val3,))により、{0}に対してテックアカデミーを、{1}に対しては変数val1を、{2}に対しては変数val2を、{3}に対しては変数val3を、それぞれ当てはめて処理しています。
str.format()について
str.format()メソッドを利用すると、文字列と数字などを組み合わせてフォーマットする事が可能になります。
ここでは、コマンドライン上でstr.format()を利用した簡単な例を紹介します。
str.format()を実装した例
>>> '1 + 2 の合計は {0}'.format(1+2)
str.format()を実行した結果
1 + 2 の合計は 3
str.format()の実装解説
「1 + 2 の合計は」の部分は文字列です。
{0}の部分も、最終的には文字列として表示されます。0(ゼロ)と指定することで、str.format()を利用する際の最初の値を指定しています。
結果的に、format(1+2)の部分の計算結果が、{0}の部分に代入され、コマンドライン上で「1 + 2 の合計は 3」と表示されます。
以上、format関数の使い方について解説しました。
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この記事を監修してくれた方
中本賢吾(なかもとけんご) 開発実績:PHPフレームワークを利用した会員制SNS・ネットショップ構築、AWSや専用サーバー下でLinuxを使用したセキュアな環境構築、人工知能を利用したシステム開発、店舗検索スマホアプリ開発など。 その他にも地域の職業プログラマー育成活動を行い、2018年には小学生がUnityで開発したオリジナルAndroidアプリをGooglePlayでリリース。ゲームで遊ぶより作ろうぜ!を合言葉に、小学生でも起業できる技術力を育成可能で有ることを証明し続けている。 |