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Pythonで複数のバージョンを使い分ける方法【初心者向け】

初心者向けにPythonで複数のバージョンを使い分ける方法について解説しています。バージョンの使い分けには主にvenvを使う方法とAnacondaを利用する方法の2通りがあります。それぞれの手順について見ていきましょう。

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Pythonで複数のバージョンを使い分ける方法について解説します。

そもそもPythonについてよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプPython講座の内容をもとに紹介しています。

 

田島悠介

今回は、Pythonに関する内容だね!

大石ゆかり

どういう内容でしょうか?

田島悠介

複数のバージョンを使い分ける方法について詳しく説明していくね!

大石ゆかり

お願いします!

 

複数のバージョンを使い分ける方法

Python では必要なパッケージを pip というコマンドでインストールします。

pip install パッケージ名

ただしパッケージ間には依存や競合関係があるものがあります。そこで、プロジェクトごとにpipによるパッケージの導入状態を独立させることで、他のプロジェクトを気にすることなく環境構築を行うことができます。プロジェクト毎に独立した環境を構築することを仮想環境を構築すると表現します。

現在の Python の環境構築では標準的な方法ですので覚えておくようにしましょう。Python で複数のバージョンを使い分ける方法としては、主に以下の2つがあります。

 

venv を使う方法

virtualenv という仮想環境を構築するためのパッケージが、 Python 3.3 から標準機能として取り込まれたものです。標準機能のため、パッケージをインストールすることなく利用することができます。 Python 3.x に組み込まれたものなので、 Python 自体のバージョンは変更できません。

それでは、venv で仮想環境を構築してみましょう。パソコンが Macならターミナル、Windowsならコマンドプロンプト(以下ターミナルと略します)から以下のように実行します。なお、実行したフォルダ配下に仮想環境のフォルダが作成されますので、実行はプロジェクトのフォルダで行うと良いでしょう。今回は「newenv」という環境を作成します。

python -m venv newenv

実行すると、newenv フォルダが作成されます。仮想環境を有効にするには以下のコマンドを実行します。

Mac/Linuxの場合

source newenv/bin/activate

Windowsの場合

.newenvScriptsactivate

実行するとターミナルのプロンプトの先頭に「(newenv) 」と表示されます。表示はパソコンによって異なります。

(newenv) pc1:~ user1$

この状態で、python によるプログラムの実行や、pip によるパッケージのインストールを行います。仮想環境から抜けるには以下のコマンドを実行します。

deactivate

実行するとターミナルのプロンプトの先頭から「(newenv)」が消えます。

pc1:~ user1$

 

Anacondaを利用する方法

Anaconda とは、さまざまなPython関連ツールをまとめてインストールできるツールです。Anaconda を使うと簡単に仮想環境を構築することができます。また Python 自体のバージョンの変更も可能です。

Anaconda Download

それでは Anaconda で仮想環境を構築してみましょう。Anaconda をインストールしたらAnaconda NAVIGATOR を起動します。EnvironmentsからCreateをクリックします。

仮想環境名を入力し、Pythonのバージョンを指定します。Createボタンをクリックすると仮想環境が作成されます。

仮想環境のターミナルを起動するには、仮想環境名の横の▲からOpen Terminalをクリックします。

また、Anaconda の Home 画面では、仮想環境を切り替えて Jupyter Notebook などの各種ツールを実行することができます。

 

この記事を監修してくれた方

太田和樹(おおたかずき)
ITベンチャー企業のPM兼エンジニア

普段は主に、Web系アプリケーション開発のプロジェクトマネージャーとプログラミング講師を行っている。守備範囲はフロントエンド、モバイル、サーバサイド、データサイエンティストと幅広い。その幅広い知見を生かして、複数の領域を組み合わせた新しい提案をするのが得意。

開発実績:画像認識技術を活用した駐車場混雑状況把握(実証実験)、音声認識を活用したヘルプデスク支援システム、Pepperを遠隔操作するアプリの開発、大規模基幹系システムの開発・導入マネジメント

地方在住。仕事のほとんどをリモートオフィスで行う。通勤で消耗する代わりに趣味のDIYや家庭菜園、家族との時間を楽しんでいる。

 

大石ゆかり

内容分かりやすくて良かったです!

田島悠介

ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!

大石ゆかり

分かりました。ありがとうございます!

 

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