Rubyのextendメソッドの使い方を現役エンジニアが解説【初心者向け】

Rubyのextendメソッドの使い方について解説します。

 
そもそもRubyについてよく分からないという方は、Rubyとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプRuby講座の内容をもとに紹介しています。

 

 

extendメソッドとは

今回はRubyのextendメソッドについて紹介していきたいと思います。

extendメソッドはある特定のオブジェクトに対して、モジュールの機能を追加したい時に使用されます。

似たようなメソッドとしてincludeメソッドがあります。こちらはクラスにモジュールの機能を取り込みたいときに使用されます。

 

それぞれ似ておりますが、今回はextendメソッドを中心にみていきます。

 

extendメソッドとincludeメソッドの違い

では具体的に説明する前に、extendメソッドとincludeメソッドとの違いについて説明していきましょう。

includeメソッドはあるクラスにモジュールを取り込む時に使います。つまり、includeメソッドはインスタンスメソッドとして取り込むこととなります。

 

これに対してextendメソッドはオブジェクトに取り込まれた後で呼び出すこととなりますので、クラスメソッドとして取り込むこととなります。

したがって、extendであるクラスに取り込まれたモジュールのメソッドはそのクラスのクラスメソッドとして機能することとなるのです。

 

ここら辺については以下の実際に書いて見てみましょう。

 

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実際に書いてみよう

では、実際に書いてみましょう。まずは以下のコードを見てください。

 

module Romancecar

  def vse
    puts "白い特急"
  end
end

class Train
end

train = Train.new
train.extend(Romancecar)

train.vse

#=> "白い特急"

 

Romancecarというモジュールの中に

def   vse ~ end

とメソッドを定義しています。

 

ついで、Trainクラスがありますね。このTrainクラスからtrainというインスタンスを生成しました。

そして、

 

train.extend(Romancecar)

 

extendメソッドを使ってRomancecarモジュールを取り込んでいます。extendメソッドの特徴である、ある特定のオブジェクトにモジュール機能を追加していますね。

このextendメソッドでRomanceccarモジュールの機能を追加しましたことによって

train.vse

 

として、Romancecarモジュール内のメソッドが使えるようになったのです。

では、これらの応用として、ある特定のクラスに対して、extendメソッドを呼び出すと、モジュールの中のメソッドをそのクラスのクラスメソッドとしても使うことができることも紹介しておきましょう。

 

以下のコードをみてください。

 

module Romancecar
  def vse
  puts "白い特急"
  end
end

class Train
  extend Romancecar
end

Train.vse

#=>　白い特急

 

Trainクラスでextendメソッドで、Romancecarモジュールを呼び出しています。ということは、RomancecarモジュールのvseメソッドはTrainクラスのクラスメソッドとして使うことができるので、Train.vseとすると”白い特急”と表示されることとなるのです。

 

このように、extendメソッドはある特定のオブジェクトに対してモジュール機能を追加する時に便利につかえますね!!

 

筆者プロフィール

町田　耕 学生時代は会計学専攻。塾講師勤務を経て、企業のCFOとして会社経営に携わる。 会社経営から一線を退いた後、インフラエンジニアの妻の勧めでプログラミングを 独学で始め、プログラミングセミナーなど転々としながら、開発案件に携わるようになる。 現在、フリーランスとして活動しながらテックアカデミーのメンターも勤めている。

 

 

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