一体どんな仕事なのか!ブリッジSEとは【初心者向け】

初心者向けにブリッジSEについて解説しています。いわゆる橋渡しを行う役割と言われるブリッジSEの業務について、具体的な仕事内容を説明します。転職活動の際に役立ててください。

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ブリッジSEについて解説します。

最初にブリッジSEとはどういった役目を持つ業務なのか、実際の仕事の内容について説明します。次にブリッジSEに必要とされるスキル、向いている人のタイプについても見ていきましょう。

 

なお本記事は、TechAcademyのエンジニア転職保証コースの内容をもとに紹介しています。

 

田島悠介

今回は、キャリアに関する内容だね!

大石ゆかり

どういう内容でしょうか?

田島悠介

ブリッジSEについて詳しく説明していくね!

大石ゆかり

お願いします!

 

ブリッジSEとは

ITシステムの開発で一番コストがかかるのは何でしょうか? サーバーやネットワーク機器の購入、回線利用料、必要なソフトウェアの購入など、ITシステムの開発には様々なコストがかかりますが、大部分を占めるのが人件費です。

ITシステムの開発では、システムエンジニアが設計やプログラミングを行います。そのためITシステムの規模が大きくなればなるほど人件費も増大します。

ITシステムの機能や品質を落とさずに人件費の増大を抑制するにはどうしたら良いのでしょう。方法の1つとして、人件費の安いところにシステム開発を依頼するという考え方があります。国内で人件費の安いところに依頼することを「ニアショア開発」、国外で人件費の安いところに依頼することを「オフショア開発」と呼びます。

  • ニアショア開発:東京や主要都市のシステム開発会社が地方のシステム開発会社やシステムエンジニアにシステム開発を依頼することをニアショア開発と呼びます。国内でもシステムエンジニアの人件費は地域差があります。東京や主要都市はオフィスの賃料や物価が高いなどの理由によりシステムエンジニアの人件費も高止まりしていますが、それに比べて地方の人件費は低い傾向にあります。技術力が同等であれば人件費を抑制できるため、このような開発スタイルを取る場合があります。
  • オフショア開発:日本のシステム開発会社が海外のシステム開発会社やシステムエンジニアにシステム開発を依頼することをオフショア開発と呼びます。日本と海外では言語の壁があり、それを乗り越えるための時間もかかります。よってオフショア開発を行う場合、人件費が国内の1/3〜1/5ぐらいでないと収支が合いません。10年ぐらい前までは中国に依頼することが多かったのですが、近年は中国のシステムエンジニアの人件費が高騰しているため、ベトナムやタイなど他の国に依頼することが多くなっています。

これらニアショア開発やオフショア開発、特にオフショア開発において、依頼先のエンジニアとの仕事の橋渡しを行うのがブリッジSEです。あたかも橋(ブリッジ)のように依頼元と依頼先をつなぎ、円滑なシステム開発が行えるようサポートするのが役割です。それではブリッジSEはどのような仕事を行っているのでしょうか。

 

ブリッジSEの仕事内容

ブリッジSEの仕事をご紹介する前に、前提知識としてシステム開発の一般的な工程を見ていきましょう。ITシステムの開発は、概ね以下のような工程で行われます。

  1. 要件定義:クライアントからの要求を文書化し、要件定義書という書類にまとめる
  2. 概要設計:要件定義をもとに、画面デザインや機能の動作を文章化した概要設計書を作成する
  3. 詳細設計:概要設計をもとに、実際にプログラミングができるレベルまで、画面や機能の内容を詳細に文書化した詳細設計書を作成する
  4. プログラミング:プログラミング言語を用いて画面や機能の開発を行う
  5. テスト:プログラムが設計通りに動作するかテストを行う。単体テスト(プログラムごと)、結合テスト(機能ごと)、総合テスト(全体を通したテスト)といった段階をふんで行われる
  6. 受け入れ確認:プログラムや仕様書が要求どおりに出来ているか確認する
  7. リリース、本稼働:ITシステムを実際に利用できる状態にして利用者が使用を開始する
  8. 運用保守:ITシステムの利用開始後、ユーザーが円滑にソフトウェアを利用できるよう、サポートや問い合わせ対応などを行う

オフショア開発の場合、一般的には「4.プログラミング、5.テスト(単体テスト)」を依頼することが多く、海外の依頼先が日本語やシステム開発に慣れてくると「3.詳細設計、4.プログラミング、5.テスト(単体テスト、結合テスト)」と依頼する範囲を広げていきます。

 

これらの開発工程において、ブリッジSEは以下のような仕事を行います。

  • 仕事の進め方を説明する:日本のシステム開発会社では常識と思っていることが海外の依頼先に通じないことが多々あります。また海外のシステムエンジニア市場は日本に比べて流動的で、プロジェクト途中でエンジニアが入れ替わることも珍しくありません。そのため仕事の進め方を説明し、万が一納品物が予定通り出来ない場合の対応などをしっかりと明文化して認識合わせをしておきます。
  • 設計書の補足説明を行う:一般的に日本のシステム開発会社が作成する設計書は、背景となる知識を省略するなど、いわゆる「行間を読む」前提で作成されている場合が多くあります。しかし行間は海外の依頼先には通じません。そこでシステムエンジニアが詳細設計書を細かく書いたうえで、さらに微妙なニュアンスまで伝わるよう、ブリッジSEが補足説明を行います。
  • 納品物の受け入れ確認を行う:納品物が設計通りに作成されているか受け入れ確認を行います。確認自体はシステムエンジニアが行い、ブリッジSEは全体のとりまとめや質疑応答、設計と異なる場合の修正の指示などを行います。海外のシステムエンジニアは、たとえ納品物が設計と異なっていたとしても、自身の設計書の解釈結果として正当性を強行に主張することが多い印象があります。そのため受け入れ確認する時点での修正依頼は難しいものがあります。事前にいかに依頼先との信頼関係を構築できているかといった点がポイントになってきます。

 

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必要とされるスキル

ブリッジSEは、経験間もないシステムエンジニアが就くには難易度が高いかもしれません。日本や海外でシステム開発のプロジェクトを何回か経験し、プロジェクトメンバーへの作業の依頼方法や全体的な管理運営がイメージできている方がブリッジSEとして成功しやすいでしょう。ブリッジSEには以下のようなスキルが必要です。

  • 英語力:海外とのやりとりを行うため、英語力は必須です。加えて現地の文化や人間性を理解しておくと、お互いの意思疎通がスムーズになります。
  • マネジメント力:ブリッジSEは自分で一から設計したりプログラムを書いたりすることは少ないのですが、説得力やコミュニケーション力が求められます。システム開発プロジェクトでひととおり管理の経験があった方が仕事を進めやすいでしょう。
  • 根気強さ:日本でシステム開発を行うのと比較して、詳細な説明が求められます。オフショア拠点の立ち上げから行うと、最初は費用対効果がなかなか得られませんが、立ち上げに成功すると強力な戦力となります。ブリッジSEの仕事としても非常にやりがいを感じる部分でしょう。

 

どのような人が向いているか

人物像としては、英語に堪能でシステム開発プロジェクトを一通り理解している人、といったイメージです。ブリッジSEとしては以下のような人が向いているでしょう。

  • 人に教えることが好きな人
  • 英語に抵抗が無い人
  • 海外の文化に興味がある人

 

エンジニアになるための学習方法

学習サービス

ドットインストール

動画による学習サービスです。環境構築など、初心者がつまずきやすい部分についても実際の画面を見ながら学習できます。ひとつひとつの動画は3分前後であり、集中して取り組みやすい形式になっています。有料会員では各動画の文字起こしやソースコードの閲覧が可能であり、学習に活かすことができます。

ドットインストールのレポート記事

 

Schoo

仕事に関係するさまざまな知識やスキルを学ぶことができる、動画と生放送による総合学習サービスです。生放送では講師に質問することもでき、参加しながらライブで勉強できます。有料会員ではすべての録画授業の閲覧・ダウンロードが可能です。

Schoo

 

Udemy

プログラミングやデザインなどの仕事に関する各種スキルを動画で学ぶサービスです。各コースでは講師が用意した小テストで復習したり、資料ファイルをダウンロードしたりすることができます。コースは有料のものと無料のものがあります。

Udemy

 

スクール

デジタルハリウッド

Webやデザイン・CGなどのデジタルコンテンツに関する通学制スクールです。就職・転職だけでなくフリーランスや在宅ワークといったさまざまな形態の働き方へのマッチングサポートも充実しており、在学中から始められる仕事なども紹介されています。

デジタルハリウッド

 

ヒューマンアカデミー

職業に関する各資格の学習ができる総合スクールになります。学習形態は通学・通信・オンラインから選ぶことができます。

各資格の日程なども公式サイトから一覧できるため、予定を立てて学ぶことができます。

ヒューマンアカデミー

 

リナックスアカデミー

東京と横浜に校舎のある通学制スクールです。Linux・ネットワークの講座とJavaプログラミングの講座があります。少人数クラス担任制による、実務の流れに合わせた授業の進行が特徴です。そのため実際の業務に直結した本格的な技術と知識を集中して習得したい方におすすめです。

リナックスアカデミー

 

この記事を監修してくれた方

太田和樹(おおたかずき)
ITベンチャー企業のPM兼エンジニア

普段は主に、Web系アプリケーション開発のプロジェクトマネージャーとプログラミング講師を行っている。守備範囲はフロントエンド、モバイル、サーバサイド、データサイエンティストと幅広い。その幅広い知見を生かして、複数の領域を組み合わせた新しい提案をするのが得意。

開発実績:画像認識技術を活用した駐車場混雑状況把握(実証実験)、音声認識を活用したヘルプデスク支援システム、Pepperを遠隔操作するアプリの開発、大規模基幹系システムの開発・導入マネジメント

地方在住。仕事のほとんどをリモートオフィスで行う。通勤で消耗する代わりに趣味のDIYや家庭菜園、家族との時間を楽しんでいる。

 

大石ゆかり

内容分かりやすくて良かったです!

田島悠介

ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!

大石ゆかり

分かりました。ありがとうございます!

 

また、オンラインのプログラミングスクールTechAcademyではエンジニア転職保証コースを提供しています。

プログラミング未経験の方でも12週間で東京のIT企業へエンジニアとして転職を目指せるコースです。

現役エンジニアとキャリアカウンセラーによる学習と転職のサポートを受けることができます。