JavaのScannerクラスのnextLineメソッドの使い方を現役エンジニアが解説【初心者向け】

JavaのScannerクラスのnextLineメソッドの使い方について解説します。実際にプログラムを書いて説明しているので、ぜひ理解しておきましょう。

 

そもそもJavaについてよく分からないという方は、Javaとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプJava講座の内容をもとに作成しています。

 

 

 

Scannerクラスとは

java.util.Scannerクラスは、ユーザからの入力をシンプルかつ高速に取得するためのクラスです。Scannerクラスを利用することでユーザが入力する値をもとに動作が変わるプログラムを作成することが可能になります。

例として、ユーザが入力する数値をもとに計算を行う機能などがあります。Scannerクラスは下記のようにインスタンス化をしてから利用します。

  public static void main(String[] args) {

    //標準入力を取得
    Scanner scanner = new Scanner(System.in);

  }

System.inは、標準入力と言ってキーボードからの入力を示しています。コンストラクタの引数は、他に読み込み対象のファイルを指定したり、読み込む文字列を直接指定する場合もあります。

 

ScannerクラスのnextLineメソッドの使い方

入力値を読み取る際に使うメソッドは複数ありますが、そのひとつに

public String nextLine()

があります。このメソッドは1行を読み込んで返却します。

  public static void main(String[] args) {

    //標準入力を取得
    Scanner scanner = new Scanner(System.in);

    //1行を読み込んで返却
    String input = scanner.nextLine();

  }

戻り値はStringです。その他に入力値を数値として読み込むnextInt()メソッドや、byteとして読み込むnextByte()メソッドなどがあります。

 

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実際に書いてみよう

ユーザに名前入力を促し、入力値の名前を呼んで挨拶するプログラムを実装します。

import java.util.Scanner;

public class SampleClass {

  public static void main(String[] args) {

    //標準入力を取得
    Scanner scanner = new Scanner(System.in);

    //ユーザに名前入力を促す
    System.out.println("あなたのお名前は何ですか？(下に名前を入力してください)");

    //1行を読み込んで返却
    String input = scanner.nextLine();

    //名前と共に挨拶を出力
    System.out.println(input + "さん、おはようございます");

  }

}

Scannerクラスを利用する為には以下のインポート文が必要となります。

import java.util.Scanner;

標準入力を指定してインスタンス化を行い、Scannerクラスのオブジェクトを作成します。ユーザに名前入力を促すメッセージをコンソールへ出力します。

nextLine()メソッドでユーザがキーボードから入力した値を1行読み取りします。1行とはエンターキーが押されるまでの内容です。
nextLine()メソッドの戻り値をあいさつ文章と組み合わせてコンソールへ出力します。

実行結果は

あなたのお名前は何ですか？(下に名前を入力してください)
山田
山田さん、おはようございます

となります。(ユーザ名として山田を入力した場合の結果です。入力内容により結果は異なります。)

 

監修してくれたメンター

長屋雅美 独立系SIerで7年勤務後、現在はフリーのエンジニアとして自宅をオフィスとして活動しています。 JavaやC♯、shellscriptを用いた開発を主に担当し、TechAcademyではJavaコースを担当しています。

 

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