Javaのオーバーライドの方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにJavaのオーバーライドの方法について解説しています。オーバーライドは親クラスで定義されたメソッドを子クラスで再定義することです。オーバーライドを行う際の決まり、実際の書き方について見ていきましょう。
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Javaのオーバーライドの方法について解説します。実際にプログラムを書いて説明しているので、ぜひ理解しておきましょう。
なお本記事は、TechAcademyのJava講座の内容をもとに作成しています。

今回は、Javaに関する内容だね!

どういう内容でしょうか?

オーバーライドの方法について詳しく説明していくね!

お願いします!
オーバーライドとは
親クラスで定義されているメソッドを、子クラスで再度定義することをオーバーライドといいます。オーバーライドは継承関係をもつ2つ以上のクラスで発生します。
オーバーロードは、同一クラスの中で同じ名前のメソッドを定義することを言います。名前は同じですが、引数の数、引数の型、並び順は別のものを定義します。
オーバーライドをとオーバーロードは名前は似ていますが、全く別の内容です。
オーバーライドの方法
オーバーライドを行う子クラスでは、親クラスのメソッドと以下のものを全て一致させる必要があります。
- メソッド名
- 引数の数
- 引数の型
- 引数の並び順
- 戻り値の型
また、オーバーライドをされるメソッドはアクセス修飾子をprivate以外に設定する必要があります。
オーバーライドの例
public class Student { // 学生番号 private int id; // 名前 private String name; // コンストラクタ Student(int id, String name) { // クラスフィールドに値を設定 this.setId(id); this.setName(name); } // 学生情報を出力するメソッド public void inform() { System.out.println("学生番号:" + getId() + " 名前:" + getName()); } // inform()メソッドのオーバーロード public void inform(int score) { System.out.println("学生番号:" + getId() + " 名前:" + getName() + " 得点:" + score); } // 学生番号のゲッター public int getId() { return id; } // 学生番号のセッター public void setId(int id) { this.id = id; } // 名前のゲッター public String getName() { return name; } // 名前のセッター public void setName(String name) { this.name = name; } } public class PhysicsStudent extends Student { //コンストラクタ PhysicsStudent(int id, String name) { super(id, name); } //オーバーライド public void inform(){ System.out.println("学生番号:" + getId() + " 名前:" + getName() + "学部:理学部"); } }
StudentクラスをPhysicsStudentクラスが継承しています。
PhysicsStudentクラスのinform()メソッドが、Studentクラスのinform()メソッドをオーバーライドしています。
また、Studentクラス内にはinform()メソッドと、inform(int score)メソッドが存在します。この2つはオーバーロードの関係です。
監修してくれたメンター
長屋雅美
独立系SIerで7年勤務後、現在はフリーのエンジニアとして自宅をオフィスとして活動しています。 |

内容分かりやすくて良かったです!

ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!

分かりました。ありがとうございます!
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