Javaのprintlnメソッドの書き方を現役エンジニアが解説【初心者向け】

Javaのprintlnメソッドの書き方について解説します。実際にプログラムを書いて説明しているので、ぜひ理解しておきましょう。

 

そもそもJavaについてよく分からないという方は、Javaとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプJava講座の内容をもとに作成しています。

 

 

 

printlnメソッドとは

System.out.printlnはjavaをコーディングする上で最もよく使うコマンドの一つです。
渡された引数の値を標準出力へ出力します。

 

System.out.println() の意味

Systemはjava.langパッケージの中に存在するfinalクラスです。finalクラスはそのクラスを継承したサブクラスを作成することができない為、サブクラスより内容の書き換えが発生しないように制限されています。

Systemクラスは標準入力、標準出力、標準エラー、プロパティ、環境変数へのアクセスを行ったりファイルやライブラリのローディングや配列のコピーを行う機能があります。

outは、Systemクラスで定義されているPrintStream型のstaticフィールドで、final修飾子が付けられています。outオブジェクトはJava実行環境起動時に初期化され、既に実行環境の標準出力と紐づけがされておりアクセスできるようになっていますが、この設定はJava実行中に変えることができます。

printlnはPrintStreamクラスのメソッドです。引数の値を標準出力の新しい一行へ出力します。printlnはオーバーロードされており、引数違いで同名のメソッドがいくつか存在しますが、どのメソッドも内部的にはprintメソッドを呼び、printメソッドがwriteメソッドを呼ぶという構造になっています。

writeメソッドが標準出力への書き込みを行っています。

 

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実際に書いてみよう

標準出力への出力と、outのアクセス先設定を変更してファイルへの出力を行うサンプルです。

 

import java.io.FileOutputStream;
import java.io.IOException;
import java.io.PrintStream;

public class Sample {

  public static void main(String[] args) throws IOException {

 

    //標準出力への出力
    System.out.println("標準出力への出力１");
    System.out.println("標準出力への出力２");

    //標準先をファイルへ変更
    System.setOut(new PrintStream(new FileOutputStream("指定ファイル.txt")));
    System.out.println("指定ファイルへの出力１");
    System.out.println("指定ファイルへの出力２");
  }

}

標準出力への出力を行った後に、setOutメソッドを使ってファイルのPrintStreamオブジェクトを設定しています。

実行すると

標準出力への出力１
標準出力への出力２

が出力され、指定ファイル.txtの中に

指定ファイルへの出力１
指定ファイルへの出力２

が出力されます。

 

監修してくれたメンター

長屋雅美 独立系SIerで7年勤務後、現在はフリーのエンジニアとして自宅をオフィスとして活動しています。 JavaやC♯、shellscriptを用いた開発を主に担当し、TechAcademyではJavaコースを担当しています。

 

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