Pythonのfromやimportの基礎を現役エンジニアが解説【初心者向け】

Pythonのfromやimportの基礎について解説します。

そもそもPythonについてよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプPython講座の内容をもとに紹介しています。

 

 

importとは

Pythonのプログラムは複数のファイルに分けることができます。

Pythonの関数を別のファイルに分けてまとめたものをモジュールと呼びます。Pythonの関数には以下の4つの種類があります。

• 組み込み関数：Python言語に最初から組み込まれている関数群
• 標準ライブラリ：Pythonをインストールすると一緒にインストールされる関数群
• 拡張ライブラリ：別途インストールが必要な関数群
• ユーザー定義ライブラリ：ユーザー(開発者)が作成した関数群

この中で、組み込み関数以外では、モジュールの読み込みが必要になります。モジュールの読み込みに使うのがimportです。

importは以下のように使用します。2つ目の例のように、モジュール名に別名を付けることもできます。

import モジュール名

import モジュール名 as 別名

読み込んだモジュールの関数は以下のようにピリオドでつなげて使用します。

モジュール名.関数名()

なお、importでは以下のように複数のモジュールを読み込むこともできますが、Pythonのコーディング規約(ソースコードを綺麗に書くための手引)であるPEP8によると、1行にまとめず分けた方が良いとされています。

import モジュール1, モジュール2, モジュール3

 

fromとは

モジュール名を指定してモジュールを読み込むのがfromです。

fromは以下のように使用します。

from モジュール名 import 関数名

from モジュール名 import 関数名 as 別名

読み込んだモジュールの関数は、モジュール名を付けること無く使用できます。

関数名()

このように便利なfromですが、複数のモジュールに同じ名前の関数があるとimportした際にエラーになってしまうため、注意が必要です。

 

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importとfromを使って外部ファイルを読み込む

それでは実際にimportとfromを使って外部ファイルを読み込んでみましょう。

今回はPythonの標準ライブラリであるmathを読み込んでみたいと思います。まずはimportだけ使った書き方です。

import math

# 半径 
radius = 10

# 円の面積
area = radius * radius * math.pi

# 結果を表示
print('半径=', radius, 'の円の面積は', area , 'です。')

実行結果は以下のようになります。

半径= 10 の円の面積は 314.1592653589793 です。

次に、 from を使って書いてみましょう。

from math import pi

# 半径 
radius = 10

# 円の面積(直接piと書いている点に注意)
area = radius * radius * pi

# 結果を表示
print('半径=', radius, 'の円の面積は', area , 'です。')

単にpiと書いただけでも使えることが分かりますね。実行結果は同様に以下となります。

半径= 10 の円の面積は 314.1592653589793 です。

 

監修してくれたメンター

太田和樹（おおたかずき） ITベンチャー企業のPM兼エンジニア 普段は主に、Web系アプリケーション開発のプロジェクトマネージャーとプログラミング講師を行っている。守備範囲はフロントエンド、モバイル、サーバサイド、データサイエンティストと幅広い。その幅広い知見を生かして、複数の領域を組み合わせた新しい提案をするのが得意。 開発実績：画像認識技術を活用した駐車場混雑状況把握（実証実験）、音声認識を活用したヘルプデスク支援システム、Pepperを遠隔操作するアプリの開発、大規模基幹系システムの開発・導入マネジメント。 地方在住。仕事のほとんどをリモートオフィスで行う。通勤で消耗する代わりに趣味のDIYや家庭菜園、家族との時間を楽しんでいる。

 

 

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