Ruby on Railsでinjectを使う方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】

初心者向けにRuby on Railsでinjectを使う方法について現役エンジニアが解説しています。injectとは、繰り返しを行うメソッドの1つです。eachとの違いは短く簡潔に書くことが出来る点です。Ruby on Railsでinjectを使って、ブロックやメソッドを繰り返し処理を行います。

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Ruby on Railsでinjectを使う方法について、TechAcademyのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。

Rubyについてそもそもよく分からないという方は、Rubyとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、Ruby講座の内容をもとに紹介しています。

田島悠介

今回は、Rubyに関する内容だね!

大石ゆかり

どういう内容でしょうか?

田島悠介

Ruby on Railsでinjectを使う方法について詳しく説明していくね!

大石ゆかり

お願いします!

 

Ruby on Railsのinjectとは

injectとは、繰り返しを行うメソッドの1つです。Ruby on Railsでは、他にも繰り返しができるeachなどがありますが、同様に繰り返しの処理を記述できます。

injectを使うメリットとよく使われるケース

Rubyでは繰り返しの処理をいくつかの方法で実装できます。しかしその繰り返しのコードは、慣れれば何ということはないのですが、何行にも渡ることが多く決して見やすいものではありません。

例えば、繰り返しをeachで記述して、配列内の数値の平均値を求めてみます。

numbers = [100, 92, 83, 95, 72]
total = 0

numbers.each do |number|
  total += number
end
average = total / numbers.length

このコードをinjectを使うと、繰り返しの部分と最後の計算は、1行で記述できます。

numbers = [100, 92, 83, 95, 72]
average = numbers.inject {|total, number| total + number} / numbers.length

このようにinjectを使うと、短いコードで繰り返し処理を実現することができ、見た目を簡潔にすることができます。

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injectを使う方法

繰り返しの処理をinjectを使って書きます。大きく分けて2つの方法があります。

  • ブロック処理を繰り返す
  • メソッドを繰り返す

 

1. ブロック処理を繰り返す

injectを使って、ブロック処理を繰り返すことができます。

result = 配列.inject(初期値) {|結果, 要素| ブロック処理 }

ブロック処理は、結果と要素を使って記述します。

繰り返しの1回目は、初期値と配列の1番目の要素を使ってブロック処理を実行します。2回目は、1回目の結果と3番目の要素を使ってブロック処理を実行します。一連の処理を配列の要素がなくなるまで繰り返します。

初期値を省略できます。

result = 配列.inject {|結果, 要素| ブロック処理 }

この場合は、繰り返しの1回目は、配列の1番目の要素を結果の初期値として2番目の要素を使ってブロック処理を実行します。2回目は、1回目の実行結果と3番目の要素を使ってブロック処理を実行します。一連の処理を配列の要素がなくなるまで繰り返します。

2. メソッド呼び出しを繰り返す

メソッド呼び出しを繰り返しに指定することもできます。

result = 配列.inject(初期値, メソッド)

この場合は、繰り返しの1回目は、初期値と配列の1番目の要素を使ってメソッドを実行します。2回目は、1回目の結果と3番目の要素を使ってメソッドを実行します。一連の処理を配列の要素がなくなるまで繰り返します。

result = 配列.inject(メソッド)

この場合は、繰り返しの1回目は、配列の1番目の要素を結果の初期値として2番目の要素を使ってメソッドを実行します。2回目は、2回目の実行結果と3番目の要素を使ってメソッドを実行します。一連の処理を配列の要素がなくなるまで繰り返します。

実際に書いてみよう

1. ブロック処理を繰り返す

1.1. 初期値がある場合

1から5までの2乗の和を求めるコードは、injectを使うと、

numbers = [1, 2, 3, 4, 5]
result = numbers.inject(0) {|result, number| result + number**2 }

puts result

と書けます。0+1*1+2*2+3*3+4*4+5*5の55が表示されます。

1.2. 初期値がない場合

配列内の数値の平均値を求めるコードは、injectを使うと、

numbers = [100, 92, 83, 95, 72]
result = numbers.inject {|result, number| result + number } / numbers.length

puts result

と書けます。ループ処理した合計を最後に配列の要素数で割って平均値としています。結果、88が表示されます。

2.メソッド呼び出しを繰り返す

2.1. 初期値がある場合

配列内の文字列を使って、初期値の文字列にsqueezeメソッドを実行します。

squeezeは、指定した文字列の重複をなくすメソッドです。指定した文字列は重複をなくした文字列だけまとめられます。

numbers = ["1", "3", "5"]
result = numbers.inject("112233445566", :squeeze)

puts result

結果、”1″と”3″と”5″はまとめられ、”122344566″という文字列になります。

2.2. 初期値がない場合

配列内の数字を全て足しこみます。+(プラス)メソッドを実行します。

numbers = [100, 92, 83, 95, 72]
result = numbers.inject(:+) / numbers.length

puts result

合計から平均値が得られます。

まとめ

injectを使うと、ループ処理が簡潔に書けます。

いかにもRuby的なシンプルな記述ができます。機会があったら是非使ってみましょう。

筆者プロフィール

伊藤広明(いとうひろあき)

1990年代からソフトウェア開発を仕事としてはじめ、2000年ごろからWEBエンジニアの仕事にも従事。世の中で末長く使ってもらえるシステム開発が信条。後進の育成にも力を入れている。

作れるもの:Webシステム、スマホアプリ
書ける言語: Ruby・PHP・Python・Java・Swift・C#・C/C++・JavaScriptなど
経験があるフレームワーク: Laravel・Ruby on Rails・Apache Strutsなど

 

大石ゆかり

内容分かりやすくて良かったです!

田島悠介

ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!

大石ゆかり

分かりました。ありがとうございます!

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