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メルカリ・ランサーズの社長が語る!創業期のエンジニア採用の秘訣とはーdots. Conference Spring 2016イベントレポート

ビジネスモデルジェネレーションでは、以下の登壇者の方々にパネルディスカッションをしていただきました。自分自身がエンジニアであるなど、テクノロジードリブンなサービスづくり、組織づくりの秘訣について語っています。

テックアカデミーマガジンは受講者数No.1のプログラミングスクール「テックアカデミー」が運営。初心者向けにプロが解説した記事を公開中。現役エンジニアの方はこちらをご覧ください。 ※ アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社 調査期間:2021年8月12日~8月16日  調査対象:2020年8月以降にプログラミングスクールを受講した18~80歳の男女1,000名  調査手法:インターネット調査

2/24(水)~3/1(火)の間、イベント&コミュニティスペースdots.にて、dots. Conference Spring 2016が開催されました。

TechAcademy magazineでは、記事としてdots. Conferenceのイベントレポートを発信していきますので、ぜひご覧ください。

ビジネスモデルジェネレーションでは、以下の登壇者によるパネルディスカッションが行われました。

自分自身がエンジニアであるなど、テクノロジードリブンなサービスづくり、組織づくりの秘訣について語っています。

モデレーター:

株式会社コルク 佐渡島 庸平氏

パネラー:

ランサーズ株式会社 代表取締役CEO 秋好 陽介氏

株式会社メルカリ 代表取締役社長 山田 進太郎氏

さくらインターネット代表取締役 社長 株式会社 田中 邦裕氏

 

初期のエンジニアの採用

Q. 創業時のエンジニア採用はどうされてたんですか?

秋好 氏:初期の3年間はエンジニアしかいなかったです。なので当時は初期からエンジニアにとってハッピーなことが全部ありましたね。その初期にいたエンジニアは、ランサーズ上にエンジニアの方もたくさんいたので、一緒に作りましょうとメルマガを送って、20人くらい応募があってその中から2,3人採用しました。

 

山田 氏:創業者は3人ともエンジニア出身なんですけど、実際にコードを書いてたエンジニアは別にも何人かいました。僕はとにかく最初にいるエンジニアがとても大事だと思ってるんですよね。最初にいるエンジニアのレベルによって全体のレベル感が決まってくるので、今まで自分が会って優秀だと思った人に声をかけたり、Twitterでエンジニア募集!と発信して20人くらいと会ったり、ウノウでエンジニアだった人を採用したという感じですね。

 

田中 氏:最初は完全に一人でやっていたんですが、途中クラスメイトにアルバイト料を払いながら手伝ってもらいました。その後やっていく中で優秀な人に株を渡して2人で始めました。その後もいろんな人に声をかけながら6人くらいでプログラムを書いていました。

 

優秀なエンジニアの定義

Q. みなさんの会社はサービスも規模感も違うと思うんですが、優秀なエンジニアの定義はどのように捉えていますか?

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秋好 氏:ランサーズにおいて優秀なエンジニアというのは、サービス愛がある人ですね。具体的にはユーザーへの価値を第一に考えてプログラミングはその手段だと考えられる人だと思ってます。最近、開発合宿をしてそれをすごい感じたんですけど、「好きなもの作っていいよ」って言うと、ランサーズで明日便利になるものを作ってくれたりしたんですよね。

 

山田 氏:創業者の2人を例にすると、一人はカバレッジが広くて新しいものが出たらとにかく触ってみるという人で、初めて会った時に只者じゃないなと感じました。

もう一人は、どちらかというと深く知っているタイプ。コンピュータってなんで動くんですか?っていうのを知っているタイプなんですけど、元々経営経験もあったのでコミュニケーション能力も高かったエンジニアですね。

 

田中 氏:異常なまでの好奇心がある人だと思いますね。スタートアップの時期ってやる手段が決まってない中でやらなければならない事が多いと思うんですよね。これはエンジニアに限らないんですけど、出来ないけど約束して物事に取り組む人っていうのがスタートアップにおいては重要だと思います。

 

Q. 未経験エンジニアを採用してから教育することはありますか?

秋好 氏:実は一人目の社員は弟なんですよ。彼はデザイナーだったんですけど、当時外注していた先のエンジニアが逃げたって言われてどうしようっていう時にPHPの本を3冊買ってあげて弟をエンジニアにさせました。あまりおすすめはしませんが。でも今は開発のリーダー的なポジションにいますよ。

 

山田 氏:メルカリはそもそもいないですね。逆に元エンジニアだったり元デザイナーで企画をしている人が多いですね。

 

田中 氏:昔は未経験でも採用せざるを得なかったですけど、今はしてないですね。運用の現場がどんどん自動化されているので、サーバー設置できますくらいだと仕事がなくなっているんですよね。今まではオペレーションだけ出来る人でも仕事があったわけですけど、今後はプログラミングもできないと厳しいと思っているので、経験者を採用するようになりました。

 

Q. 創業したときは今後インターネットの世界がこうなるからサービスを作るっていうイメージがあったと思うんですけど、当時と今を比較してみてインターネットの世界はどう捉えていますか?

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山田 氏:メルカリは3年位前に始めたんですけど、思っていたよりシェアリングエコノミーの世界が早く来てる感覚がありますね。デバイスが変わったことによってCtoCのモデル、つまり個人対個人が繋がりやすくなってシェアリングエコノミーの世界がいち早く普及してるなと思いますね。

 

田中 氏:さくらは96年に創業してるのでGoogleより古いんですけど、Webがすごい広がるなと思ってたんですよ。当時、自分で立ち上げたサーバーが秋葉原にあるインターネット体験コーナーでURLを打つと何かレスポンスが返ってきまして。その時の感動もあってWebが世界を繋ぐなと感じました。

それまではインターネットは単なるテクノロジーとしか捉えてなかったんですけど、インターネットとWebの繋がりはすごいなと思いまして。n対nではなくて、n対サーバー対nとして今後20~30年くらいは無くならないだろうと思って創業しましたね。

 

秋好 氏:2000年くらいにインターネットに出会って、それがランサーズの創業の背景でもあるんですよ。その時個人サイトを作っていたら、知らない人から同じものを作って欲しいと言われて作ったら5万貰えたんですよね。

これをプラットフォームにしたら働き方変わるぜって思って立ち上げたんですけど、最初は「そんなリスクある働き方誰がするんですか」って言われ続けて、最初3年くらいは全然使ってもらえなかったです。ただこの2,3年でシェアリングエコノミーの普及もあって働き方も変わってきたなと肌感覚で感じますね。

 

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社内風土の工夫

Q. チームマネジメントをする上で工夫されてることはありますか?

秋好 氏:この会社ってどういう価値基準で意思決定していくんだっけという点に関しては、ランサーズウェイというのを本にしていて全社で指針にしています。

あとエンジニアに関しては、ランサーズでは価値が高いけど市場価値は低いという人にしたくないと思っているので、ランサーズにいることでエンジニアとしての市場価値も高くなるようなことを意識してますね。実際に他の言語触ってもらったりはありますね。

 

山田 氏:エンジニア出身の人が多いので、オープンな感じです。メルカリはPHPで開発してるんですけど、ソウゾウという子会社はGoで開発していてバックエンドはGoogle Cloud platformを使っていたりと、今後もいろんな技術を使える会社にしていきたいとは思ってます。

 

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田中 氏:15年以上働いてる人もいれば、ここ5年以内に入った人もいるんですよね。なので、いろんな人が同じ価値観で働いてもらうために新しい人をどんどん採用してチームビルディングが必要なんだと認識させるようにしています。

 

Q. 社内用のシステムでこんな面白いもの作ってますってあったりしますか?

山田 氏:勝手にSlackが導入されたりとかはあったんですが、最近面白いなと思ったのは勤怠管理を社内のWi-Fiに接続したら自動で出勤するシステムを開発してる人はいましたね。

 

田中 氏:Slackを受け入れられるかっていう文化はインターネットのリテラシーを判断する材料になりますよね。

 

エンジニアにとって働きやすい施策

Q. 最後に、エンジニアにとってうちにはこんな働きやすい環境があるっていうのがあれば教えてください。

山田 氏:海外でチャレンジングにやりたい人には良い環境だと思います。半年に一回くらいはアメリカに行ってもらってますし、もっと多く行ってる人もいます。あと現地でもカスタマーサポートを積極的に採用しているのでビザが出しやすいとは感じます。

 

秋好 氏:ランサーズでは2つあると思っていて、自分たちが働き方を変えるんだと目指しているので在宅ワークも可能にしています。あとはユーザーと距離がすごい近いですね。ランサーズのユーザーの方に頻繁に会社に来てもらったり直接会って反応をもらう機会は多いと思ってます。

 

田中 氏:さくららしい所でいくと自社サービスが無料で使えるところですね。すごい人なんかはラックとか借りてるので。また有給休暇を取ることを事前に言うとお小遣いがもらえるなんていう制度があったりします。

 

以上、ビジネスモデルジェネレーションのパネルディスカッションでした。

エンジニアにとってはもちろん、エンジニア以外の方にも役に立つセッションになったのではないでしょうか。

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