primeNumberCTO鈴木健太が「自分もそうなりたい」と語るスゴい人とは

「僕だったら諦めていたかもしれないなという場面でも、彼はとにかく諦めずにやり遂げる。」primeNumberCTO鈴木健太の”影響を受けた人”に迫る。

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本企画では、業界トップの現役エンジニアの”影響を受けた人”にフォーカス。
CTOはどんな時、どんな場所で、どんな人に成長を支えられたのか。エンジニアを目指している人は必見です!

 

toB向けデータ統合自動化サービス「trocco®」の開発にCTOとして尽力

――最初に、今までの経歴についてお願いします。

2013年に新卒で株式会社リブセンスにWebエンジニアとして入り、口コミ系や転職のメディアの開発企画に携わっていました。その後、知り合いの紹介で副業としてprimeNumberで働き始め、その流れで2017年11月に入社しました。

少数精鋭かつしっかり利益も出しているのと、一緒に働くメンバーが魅力的であったのが入社の決め手ですね。いまはCTOとして、trocco®(トロッコ)の開発とマネジメントとテックリードを兼ねています。組織の構成はプロダクトオーナーが1人、エンジニアが僕を含めて7人の規模になります。

 

――primeNumberはどういった会社ですか。

現在メインで力を入れているのが「trocco®」で、データの統合自動化サービスです。データベースにはWebのデータであったりとかアクセスログなどが存在するのですが、それを分析するのがすごく大変なんですね。trocco®はそういったデータを自動的に統合してくれます。ざっくり言うと、分析基盤を作るためのツールのようなものですね。

データエンジニアリングの重要性がわかっていても、コストの高さもあり、後回しにされがちなんですよね。仮にデータエンジニアリングの人に基盤構築の仕事をお願いしても、色々面倒くさいこと(データの前処理など)があったりします。基盤構築のためにコストを払うのではなく、それよりも本質的な基盤構築後の分析に人が集中できるようなプロダクトを作っていけたらと考えています。

 

自分で作ったもので誰かが面白いと言ってくれることが嬉しかった

――エンジニアを目指したきっかけについて教えてください。

小学校3年生のときに、たまたま父親から不要になったパソコンをもらいました。PC-9801という白黒の画面のものです。たぶん界隈では有名だと思うのですが。そのパソコンでBASIC言語というプログラムをやっていました。

図書館にBASIC言語でゲームを作ってみようといった本が色々とあって、それを借りてきて。当時はとりあえず書いてある通りに何百行も打ち込んでやってみてという感じだったのですが、構文やタイピングなどの勉強にもなっていたと思っています。

その後、中学校ぐらいのときにHSPという当時有名だった言語があって、それは簡単にWindowsのアプリケーションが作れるというものでした。それでゲームを作ってサイトで公開して、パソコン雑誌で取り上げられて、その雑誌が家に送られてきたんです。それで初めて自分で書いたコードで対価を得られたみたいなことがあって、そのことを親に話したらすごく喜んだという経験がありました。

あとはホームページで自分の勉強を教えるコンテンツを公開していました。最初は全然アクセスがなかったんですが、Yahooディレクトリという、今はもうないのですが昔は検索ではなくディレクトリからサイトにたどり着く形式があって、そこに掲載されました。そしたらアクセス急増して、掲示板に「すごく勉強になりました」というコメントがあったりして、自分が作ったコンテンツで誰かが喜んでいるのがすごく嬉しかった記憶がありました。

あと本当に本格的なところでいくと、大学のときにWebサイトを作ってリリースしたらTwitterでバズって、数日間だけだったのですが1日10万アクセスぐらいになったときがありました。芸能人がリツイートしてくれたりもして、それがめちゃくちゃ面白いなと。

自分がゼロから考えたものについて、誰かが面白いと言ってくれる。そこからWeb系の企業とかプログラミング、Webエンジニアリングに興味を持ちました。

 

――すごく楽しんでプログラミングをしてこられたという印象ですが、その中でちょっと難しかったなとか、挫けそうになったなという経験などはあったりしますか。

個人でやっているとコピペでいいというか、そのコード自体でお金を貰っているわけでもありませんので、そのタイミングでの挫折は特になかったです。

企業に入って仕事をすると、自分の書いたコード一行一行に責任を持つ必要があります。その辺りについては最初はすごく叩き込まれましたね。そこは個人、独学とのギャップがありましたね。

 

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とにかく諦めずにやり遂げる姿勢を教わった

――プロのエンジニアとしてキャリアを築く上で、影響を受けた方などはいますか。

弊社の取締役をやっている小林という者がいるのですが、彼は元々エンジニアで、trocco®を立ち上げた人なんです。ものすごく実行力のある人で、言うだけじゃなくてちゃんと実行する、自分でやりきる。全く未知のものをゼロから組み立てるのはそうそうできることではないので、自分もそうなりたいという意味でとても影響を受けています。

彼は元々データエンジニアリングをずっとやっていた人なのですが、この業界って結構ルーチンワークというか手作業が多かったり、色々な会社が同じようなことをやっている課題がありました。

そこを解決するためにtrocco®を作ったのですが、最初はあまりポジティブな反応ではなかったです。僕だったら諦めていたかもしれないなという場面ですが、彼はとにかく諦めずにやり遂げる。その結果、今では多くのお客さまにtrocco®をご利用頂いています。しっかりやりきる人が周りにいるという環境の中で、自分としてもチームとしても正しい方向に一緒に向いて注力してやっていきたいと考えるようになりました。

 

顧客の必要なものを理解して届けられることが大切

――活躍するエンジニアの特徴、市場価値の高いエンジニア像はなんでしょうか。

技術的に言われた通りに作るのは、一定の経験を積めばある程度できるようになります。ですので、私個人の考える市場価値の高いエンジニアは、自分が作るものはお客さんに対して届けるものなので、それを理解して仕様などを考えられるかどうか。あとはちゃんと周りとディスカッションしてより良いものを作るといったことをベースに考えられる人ですね。

 

――鈴木さんはどんなエンジニアと一緒に働きたいと思いますか。

ひとつは、ちゃんと自分で考えられる人です。開発する上で手が動かなくなるような状態にぶつかることって必ずあるんですね。そういった時に「エラー出たので動かないんですけど…」みたいな聞き方ではなく、自分の中で咀嚼してちゃんと調べる。解決までは行かなくてもいいので、道筋を考えられる人だと魅力を感じますね。

あと最終的にはお客さまに届けるものなので、課題をまず自分の中で認識して、ズレがあるならちゃんとそこを周りの人と合わせてから開発する。そういったコミュニケーションを取れる人はすごく惹かれます。

自走力も大事ですが、一方で自分で抱え込まずに周りに対して助けを求める。どれだけ考えても分からないことってあるので、そこを適時周りに求めることができるのが大切ですね。

また、弊社には8Elementsという行動指針があり、その中のひとつに価値を返すというものがあるんですね。ユーザーやチームに対してちゃんと価値を返しているか問いかけながらやっていこうという思いが私達全員にありますし、そういった人に入ってきて欲しいと考えています。

 

――開発組織や会社全体について、今後こういう組織にしていきたいというものはございますか。

まずはtrocco®をとにかく動かしていくのが目標です。現在は比較的順調に推移しているのですが、データの統合だけではなくデータエンジニアリングの人が携わる様々な業務をカバーできるように領域を広げていきたいです。よりデータエンジニアの人が戦略的な仕事に集中していただけるようなことをやっていきたいですね。

最終的にはtrocco®があれば分析基盤構築が全部任せられるというような世界を目指していきたいです。

 

エンジニアになってからがスタートライン

――最近エンジニアになれば安定するとか、自由な働き方ができると発信されることもありますが、そこについてはどう思われますか。

エンジニアになれば安定するとは限らないと考えていて、例えばプログラミングスクールなどに通って数ヶ月後にエンジニアとしてどこかの会社に入ったとしても、あくまでそこがスタートラインです。

 

――これからエンジニアになりたいと思ってる人が、プログラミングスクールをひとつの手段として使うことに関してどう思われますか。

手段がどうあっても、上達したいというのは正しいことだと思います。自分のリソースをそこに割いて、時間を全て捧げるぐらいの勢いでやることが大切ですね。キャリアチェンジとはそういうことだと思いますので。

 

――プログラミングを学習する際、どういった環境で学ぶといいと思われますか。

個人的には、実務でやるのが一番だと考えています。なので実務に近い学習、あとは自分の頑張り次第だと思います。

仕事だと当然契約が発生してやらざるを得ない状況になって成長するといったところがあるので、自分を律してやりたいと思っていることにリソースを割いてやっていける人なら、どんな環境でも成長できると思います。

 

――市場価値の高いエンジニアを目標とするとき、どういったステップで目指していけばいいと考えていますか。

我々はベンチャーなのですが、ベンチャーではエンジニアリングに関係ないことも何でもやることになって、それが自分の成長にも繋がっています。

ただ、エンジニアリングだけを極めたいのであれば特にベンチャーである必要もないです。Webディレクターからエンジニアに転向した人もいるのですが、その人も休みの日も勉強に時間を使ってやっていたので、自分の頑張りと意識次第だと思います。

 

――エンジニアを目指してプログラミングを勉強している人にメッセージをお願いします。

新しいことを勉強するというのは楽しい半面色々と辛い部分もありますが、仕事になるとより難しくて面白いことがどんどん続いていくと思うので、そこに対してちゃんと自分の決めた道であれば時間をかけて頑張ってください。

自分の作ったものが誰かの課題を解決するのはエンジニア冥利に尽きるというか、そういった面白さがあります。

 

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