今さら聞けない!Xcodeをインストールする方法【iOSアプリの統合開発環境】
iPhone(iOS)アプリの開発で使う、Xcode(エックスコード)のインストール方法を初心者向けに解説した記事です。XcodeはiOSアプリの統合開発環境で、無償でインストール可能です。開発をはじめる前にご覧ください。
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ほとんどの方がご存知だと思いますが、iPhone(iOS)用のネイティブアプリを開発するには、Xcodeが必要になります。
今回は初心者向けにXcodeをインストールして、プロジェクトを作成、シミュレーターの起動までご説明します。
なお本記事は、TechAcademyのiPhoneアプリ開発オンラインブートキャンプの内容をもとに紹介しています。
目次
Xcode(エックスコード)とは
今回紹介するXcodeとは、iOS/Mac OS用アプリの統合開発環境です。iPhoneやiPad向けのアプリはこの開発環境から開発することができます。
Apple社が、AppStoreで無償配布していますが、WindowsのPCではインストールができないので注意しましょう。
また、実機の利用や、AppStoreでアプリ配布をするには、別途デベロッパプログラム(年間8,400円)に登録する必要がありますのでご注意ください。
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Xcodeで開発できるアプリケーション
Xcodeとは、Apple社が提供しているアプリケーション開発ソフトウェアです。
そのため、Xcodeにて開発できるアプリケーションは以下のOSで動作するものになります。
- iOS(iPhone、iPad)
- macOS (iMac、Macbook)
- watchOS(Apple Watch)
- tvOS(Apple TV)
上記OSで動作しているものであれば、基本的にすべてのアプリケーションを開発することが可能です。
例えば、TwitterやFacebookなどのSNSクライアントや、パズドラやモンスト、ポケモンGOなどのゲーム系アプリなど、幅広いジャンルのアプリを開発することができます。
Xcode自体は無料で公開されていますが、Xcodeをインストールできるのは、MacOSのみとなっており、Windowsには対応しておりません。
iPhoneアプリを開発してみよう!と思い立ったとしてもWindowsPCしか持っていない場合、iMacもしくはMacbookを購入する必要があるでしょう。
Xcodeのインストール方法
まずは、Xcodeのダウンロードページにアクセスします。このページで「Mac App Storeで見る」をクリックします。
(直接、Mac App Storeから検索してインストールすることも可能です)
そのまま「インストール」のボタンをクリックします。インストールには数分かかりますので、時間の余裕があるときにインストールしましょう。
インストールが完了すると、自分のPCのアプリケーションにXcodeが追加されるので、起動してみます。
このように表示されたらインストール完了です。
プロジェクトの作成
Xcodeのインストールが完了したら、早速プロジェクトを作成してみましょう。
「Create a new Xcode project」をクリックするとこのような画面が表示されます。
iOSアプリを作る場合は、左上にあるiOSのApplicationを選びます。今回は、「Single View Application」を選択して、次に進みます。
次にプロジェクト情報の設定を行います。
Product Nameには開発するアプリ名、Organization Nameには自分の名前、Company Identifierには、個人的な練習アプリを作る場合は「edu.self」などと入力しておくと良いでしょう。
Languageでは、使用する言語をSwiftかObjective-Cから選択することができます。
Devicesでは、iPhoneやiPadを選ぶことができるので、開発したいアプリに合わせて選択してください。
ちなみにUniversalというのはiPhone・iPad両方に対応するという意味になります。
最後に「Next」をクリックするとプロジェクトが保存できます。
これでプロジェクトが作成できました。
シミュレーターの表示
最後に、簡単な画面を作ってシミュレーターで表示してみます。画面が遷移するだけのアプリなら、コーディングなしですぐに作ることができます。
Xcodeの左に表示される「Main.storyboard」をクリックします。
次にボタンを設置します。
右下に表示される、「Button」をドラッグ&ドロップするだけでボタンを設定できます。
今回はXcodeのインストールがメインですので、細かい説明はしませんが、ボタンの色やテキストを変えることもできます。
ここまでできたら、左上にあるボタンをクリックしてみましょう。なお、ボタンの横に表示されているところから、デバイスを変えることもできます。
するとシミュレーターが表示され、先ほど作成したアプリがシミュレーター内で表示されます。ここでアプリをクリックすると、作成したアプリが表示され、画面遷移などを確認できます。
iPhone実機でも確認できますが、手軽に確認したい場合は、シミュレーターを使用すると良いでしょう。
Xcodeの学習方法
Xcodeのインタフェースはすべて英語で、日本語対応していません。
最初はとっつきにくい部分もあるかもしれませんが、今やiPhoneアプリの開発者は非常に多くなっており、参考となるWebサイトや書籍も多数存在するため、英語がわからなくて困る、といったことはほとんどありません。
また他のソフトウェアについても同じことが言えますが、まずはインストールして使ってみることが一番の学習になります。
その後、わからないことが出てきたらWebサイトで検索したり、参考書をめくってみるといった学習をおすすめします。ただし、Webサイトのなかには古い情報もあり、Xcodeのスクリーンショットが現状と合っていないページもあるので注意が必要です。
学習サイト
iPhoneアプリ開発
こちらのサイトは比較的新しいバージョンのXcode+Swift(iOSアプリ開発のプログラミング言語)を用いて記事が作成されており、非常に参考になります。
はじはじアプリ体験記
こちらのサイトもXcode+Swiftでの開発をメインとした解説ページです。
実際の動作プレビューが用意されており、また実装したい内容ごとに記事が作成されているので欲しい情報に辿り着きやすいです。
Qiita
全国のプログラマが技術情報を共有するサイトです。
開発したアプリが思い通りに動かない、そもそもエラーが出てしまう、などハマりやすいトラブルについて記載されていることが多く役立ちます。
参考書籍
XcodeでのiPhoneアプリ開発では、現在はSwiftというプログラミング言語を利用するのが主流となっています。
このSwiftですが、2016年にはSwift2.0だったものが、2017年においてはSwift3.0にバージョンアップされています。それに伴い、文法が変わっていることが多く、Swift2.0のソースコードでコンパイルするとエラーが多発してしまいます。安いからといってバージョン違いの書籍を買うと確実に後悔します。
以降の書籍は、2017年9月現在において最新のバージョンに対応しており、また新しいバージョンが出た際には改訂されているため、その時点での最新版の書籍を購入することをおすすめします。
詳細! Swift 3 iPhoneアプリ開発 入門ノート Swift3 + Xcode 8対応
この書籍はXcodeのスクリーンショットがほとんどのページで用意されており、非常にわかりやすいです。
TECHNICAL MASTER はじめてのiOSアプリ開発 第2版 Xcode 8+Swift 3対応
こちらは、プログラミング初心者が初めてiOSアプリを開発することが出来るように書かれた本となっており、
Xcodeの解説の占める割合が多く、またサンプルのアプリを作りながら学ぶことが出来る書籍です。
本気ではじめるiPhoneアプリ作り Xcode 8.x+Swift 3.x対応
Yahooのエンジニアが解説している書籍です。実際のアプリリリースに至るまでを詳細に解説してくれています。
今回の記事は以上です。問題なくインストールできましたか?
Xcodeのショートカットキーを紹介する記事もあるので、インストールが完了したら使ってみてください。
ぜひ、いろんなアプリを作ってみてください!
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