今さら聞けない!Pythonとは【初心者向け】|現役エンジニアが解説

人気のプログラミング言語Pythonとは、どんな言語なのか詳しく解説しています。Pythonの特徴やメリット・デメリットなどこれから学習する人向けの内容となっています。これからより注目される言語なので、ぜひ知っておきましょう。

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人気のプログラミング言語「Python」について解説します。

どんなシーンで使われるプログラミング言語なのか、Pythonで作れるアプリケーション、Pythonのメリット・デメリットについて説明しているので、これから習得を目指している方は知っておきましょう。

日本でもこれからより注目される言語になるはずです。

 

なお本記事は、TechAcademyのPythonオンライン講座の内容をもとにしています。

なお、今回の記事の内容は動画でもご覧いただけます。テキストよりも動画の方が理解しやすいという場合はぜひご覧ください。

 

目次

 

Pythonとは?言語の特徴

Pythonとはプログラミング言語の1つです。C言語などと比較して分かりやすい文法が特徴です。

非常に広く使われているため学習するためのサイトや本も充実しています。2020年現在、最新のGitHubの調査(2019年)では世界2位の人気を記録しています。

画像出典:GitHub

 

また、Pythonはプログラミング教育や初心者向けのプログラミング言語としても多く使われています。これは、Pythonの簡潔な言語仕様により、少ないコード行数で分かりやすいソースコードを書くことができるためです。

がんばれば、超一流のプログラマーと同じようなコードを、初心者でも真似して書くことが可能です。また、最近では、AI(人工知能)分野でPythonが利用されることで注目を浴びています。

 

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Pythonを学ぶメリット

Pythonを学ぶメリットは多くあります。

前述の通り、プログラミング初心者の方でも安心して学ぶことができますし、非常に人気があるプログラミング言語ですので、これからも長期に渡って利用できることでしょう。

以前は日本では大学や研究機関での利用が主でしたが、最近ではPythonを使ったWebサービスやAI関連のビジネスなどに多く活用されています。

例えば求人・採用サイトのGreenでPythonの求人情報を検索してみると約760件該当があります(2020年6月現在)。これはフロントエンドとほぼ同等の求人数です。すでにシステム開発でも一般的に利用されているプログラミング言語と言って良いでしょう。

画像出典:Green

 

PythonはGoogleやNASAの内部でも利用されています。現在でもGoogleの求人情報にはPythonエンジニアの求人が存在します。

画像出典:Google人材募集

 

Pythonでできること

Pythonは、組み込みアプリ開発やWebサイト構築から、ディープラーニングまで様々な分野で利用可能な言語です。Pythonでは多くのWebサービスが作成されています。

PythonでWebサービスを作成する上でよく利用されているのが「Django」や「Flask」というフレームワークです。

Pythonで人気のフレームワークまとめ

 

現在は、AI(人工知能)や機械学習分野で使用されているPythonの技術が注目されています。

例えば、深層学習と呼ばれるディープラーニングの分野でも多くのソフトウェアがPythonで動作しています。

  • Scikit-learn(統一された関数で機械学習を実施可能)
  • Keras(簡単に計算グラフを扱うことができる。)
  • TensorFlow(Googleが開発したディープラーニングのフレームワーク)
  • PyTorch(Facebookで研究用途に使用されているディープラーニングのフレームワーク)

その他にもインターネット上から情報を収集するWebスクレイピングと呼ばれる分野でもPythonは多く活用されています。

 

Pythonが使われているサービス

それでは実際にPythonが使われているサービスをいくつか見てみましょう。

 

YouTube

世界最大の動画共有サービスであるYouTubeにPythonが使用されています。Pythonは主にバックエンド(Webサーバー側で動作するプログラム)で活用されており、動画処理やデータの読み込みなどに使用されています。

YouTubeのエンジニアによると「PythonはYouTubeにとって十分に早く、最小の開発者で迅速に開発を行うことができる」と評価されています(※)。

Python公式サイト – Quotes about Python より

YouTube

 

Google

GmailやGoogle MapsのバックエンドでPythonが利用されています。Googleではソフトウェア開発はデータサイエンスなどの分野で多くのPythonエンジニアが活躍しており、前述の通り求人も行われています。

Google

 

Blender

Blenderはオープンソースの3Dグラフィックスを作成するソフトウェアです。オープンソースながら非常に機能が充実しており、日本語にも対応しているため幅広く利用されています。

Blenderにはプログラミングによりキャラクターを動作させてりグラフィックス効果を行う機能があり、そのプログラミング言語としてPythonが使用されています。

Blender

 

PayPal

PayPalは世界最大規模のオンライン決済サービスです。ディープラーニングのライブラリであるTensorFlowを使用して、不正な決済の検出を実現しています。

TensorFlowを始めとするディープラーニングは金融業界(フィンテック分野)でも多く利用されており、プログラミング言語としては主にPythonが使用されています。

PayPal

 

OpenStack

クラウド環境の構築に利用されているオープンソースのソフトウェアであるOpenStackも大部分にPythonが利用されています。OpenStackを使うと自前でAWSのようなクラウドサービスを提供することができます。

様々な規模のデータセンターで数多く利用されており、安定的な運用をPythonが支えています。

OpenStack

 

初心者が効率よくPythonを学習するための順番

初心者が効率よくPythonを学習するには、プログラミング言語の基本を学習した後で、機械学習やWebサービスなどの興味がある分野を掘り下げて学習すると良いでしょう。

 

プログラミング言語の基本を学習する

初めてプログラミング言語を学習する場合、できれば周りに相談できる人がいると理想的です。

プログラムはちょっとした間違いで動作しなくなってしまう場合があり、一人で学習していると間違っているところが分からずに何日も無駄にしかねません。そのような時に経験者が身の回りにいると心強いことでしょう。身の回りにプログラミング経験者がいない場合は、YouTubeなどの動画で学ぶのもおすすめです。

最近はプログラミング教育系の動画も充実しており「python 入門」というキーワードで検索すると数多くの動画がヒットします。TechacademyでもPythonの入門動画を公開しているので、ぜひ参考にしてください。

YouTube – Techacademy「Pythonとは」

もちろん王道は書籍や公式サイトでじっくりと学習することです。一人で調べるスキルはエンジニアにとってとても重要です。せっかくの機会ですので学習の過程で調査するスキルも身につけると良いでしょう。

 

機械学習やWebサービスなどの興味がある分野を掘り下げる

ある程度プログラミングの基本が学習できたら、興味がある分野に集中して、実際に動作するアプリの開発にチャレンジしてみましょう。

はじめはどのようにアプリを開発すれば良いか全く分からないでしょうから、フレームワークの公式サイトや書籍などを参考にしながら進めると良いでしょう。

いくつかおすすめのライブラリをご紹介します。

機械学習

機械学習のライブラリでおすすめなのはscikit-learnです。

また行列計算を行うNumPy、データの前処理で活用するPandas、グラフ描画に使用するMatplotlibなども一緒に良く使われます。

scikit-learn

Numpy

Pandas

Matplotlib

 

また、機械学習では、JupyterNotebookと呼ばれるソフトウェアで開発を行うことが多くあります。JupyterNotebookはソースコードと説明文、実行結果をひとまとめにNotebookで管理できるソフトウェアで、データサイエンティストや機械学習エンジニアに多く利用されています。

Jupyter Notebook

Webサービス

PythonでWebサービスを開発するのであればDjangoまたはFlaskというフレームワークを使用することが一般的です。比較的Flaskの方が覚えることが少なく容易に利用を始めることができます。

日本ではDjangoの方が多く利用されており、日本語ドキュメントの充実といった観点からはDjangoに軍配があがることでしょう。

Django

Flask

 

まずはPythonの開発環境を整えよう

Pythonの学習をはじめるにあたり、まずはPythonの開発環境を整えましょう。Pythonの学習をスムーズに行うためには以下のようなものが必要です。

パソコン

WindowsでもMacでもかまいません。CPUはCorei5以上、メモリは8GB以上あると快適でしょう。iPadなどのタブレットでも学習できない訳ではありませんが、エンジニアがプログラミングを行う場合は基本的にパソコンを使用するため、揃えておくと良いでしょう。

インターネットへの接続環境

Python本体やライブラリ、フレームワークなどの入手は全てインターネットを経由して行います。できれば光回線などの常時接続環境を良いすると良いでしょう。

パソコンとインターネットへの接続環境が整ったら、Pythonの開発環境を構築しましょう。とは言ってもPythonの公式サイトからダウンロードしてインストールするだけです。

Python公式サイト – ダウンロード

 

「Download Python 3.8.3」と書かれてあるボタンをクリックするとダウンロードが開始されます(3.8.3などのバージョンは時期により異なります)。

Pythonのインストールが完了したらプログラミングを行うエディタもインストールしておくと良いでしょう。おすすめはVisual Studio Codeです。

こちらもリンクからダウンロードしてインストールするだけで利用できます。

Visual Studio Code

Visual Studio Codeの使い方を解説した記事もありますので読んでみるといいでしょう。

 

まとめ

今回は、人気のプログラミング言語であるPythonについて解説しました。

GoogleやYouTubeなど多くのデータを扱うサービスで積極的に採用されている言語です。

これから日本でもPythonを採用する企業は増えるでしょうし、海外でも常に必要とされる人材なので、グローバルに働くチャンスがあるでしょう。

監修してくれたメンター

太田和樹(おおたかずき)

ITベンチャー企業のPM兼エンジニア

普段は主に、Web系アプリケーション開発のプロジェクトマネージャーとプログラミング講師を行っている。守備範囲はフロントエンド、モバイル、サーバサイド、データサイエンティストと幅広い。その幅広い知見を生かして、複数の領域を組み合わせた新しい提案をするのが得意。

開発実績:画像認識技術を活用した駐車場混雑状況把握、音声認識を活用したヘルプデスク支援システム、ロボットアプリの開発、大規模基幹系システムの開発・導入マネジメント。著書「知識ゼロからの機械学習入門(技術評論社)」。

地方在住。仕事のほとんどをリモートオフィスで行う。通勤で消耗する代わりに趣味のDIYや家庭菜園、家族との時間を楽しんでいる。

また、オンラインのプログラミングスクールTechAcademyではPythonを使って機械学習の基礎を学ぶPythonオンライン講座を開催しています。

初心者向けの書籍を使って人工知能(AI)や機械学習について学ぶことができます。

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