Photoshopで画像の背景を透明(透過)にする方法【初心者向け】現役デザイナーが解説

Photoshop(フォトショップ)で【画像を透明(透過)にする方法】を初心者向けに解説した記事です。人物写真を透過にする方法と、背景が一色の画像を透明にする方法、手描きのイラストの背景を透明にする(線画抽出する)の3つの方法を紹介しています。

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監修してくれたメンター

ノマリカ

印刷会社で校閲とDTPオペレーションを5年、Web制作会社でデザイナーを8年、一般企業でWeb担当を1年経験した後、フリーランスのデザイナーとして独立。
伝わりやすくて明快なデザインを得意としている。

この記事では、Photoshopで画像の背景を透明にする方法を初心者の方にもわかりやすく解説します。

画像を合成する際、不要な部分を「透過」の状態(何も描画されていない、透明の状態)にしなければいけない場合があります。

Photoshopの機能を使うと、簡単にきれいな透明(透過)処理を行うことができるので、ぜひ覚えておきましょう。

目次

(※今回の作業はすべてAdobe Photoshop CCのバージョンで行っています。)

 

【動画の解説はこちら】

 

田島悠介

今回は透過について勉強するよ。画像合成には欠かせない要素なので必ず覚えておこう。

大石ゆかり

田島メンター!!透過っていうのは何ですか~?

田島悠介

レイヤーの中で、該当のピクセルに何も描かれていない状態のことを言うんだ。透過の部分にはその下のレイヤーの情報が適用されるよ。

大石ゆかり

なるほど、透明な部分ってことですね!

 

人物写真の背景を透明にする

以下の2つの作業を順を追って紹介します。

 

大まかな範囲を選択する

まずは人物写真を使って、基本的な透過の方法を解説します。

今回はこちらの画像を使用していきます。

 

左のメニューから選択ツールアイコンを右クリックして「クイック選択ツール」を選びます。

 

人物の形に沿ってドラッグしていきます。

この際、Alt+ドラッグで選択範囲の消去、Shift+ドラッグで複数の選択範囲を作成できます。

 

だいたい全体を選択した状態です。

まだ髪などの細かい部分が選択できていないので調整していきます。

「被写体を選択」コマンドを使う(※バージョン 21.2以降)

ここまでの作業は、Photoshopのバージョン21.2以降の機能「被写体を選択」コマンドを利用すると、ワンクリックで選択できます。

「クイック選択ツール」を選んだ状態で、対象が表示されているレイヤーを選択し、オプションバーの「被写体を選択」をクリックします。

 

すると、人物に沿って選択範囲が作成されます。

ここで選択されていない部分や選択を解除したい部分がある場合は、先ほどの「クイック選択ツール」で調整できます。

 

境界線調整ブラシツールで調整

では、髪などの細かい部分を選択していきます。

オプションバーの「選択とマスク」をクリックし、「表示モード」を境界がわかりやすい「白黒」にしておきましょう。

 

「エッジの検出」内の「スマート半径」にチェックを入れ、半径の長さを画面を見ながら調整します。

※半径の値が小さければ境界がシャープになり、値を大きくするほど境界がソフトになります。

※「スマート半径」にチェックを入れると、境界のシャープ〜ソフト具合をPhotoshopが自動で調整します。特に人物を選択する際に威力を発揮します。

 

さらに境界を調整したい部分を指定するために、左メニューの「境界線調整ブラシツール」を選択します。

 

髪などの細かい修正をしたい所を、塗りつぶすようにドラッグしてあげましょう。

 

選択範囲の調整を終えたら、「出力設定」の「出力先」から「レイヤーマスク」を選択してOKボタンをクリックします。

 

元の画面に戻り、レイヤーマスクで選択されていない部分が透過された状態になりました。
髪の毛などの細かい部分も選択できています。

基本的な透過の方法は以上です。

 

田島悠介

クイック選択ツールと「選択とマスク」を使った方法だね。

大石ゆかり

レイヤーマスクを使うことで、元の画像の情報を保持できるんですね。

田島悠介

消しゴムツールで消された部分なんかも透過になるよ。

あと背景が1色だったりした場合はもっと簡単な方法があるんだ。

大石ゆかり

へー!どんなのですか?

 

背景が1色の画像を透明にする

ロゴマークや文字列など、背景との境界がはっきりした画像で、背景が1色の場合はもっと簡単です。

今回はこの画像を例にします。

 

左メニューから消しゴムツールのアイコンを右クリックし、「マジック消しゴムツール」を選択します。

 

オプションバーの設定項目の「隣接」にチェックが入った状態にしておきます。

 

背景にしたい部分の中の適当なところをクリックします。

 

すると、クリックした部分と同じ色の所がその場で透過状態に切り替わりました。

 

また、この時「隣接」にチェックが入っていないと処理が少し変わってきます。

試しに「隣接」のチェックを外してみましょう。

 

「隣接」にチェックが入っているときとは違い、図形の中の白い部分まで透過になっているのがわかります。

「隣接」にチェックを入れると同じ色が隣接している部分をすべて選択するのに対し、チェックを外すと画像全体で同じカラーのピクセルが選択されるようになります。

文字列の背景を透過にしたい場合などでは、「隣接」のチェックを外しておくと便利です。

 

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手描きのイラストの背景を透明にする(線画抽出する)

最後に、スキャンによって取り込んだ紙に描いたイラストなどを、加工しやすくするために背景を透明にする(線画を抽出する)方法です。
ここではチャンネルを使用した方法と、クイックマスクを使用した方法の2つを解説します。

線画を抽出する前の共通の手順です。
スキャンした画像をPhotoshopで開き、スキャン時に入った大きな汚れなどをブラシツールで白く塗りゴミ取りをします。

 

次に、「イメージ」から「色調補正」→「明るさ・コントラスト」を選択します。

 

「明るさ」の部分を右に移動して画像を明るくすることで、さらに細かい汚れを消すことができます。

これで下準備は完了です。

 

チャンネルを使用した方法

チャンネルパネルを表示し、「チャンネルを選択範囲として読み込む」をクリックします。

 

すると、線画以外の白い部分が選択されました。

 

この状態で、上メニューの「選択範囲」から「選択範囲を反転」をクリックします。

 

選択範囲が反転し、線画の黒い部分のみが選択された状態になりました。

 

レイヤーパネルにて、何もない新規レイヤーを作成します。

元のレイヤーは左側にある目玉マークをクリックして非表示にしておきましょう。

 

上メニュー「編集」→「塗りつぶし」を選択します。

内容は「カラー」を選び、表示されたカラーピッカーで線画の色に使用したい色を選んだ上で、OKボタンをクリックします。

 

線画の部分が塗りつぶされ、新規レイヤー上に線画を抽出することができました。

 

クイックマスクモードを使用した方法

線画を抽出する画像を開き、上メニュー「選択範囲」→「すべてを選択」をクリックします。

 

上メニュー「編集」→「コピー」を選択します。

 

レイヤーパネルで新規レイヤーを作成し、「編集」→「塗りつぶし」で線画の色に指定したい色で全面を塗りつぶします。

そのレイヤーを選択した状態にし、元のレイヤー(下のレイヤー)は非表示にしておきます。

 

左メニューの下から2番目にある「クイックマスクモードで編集」をクリックします。

 

上メニュー「編集」→「ペースト」を選択します。

 

画面では以下の画像のようになります。

 

左メニューから先ほどと同じアイコンをクリックし、「クイックマスクモードで編集」から「画像描画モードで編集」に戻します。

 

線画以外の部分が選択されました。

 

上メニューの「編集」→「消去」を選択します。

 

線画以外の部分が透過の状態になり、線画を抽出することができました。

いかがでしたか?

 

田島悠介

最後に、スキャンした線画だけを残して他を透過にする方法を紹介したよ。

大石ゆかり

クイックマスクモードというのは、こういうこともできるんですね。

田島悠介

透過はレイヤーをうまく活用するためにも不可欠な機能なので、しっかり覚えておこう。

大石ゆかり

そうですね。ありがとうございます!

 

Photoshopを学習中の方へ

これで解説は終了です、お疲れさまでした。

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