これだけは知っておきたい!Photoshopのレイヤー操作の基本
Photoshopの初心者が知っておきたい【レイヤー操作の基本】を解説した記事です。Photoshopでは、レイヤーを分けることによって背景・オブジェクト・文字など、それぞれ違う属性を設定することができるようになります。
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Photoshopの基本中の基本となる「レイヤー操作」について初心者向けに解説した記事です。
Photoshopのファイルはレイヤーという透明のフィルムが何枚も重なっている状態で管理されています。レイヤーを分けることによって背景・オブジェクト・文字などにそれぞれ違う属性を設定したり、他のレイヤーの情報に影響を与えることなく画像を編集することができます。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインPhotoshop講座のカリキュラムをもとに執筆しています。
(※今回の作業はすべてAdobe PhotoShop CCのバージョンでおこなっています)

田島メンター!!今日はレイヤーについて教えてください。

Photoshop内の透明なフィルム、その一枚一枚をレイヤーというんだ。各レイヤーにはそれぞれ「描画モード」というものを設定することができるようになっているよ。

「描画モード」ですか?

レイヤー内の要素を、画像全体の中でどのような合成方法で使用するかという機能なんだ。試しにレイヤーを作成してモードを変更してみようか。
レイヤーの「描画モード」
レイヤーには様々な種類が存在します。
今回はいくつか基本的なものを紹介します。

レイヤーを新規作成すると「通常」の状態で作成されるよ。また、レイヤーの描画モードはいつでも変更可能なんだ。

ずいぶんたくさん種類がありますね!でも、これだけあると何を使っていいか分からなくなりませんか~?

各モードをクリックするとその場で画像に反映されるので、画面を見ながらどれを使ったらいいか考えることもできるからね。よく使う描画モードについて見てみよう。
例として、背景のレイヤー0の上に、もみじの葉以外の部分が透明の状態になっているレイヤー1があるとします。
このレイヤー1にいくつかの代表的な描画モードを設定してみましょう。描画モードは赤枠の部分をクリックすることで変更が可能です。
通常レイヤー
デフォルトで設定されている属性です。
上のレイヤーにあるものが優先して表示されます。透過の部分は下のレイヤーが見えます。
乗算
下のレイヤーの状態と上のレイヤーの状態を掛け合わせ、色が暗くなる演算をおこないます。
スクリーン
下のレイヤーの状態と上のレイヤーの状態を掛け合わせ、色が明るくなる演算をおこないます。
レイヤーの不透明度
各レイヤーには不透明度を設定することができます。
デフォルトでは100%になっており、数値を下げると下のレイヤーが透けて見えるようになります。
上のレイヤーの透明度を50%・属性を通常にした場合です。
背景レイヤー
背景レイヤーという、透明ピクセルの存在しない状態のレイヤーがあります。このレイヤーは、描画モードや不透明度を設定することができません。
背景からレイヤーへ変更する場合は、背景レイヤーを右クリックし「背景からレイヤーへ」を選択します。
レイヤーから背景へ変更する場合は、背景に変換したいレイヤーを選択した状態で上メニューの「レイヤー」→「新規」→「レイヤーから背景へ」を選択します。
用途に合わせて使い分けてください。
レイヤーの新規作成・複製・削除
最後に新規作成・複製・削除の基本操作を紹介します。
レイヤーを新しく作成する場合はこのアイコンをクリックします。
レイヤーを削除する場合は、削除したいレイヤーを選択した状態でこのアイコンをクリックします。
(レイヤーを右クリック→「レイヤーを削除」でもOKです)
また、レイヤーを右クリックして「レイヤーを複製」を選択するとそのレイヤーをコピーすることができます。
この時、複製されるレイヤーは描画モードや不透明度も元のレイヤーと同じ状態で作成されます。
今回の記事は以上です。

レイヤーの複製や削除もしょっちゅう使う機能だから覚えておこう。

ちなみにレイヤーを分けると、具体的にどんないいことがあるんですか?

例えば文字と画像それぞれの不透明度を別にしたり、背景部分にだけフィルターを適用したりすることが可能になる。しかも別レイヤーに分けておくことによって、好きなときに変えたい箇所だけを調整することができるよ。

画面内の要素によって、色々なレイヤーを使い分けるのが大事なんですね。よく分かりました!
Photoshopの基本操作をさらに知りたい場合は、Photoshopでガイドを表示させる方法も合わせてご覧ください。
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