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市場規模は200億円以上!アメリカで受講者が急増中の「コーディングブートキャンプ」とは

アメリカで受講者が増える「コーディングブートキャンプ」とは何かを解説した記事。平均136万円の学費にも関わらず、2015年の受講者は16,000人を見込み、市場規模は200億円以上。受講生が増えている背景、主なプレイヤーをまとめました。

テックアカデミーマガジンは受講者数No.1のプログラミングスクール「テックアカデミー」が運営。初心者向けにプロが解説した記事を公開中。現役エンジニアの方はこちらをご覧ください。 ※ アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社 調査期間:2021年8月12日~8月16日  調査対象:2020年8月以降にプログラミングスクールを受講した18~80歳の男女1,000名  調査手法:インターネット調査

プログラミングやWebデザインを短期間で学べる「コーディングブートキャンプ」がアメリカで急拡大しています。市場規模は日本円で200億円を越えるほどに成長しているそうです。

本記事では、コーディングブートキャンプがどんなものなのか、受講者が増えている背景、主なプレイヤーなどを紹介します。

(本記事は1ドル123円で換算しています)

 

目次

  1. コーディングブートキャンプとは
  2. 受講者が増えている背景
  3. コーディングブートキャンプの主なプレイヤー

 

コーディングブートキャンプとは

数ヶ月の学習でプログラマーやWebデザイナーを育成する、短期間の教育サービスです。プログラミングやWebデザインの他にも、UXデザイナーやデータサイエンティストを目指すコースを提供しているところもあります。

Course Reportのコーディングブートキャンプの市場調査によると、下記ようなデータになっています。

  • 2015年の推定受講者数は16,056人(2014年は6,740人、2013年は2,098人)
  • 学習期間の平均は10.8週
  • 学費の平均単価は11,063ドル(約136万円)
  • 市場規模は172万ドル(約211億円)
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受講にあたり支払う金額はかなり高額ですが、それでも2015年は受講生が前年の2倍以上に拡大しています。

 

また、学習されるプログラミング言語の割合は以下の通りです。

  • Ruby:34.9%
  • JavaScript:20.9%
  • .NET:14%
  • iOS:10.5%
  • PHP:8.1%

RubyとJavaScriptが人気を集めているようですね。

 

これらのデータはインフォグラフィックとして公開されています。

2015-20coding-20bootcamp-20market-20-conflict-20copy-20-2-

onlineeconomy.orgから引用

 

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受講者が増えている背景

日本にも当てはまりますが、アメリカではプログラマーの人材不足は深刻になっており、これがコーディングブートキャンプの受講者が増える背景になっています。Code.orgの調査によると、2020年には40万人のプログラマーが足りなくなると言われています。これは、企業からプログラマー人材の募集が増えているにも関わらず、コンピュータ科学専攻の学生が少ないために起こっています。

codeorg

この人材不足を解消するための1つの手段としてコーディングブートキャンプが開催されており、それに伴い、コンピュータ科学専攻の学生の数が減っているというデータもありました。

 

この人材不足により、コーディングブートキャンプを受講すると給料が上がるということが実際に起きています。Course Reportによると、コーディングブートキャンプを受講することで年収が平均で44%上がるそうです75%の受講生がプログラミング関連の仕事に就いており、平均年収は75,965ドル(約934万円)にのぼります。アメリカのプログラマー年収が97,098ドル(約1,194万円)とのことですので、その水準よりは下回りますが、それでも、平均136万円の受講料を払ってでも参加したいという人は多いことでしょう。

 

コーディングブートキャンプの主なプレイヤー

最後に、コーディングブートキャンプを提供する主なプレイヤーを5つ紹介します。

 

1.Dev Bootcamp

Dev Bootcamp

コーディングブートキャンプの元祖ともいえるスクールで、2012年2月からサンフランシスコでスタートしています。現在はアメリカの4つの都市に進出しており、最近はオンラインコースの提供も開始しました。

  • 提供するコース:Web開発(Ruby/Ruby on Rails)
  • 拠点:サンフランシスコ、ニューヨーク、シカゴ、サンディエゴ
  • オンラインコース:あり

Dev Bootcamp

 

2.Hack Reactor

hackreactor

特定の言語を指定するのではなく、フルスタックエンジニアを目指すコースを提供しています。JavaScriptは必ず学ぶようですが、iOSアプリ開発など卒業生の作品も様々です。Dev Bootcampと同じくオンラインコースの提供を最近開始しています。

  • 提供するコース:フルスタックエンジニア
  • 拠点:サンフランシスコ
  • オンラインコース:あり

Hack Reactor

 

3.General Assembly

General Assembly

ニューヨークからスタートしたスクールですが、現在は19の拠点があります。アメリカだけでなく、イギリス、オーストラリア、シンガポール、香港など複数の国に進出しているのが他にない特徴です。また、ブートキャンプと別に短時間で学べる講座も定期的に開催しています。2015年にはマクドナルドの社員向けのプログラムを提供することも発表されました。

  • 提供するコース:Web開発(Ruby on Rails)、UXデザイン、Androidアプリ開発など
  • 拠点:アメリカ(ニューヨーク、サンフランシスコなど)、イギリス、オーストラリア、シンガポール、香港
  • オンラインコース:あり

General Assembly

 

4.Hackbright Academy

Hackbright Academy

サンフランシスコを拠点にする、女性限定のスクールです。提供するソフトウェアエンジニアコースでは、Pythonを中心にHTML/CSS、JavaScriptなどフロントエンドも学べるようになっています。

  • 提供するコース:ソフトウェアエンジニアコース(Python)
  • 拠点:サンフランシスコ
  • オンラインコース:なし(2016年1月から開始予定)

Hackbright Academy

 

5.flatironschool

flatironschool

ニューヨークを拠点にするスクールです。2014年には550万ドルを資金調達するなど、受講者を増やしているようです。もとはRuby on RailsとiOSの開発だけでしたが、最近は提供コースも増えてきています。

  • 提供するコース:Web開発(Ruby/Ruby on Rails)、フロントエンド開発、iOSアプリ開発、Androidアプリ開発、データサイエンスなど
  • 拠点:ニューヨーク
  • オンラインコース:あり

flatironschool

 

もとはサンフランシスコを中心に広がったコーディングブートキャンプですが、ここにきてオンラインでコースを提供してくるスクールが増えています。オンラインに特化したスクールもあり、今後ますますオンライン化が進行しそうです。

TechAcademyマガジンでもコーディングブートキャンプの動向に注目していきます。

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