テックアカデミーのWebマーケティングコースを受講した卒業生に、学んだ感想や上手く学習を進めるためのコツ、学んだことを実務で活かしたエピソードについてお話を伺いました。(※)
(※)記事に記載している内容は2023年1月時点の情報です。

1分でわかる記事要約

・ Webマーケティングを学び直した理由:大学の研究員となり、地方創生をテーマにした研究の一環で、地方のアパレルショップのWebマーケティング戦略やWebサイト改善に関わることになったため。
・ 上手く学習を進めるためのコツ:わからないことがあったら、遠慮せずにどんどんメンターに質問すること。メンタリングの際は、必ず目的や聞きたいことなどをまとめて準備すること。
・学んだことがどのように仕事で活かされたか:1ヶ月で3つのアパレルショップのWebマーケティング戦略に携わり、「Googleビジネスプロフィール」を新たに公開したり、Webサイトの改善を行った。また現在の教職でもメンターから教わった知識やアドバイス、自身が学んだことや現場での実体験を生徒に伝えることができている。

話してくれた人

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小宮山 太一さん(42)
大学を卒業しSierのエンジニア、塾講師、小学校教員、ITコンサルタント、ベンチャー企業、金沢大学の研究員を経て、現在は学校法人・専門学校HALでITの専門講師として勤務。
研究員時代に企業のWebマーケティング戦略に関わることになったことから、テックアカデミーのWebマーケティングコース、Webディレクションコース(※)を受講。社会人以降、テックアカデミーだけでなく、書籍で独学したり専門学校へ入学するなど積極的に学び続けている。(※ Webディレクションコースは2023年2月現在募集を停止しております。)

地方創生の研究としてWebマーケティングやWebディレクションを学ぶことに

――小宮山さんのご経歴を教えてください

大学を卒業してからSierのエンジニア、塾講師、小学校教員、ITコンサルタント、ベンチャー企業、大学研究員を経て、現在は学校法人・専門学校HALでITの専門講師をしています。

――かなり色々な職種をご経験されていますね。

教育の仕事に興味があり、プロジェクトを進めながらチームを育てる仕事や、生徒を教育する仕事に就いていました。Sierは一見異なるように見えますが、ここで調整力、マネジメントの基礎を学びました。
テックアカデミーを受講したのは、ちょうど金沢大学の研究員として活動し始める約1ヶ月前になります。

ーー金沢大学の研究員ではどのようなことをされていたのでしょうか。

地方創生をテーマに研究を進めており、Webマーケティング・Webディレクションに挑戦しました。
週1回は勉強会で学び、残りの週4日は金沢にあるアパレルショップまで足を運び、現場でWebマーケティング・Webディレクション戦略策定をしていました。

ーーWebマーケティング・Webディレクションについて、独学はされていましたか?

独学していました。
前職のベンチャー企業でマーケティングに関わる業務に就いたことがあったのですが、デザイナーさんとお話した際に私の知識不足でデザイン性や色や形などの話が通じないということがあったので、様々なサイトを見たりデザイナーさんに勧められた書籍を読んだりしていました。

ただ実践で活かせるかという点においてはあまり自信がなくて。
マーケティングは市場のトレンドを調査するために数値を理解できないといけませんし、ツールを使った顧客へのアプローチ方法なども知っていないといけません。
改めてスクールなどで基礎から1度学び直して、実務に生かしたいと考えていました。

ーーそこでテックアカデミーを受講いただいたのですね。

はい。私は当時金沢と東京を行き来していましたので、オンラインで受講できることや、現役のプロとのメンタリングがある点がポイントとなり、テックアカデミーの「Webディレクションコース(※)」「Webマーケティングコース」(合わせて24週間コース)を受講しました。
※Webディレクションコースは2023年2月現在募集を停止しております。

複数のスクールを調べたのですが、現役マーケターの視点や生の声を知ることができたり、実践に関するアドバイスをいただきたかったので、私にはテックアカデミーが合っているなと感じました。
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メンターからアドバイスをもらいながら苦手なことにも挑戦

ーーWebディレクションコースとWebマーケティングコースの両方を受講いただいた理由を教えてください。

単純にマーケティングだけを学びたいわけではなかったからです。
特にコンテンツマーケティングを実践したかったのですが、そのためにはサイト制作の知識、マーケティングの知識が両方必要だと思っていました。実際に2つのコースを受講して良かったです。

ーー受講されてみていかがでしたか?

メンターさんがとても丁寧で的確なアドバイスをしてくださったことが印象的でした。
Webディレクションコースでは私が苦手としているデザインの基礎や、写真の位置感覚や見せ方、Webサイトに記載する文章のライティングなど多岐にわたってご指導いただき、Webサイトの構成の大切さを学びました。
メンターさんからは「その写真だとダメです」「何を表現したいのか」などプロ目線での率直な意見を言われることもあり、かなり粘り強く鍛えていただきました。そのおかげで、アパレル企業の中長期的なDtoCマーケティング戦略を策定することができました。
研究員として実践する1ヶ月前に受講していたので、実務において非常に役立ちました。
あとはカリキュラムがわかりやすかったですね。

ーーそれはよかったです!どのように学習を進められましたか?

短期集中型で、受講開始期間までにテキストを読み解いて課題も進めていました。
後半では実践的な質問をしたいと思っていたので、テキストを早めに進めておいて良かったです。チャットで何度も質問しました。

ーーどのような質問をされましたか?

計算方法や、課題を進める上でテキストのどこにヒントが載っているのかなど、些細な質問から実務の具体的なことまでたくさん質問しましたね。

ーーメンターからのアドバイスで印象に残っているものはありますか?

Webディレクションのメンターさんからもらった「作ることを目的にしてはいけない」と言うアドバイスですね。例えば企業のWebサイトやWebページは集客のために作ることが多いと思います。ただ長期間そこに注力していると集客という目的から逸れて、制作者側の好みのデザインや文言にしてしまうことがあります。本来であれば、WebサイトやWebページは集客したいターゲットとする人達が好んでくれそうなデザインや文言にするべきです。今自分が教えている学生にもよく話しています。
顧客に求められるデザインが何か考えた上でディレクションをしないといけなくて、販売する側の想いなどを無視して顧客に寄せすぎてもいけないし、逆でもいけないし・・・というせめぎ合いは実践でもありましたね。

あとWebマーケティングのメンターさんからは「現場はすぐ成果求めるが、マーケティングはすぐに成果が出るものではない。プロ目線で説得しないといけない。」と言われたことも印象に残っています。特に経営層の方など施策を早く始めればすぐ改善するという考えの方もいらっしゃるのですが、成果が出るまでに時間がかかる場合も多いので長期的に待っていただく必要があります。実際に現場の工場長や役員の方などとお話することがあったのですが、マーケティングに関するサポートをさせていただく上で、すぐに結果が出るのものではないということをご理解いただいた上でやりとりしていました。

ーー受講した際に意識していたことはありますか?

わからないことがあったら、遠慮せずにどんどんメンターさんに質問することですね。
もちろんまず自分で調べてみることも大切ですが、チャットサポートでは些細な質問に対しても返答してくださるので、こまめに活用していました。
何度も聞いたりすることがあっても粘り強く対応してくださったので自分のモチベーション維持にも繋がりました。
あとは週2回のメンタリングの際は、必ず目的や聞きたいことなどをまとめてご指導いただくように準備していました。

ーーチャットサポートやメンタリングも上手く活用されていらっしゃったのですね。受講時を振り返って、こうすればよかったなどの反省点はありますか?

仕事と並行しながらの受講でしたので、スピード感をもって学習しましたが、振り返ってみるともう少しじっくり学べばよかったなと思いました。

1ヶ月で3つのWebサイトをリリース。顧客視点を考えたディレクションができるように

ーー実際の業務ではいかがでしたか?

複数のアパレルショップさんとやりとりさせていただき、最終的に1ヶ月で3つのWebサイトをリリースすることができました。

そのうちの1つ、金沢にあるアパレルブランドショップさんは全国にまだ店舗数があまりなかったこともあり、実際にお客様の手に取って見てもらう機会が少ないと考えオンライン販売ができるように販売戦略を考えていました。
まずGoogleでアパレルショップ名を検索すると右側に表示される「Googleビジネスプロフィール」を1から作りました。具体的にはショップの住所などの基礎情報や、売っている洋服や店舗の画像をアップしたり、店長さんと相談してブランドコンセプトを作ったりしました。
あとはアパレルサイト中の商品の説明文もライティングしました。店長さんなどの関係者の想いや伝えたいことをヒアリングしながら進めていきました。
他にも要件定義やデザイナーとの制作会議をしたり、アパレルショップの経営層の方や、服を作っている工場の工場長、店舗スタッフともコミュニケーションをとりました。
Webサイト改善、企業の長期的なマーケティング戦略のお役に立てたのではないかと思います。「小宮山さんが来てくれたおかげで色々な環境が整ってきました」と言われた時は嬉しかったですね。

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ーー学んだことを実践されていて素晴らしいですね。

マーケティング視点、デザイン視点、顧客視点で物事を考えること、メンターさんのアドバイスや考え方など、現在のIT講師としての学生指導にもかなり活かされています。
学生指導ではスキルを教えるだけではなく就職支援も行っているので、今回の実体験を踏まえて、ただクリエイターとしての知識を身につけてもらうだけでなく、広告業界のクリエイター職として就職するために必要な考えや現場の理解もしてもらうように工夫しているところです。就職してからまだ数ヶ月ではありますが、学生達にもプラスになるよう努めています。

営業職にこそWebマーケティングをおすすめしたい

ーー今後の目標はありますか?

マーケティングだけでなくコーチング、教育などこれまでの知見や経験を活かしながら、日本の教育のあり方を変えたり、地方創生などにも貢献していきたいと思っています。
副業などでも仕事ができるので、教育現場に止まらず幅広い場所でサポートしたり、自分の価値観のアップデートにつなげたいと思っています。

ーー今、実践で役立つITスキルを身に付けたいという方が増えています。営業などの別の職種の方もマーケティングを学ぶことはメリットがあると思いますか?

はい、あると思います。
営業視点でサイトを見てみるのも大事だなと。先ほどもお伝えしましたが、社内の制作側が考えていることと、顧客がどう感じるのかという点においてはギャップが生じるものだと思っています。
なので顧客に一番近い営業職の方が、マーケティングを学ぶことで双方の理解が深まりプラスに働くと考えています。更にキャリアを伸ばそうと考えている方や、Web開発で上流工程を目指す人にもWebマーケティングをおすすめしたいですね。
私もマーケティングを学び、研究員から現在の専門学校のIT講師に転職して、年収が50〜100万円ほど上がったので、マーケティングスキルとこれまでの知見を掛け合わせることが重要なのかなと思います。

ーー最後に、Webマーケティングを学んでみようか迷っている方に向けてメッセージをお願いします。

学習する前に、まず自分をペルソナとして設定してみてマーケティングそのものを楽しんでいただきたいなと思います。
自分をターゲット顧客に設定し、ある商品を売ることを想定して、どのように今のサイトを改善すれば良いのか、というマーケティング目線で考えてみてください。

テックアカデミーでは現役のマーケターのプロのアドバイスや考え方も学べます。基礎から丁寧に教えてくれるのでしっかり学ぶことで、多くの学びを得られると思いますよ。