今回インタビューしたのは、PHPエンジニアとして活躍されている清水辰也さんです。もともとWebエンジニアとして働いている清水さんが、オンラインブートキャンプに参加してオリジナルサービスの開発至った背景についてお話を伺いました。

プロフィール:清水 辰也
1986年生まれ。SBクリエイティブ株式会社でPHPエンジニアとして活躍中。

自分で1からサービスを作ってみたかった

――現在のお仕事について教えてください。

デジタルコンテンツ事業部でPHPのWebエンジニアをしています。会社が電子書籍の販売権を持っており、そこで女性向けコンテンツの販売サイトの保守や機能の追加、Webまわりの業務を担当しています。具体的な業務内容は、漫画などの原稿をTIF形式の画像でもらって電子書籍のファイルに加工して配信したり、素材ファイルの格納を行っているFTPサーバーのメンテナンスなどです。弊社は特定のジャンルに特化しているので発行部数は6〜7千くらいですが、大手出版社では数万部規模になると思います。配信前に抜け漏れがないかしっかりチェックして出版しています。

――PHPエンジニアとして働きながら、なぜオンラインブートキャンプに参加されたのでしょうか?

独学でもある程度までは進めるのですが、自分で1からサービスを作るところがずっと詰まってできなかったんです。TechAcademyオンラインブートキャンプの売りが、「独自のサービスをつくれる」という点だったので自分のサービスを作れるところまでスキルを伸ばしたいと思って参加しました。

――プログラミングの知識があっても1からサービスをつくるのは難しいのでしょうか?

学んだ知識をどうやって落とし込むのかがわからず、実際にサービスを作ろうとすると途端に進めなくなってしまうことがあります。以前は、自分でサービスを作ろうと思っても、誰が利用するのかを想定出来ずにモチベーションが下がってしまい、途中で開発をやめてしまうということがよくありました。モチベーションをキープしたままオリジナルサービスを完成さたいという思いもありましたね。

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誰かにアウトプットすることで新しいヒントが得られる

――実際にオンラインブートキャンプで勉強してみていかがでしたか?

もともとWebエンジニアなので最初のカリキュラムはサクサク進みましたね。進みが早かったので、カリキュラム外のことでテストコードを書いて試したりしていました。あとは、カリキュラムごとにいろんなサービスをつくる課題があって、それがとても勉強になりました。例えば、AmazonのAPIなど他のサイトを利用して開発する方法は他で学ぶ機会があまりないので参考になりました。たくさんのヒントをもとに自分で実践して作れるのはいいですね。他に、カリキュラムにあったBootstrapは今まで使ったことがなかったので、実際に学ぶ機会が得られて良かったです。綺麗なサイトを作るにはスタイルシートやデザインをきちんと学ばなければいけないと思っていたのですが、Bootstrapを使えばある程度それっぽく見せられます。今後も使っていきたいですね。

――チャットサポートやメンタリングは活用されていましたか?

独学に慣れているので、チャットでの質問はあまり多くなかったかもしれません。メンタリングについては、メンターと雑談もしながら有益な情報を得ることができました。一人で学習していてもモチベーションが続かないので、メンターと話しながら何をやっているのかを整理していきました。学んでいることを誰かにアウトプットすることで、フィードバックやヒントが得られ、そこからまた新しいアイデアが浮かんだりします。人に説明することで自分が何につまずいているのかわかりますし、自分が本当に作りたいものを再確認することができました。

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DemoDayでの発表の様子

Twitterクローンをアレンジしてオリジナルサービスを開発

――どんなオリジナルサービスを作られたのか教えてください。

SOBAMESHI」という名前のサービスで、現在地の近くにある美味しいお店の情報を見ることができます。お店の情報はユーザーが投稿することで登録されます。会社が六本木にあり、いつもその周辺で昼食をとるのですが、六本木は居酒屋が多くてランチ情報が充実していませんでした。なかには居酒屋でランチを始めるお店もあるのですが、そういったお店は他のグルメサービスで登録されていなかったりしてなかなか探せないんです。現在地からすぐ近くにある美味しいお店の情報を得られるサービスがあったらいいなと思って作りました。

――そのサービスを作ろうと決めたのはいつ頃でしょうか?

オンラインブートキャンプの4週目あたりに決めました。カリキュラム内にあったTwitterクローンをアレンジして、会員登録、投稿、お気に入り登録にプラスしてお店の写真投稿などの機能を付けていきました。

――アレンジにするにあたって工夫した機能などはあるのでしょうか?

現在地からお店までの距離がわかるように、GoogleMapのデータをもとに緯度経度の差分を使って表示した機能があります。他には、まだチェックされていないお店を登録して地図にマーカーを付ける機能を作りました。これが一番難しかったですね。今後はお店を検索して使えるようにして、口コミされるようないいサービスを作るのが目標です。

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開発したサービス「SOBAMESHI

――最後に、これからオンラインブートキャンプに参加される方にメッセージをお願いします。

DemoDayでは初心者から素敵なサービスを作っている方がたくさんいました。グランプリを受賞された方に懇親会でお話を伺ったのですが、「このサービスをつくりたい」という強い意欲を持って参加されていたようです。ですので、「こういったものが作りたい」というものがあって参加するといいかもしれません。何か作りたいものがあって、そこに向かって技術を習得していくと学習も身につきやすいのではないかと思います。

(インタビュアー:横内優子)