今回は、会社員としてシステム開発をする傍ら、塾講師の経験を活かしてメンターをしている早崎徹さんのインタビュー。プログラミングで世界を変えられることを受講生に伝えたい、とおっしゃる早崎さん。メンター業務のやりがい、プログラミングを学ぶメリットについて伺いました。

プロフィール:早崎 徹
1983年生まれ。東京都在住。医療関連に特化した広告代理店でWebシステム開発を担当。本業の傍ら、学生時代にアルバイトをしていた塾講師の「教える」経験を活かして、オンラインブートキャンプのメンターをつとめる。きめ細やかな対応とレベルに合わせた丁寧な指導で、受講生から定評のあるメンター。

塾講師からプログラミングを仕事に

――今はどんなお仕事をされているのでしょうか?

医療関連に特化した広告代理店のような会社でWebシステムの開発を担当しています。オンラインブートキャンプのメンターは個人の仕事として受けています。

――プログラミングはどのように学ばれたのでしょうか?

もともと高校の時にHTML/CSS、JavaScriptを書いてWebサイトを作るというくらいのものは趣味の範囲でやっていたのがは最初です。その後、大学が情報関連の学科だったので、プログラミングやシステム管理を勉強していました。ただ、アルバイトで塾講師をやっていて、そっちの方が面白くてあんまり学校に行かなくなって大学も中退してしまったんです。

――プログラミングを仕事をしたのは就職してからでしょうか。

そうですね。ソフトウェアの開発会社に就職して、C#を使っていました。研修がしっかりしていて、平日仕事が終わったあとに皆で集まって、新入社員向けに研修してくれていましたね。その会社では、ある程度仕様が決まったものに対してシステムを作っていくことを仕事にしていました。

――フリーランスの前は他の仕事もされたのでしょうか?

最初の会社を辞めて、旅行関連のWebサービスを運営している会社に転職しました。そこでは予約のためのシステム開発などをしていました。あとは社内の人がシステムを円滑に使えるようにするために、パソコンをセットアップしたり、ファイルサーバの設定をしたりという仕事もしていましたね。少人数だったので何でもやらないといけなかったのですが、僕には面白かったです。

――Webの仕事はその会社が初めてだったのでしょうか?

Webアプリケーションをしっかりと扱ったのは初めてでした。それからはずっとWeb関係の仕事をしています。

original-1.JPG

受講後も自分で形にできるような力をつけてもらいたい

――メンター業務はなぜやってみようと思ったのでしょうか?

もともと塾講師をやっていたというのもあって、「教える」ということにずっと興味を持っていたんです。それで内容を伺って面白そうだと思ってやることにしました。

――メンターはリモートでの業務になるのですが抵抗などはなかったですか?

一切ないですね。もともと個人で受けていた案件もSkypeでコミュニケーションしていたんです。なので、ビデオチャットで受講生と話をしたり、チャットツールで質問を受けたりすることに抵抗はありませんでした。

――実際にやってみて大変なことはありますか?

カリキュラムの内容であれば、知らないことをいきなり聞かれて困るということはないですね。ただ、オリジナルサービスは受講生のみなさんが自分で調べて作っているので、それに対する質問は即答できないこともありますが、逆に僕も勉強になったりしながら進めています。

――チャットのやり取りも多いと思うのですが、工夫されていることはありますか?

短い文章だけで質問された方の場合は、何回かやり取りして「本当は何を聞きたいのか」について汲み取ってからお答えするようにしています。

――マンツーマンのメンタリングはいかがでしょうか?

IT企業で働いている方や、大学に入ったばかりの方などいろんなバックグラウンドを持っている受講生がいるので面白いですね。まったくの初心者の方もいらっしゃいますし。

――メンタリングで意識されていることはありますか?

モチベーションが継続することが大事だと思うので、とりあえず自分で作れるようになって、そのイメージができるようになってもらうことを意識しています。なので、「これができるようになると、こういうことができますよ」みたいなことを伝えていますね。

――他に受講生に伝えていることはありますか?

わからなくてもちょっとは自分で考えてみてくださいと伝えています。受講中はいつでもメンターに相談できるという環境があるのですが、今後はそれがなくなっても1人で形にできるような力を付けてもらうのが大事だと思っています。

――DemoDayではメンタリングを担当された受講生ともお会いされてましたが、いかがでしたか?

発表もされていたのですが、素直にすごいなと思いました。僕自身、「こんなシステムを作りたい」と思って作っても、結局、流行らなかったということもあります。それなのに、8週間で企画から考えて自分で作り上げて発表までできるはすごいですね。

original-2.JPG
メンタリングの様子

プログラミングには世界を変えられるだけの力がある

――メンター業務をしていて、やりがいはどんなところでしょうか。

先ほどお話しした、受講生がDemoDayで発表しているのを見て良かったなと思ったことですね。普段はIT関連の企業に務めているそうです。

――その方はもともとプログラミングをされていたのでしょうか?

少しはやったことがあるそうですが、普段の仕事ではプログラミングをしていないそうです。 実際に自分も書けたらいいなということで受講されていました。

――早崎さん自身はプログラミングができることのメリットは何だと思っていますか?

最初は思っていなかったのですが、今はプログラミングができると本当に自分の力で世界が変えられると思っています。例えば、自分が何かシステムを作って、それによって誰かの生活を便利できたらその人の人生を変えているわけじゃないですか。なので、受講生にもそんなことを思って作ってもらいたいですね。

――今後メンター業務をするにあたって意気込みなどありますか。

意気込みというわけではないですが、今仕事に困っている方もいるじゃないですか。そういう方は、とりあえずプログラミングやったらいいんじゃないかと僕は思っています。

――それはどうしてですか?

プログラマーってずっと足りないって言われているじゃないですか。それで職がない人もいっぱいいて、その人たちがプログラミングをできれば解決できるんじゃないかと。単純な考えで、そんなにうまくいくかわからないんですけれど、プログラミングを勉強する裾野をどんどん広げていければいいなと思っています。なので、メンター業務を通じて受講生が少しでも幸せになれるような環境を作っていきたいですね。

(インタビュアー:横内優子)