オンラインブートキャンプのWebアプリケーションコースを受講された小林 健介さんにお話を伺いました。NTTドコモのネットワーク部で勤務されている小林さん。ユーザーが「比喩」を用いたネタを投稿するWebサービスを開発されました。
プロフィール:小林健介
1983年生まれ。東京都在住。Webアプリケーションコース(Ruby on Rails)を8週間受講し、「比喩ジャックマン」というWebサービスを開発。
いつでも質問できる環境が合っていた
ーー簡単に自己紹介をお願いできますか?
小林健介と申します。NTTドコモのネットワーク系の部署で、主にWi-Fi事業を担当しております。
どちらかというと、ネットワーク寄りの事ばかり仕事で触れていたので、上位のレイヤーの方も勉強したいなと思いまして、今回受講させていただきました。
ーー以前、プログラミングを学んだ事はありましたか?
大学の時に、研究室のホームページを作った事はありました。
ホームページと言っても動的なものではなく、今回学んだRuby on Railsなどは触れたことがありませんでしたね。
ーーそれらは独学で学んでいらしたんですか?
独学ですね。
プログラミング系の大学や学部でもなかったので、本などを使って、自分で勉強しました。
ーーそもそもTechAcademyの受講を決めた理由はなんでしたか?
メンター制度がまず大きかったですね。
Slackを使っていつでも質問できる環境が自分に合っていたのと、2ヶ月という期間もスケジュールにちょうど良かったので、受講を決めました。
ーー独学で学んでいた時とTechAcademyのサービスとを比べてみて、違いはありましたか?
やはり、すぐ人に聞ける環境があるっていうのは本当に有難かったですね。
特に今回学ぼうと思ったきっかけも自分をスキルアップさせたいという思いからだったので、独学だと何年もかかってしまっただろうなと思います。
メンターとのメンタリングも週2回あり、それまでに作業を進めないとまずい!という思いが生まれたので、それがモチベーションとなって頑張ることができました。
コミュニケーションの手段を形にしたかった
ーー受講中に作られたプロダクトに関して、どのようなサービスか教えてください。
今回作ったのは「比喩ジャックマン」というサービスですね。
「bokete」の比喩表現特化版のようなサービスです。僕たちやユーザーが作ったお題に対して、ユーザーがネタを投稿していきます。
「〇〇で例えてください」のようなお題があったとして、それをユーザーが各々色んなものに例えて面白い投稿をしていく、というものですね。
できるだけくだらなく、ふざけたことを真剣にやろうっていうのがコンセプトとしてあったので、タイトルも親しみやすくしてみました。
ーーどのような思いでこのサービスを開発したんですか?
大元は、新しいコミュニケーションの形を作り上げたい、という思いからですね。
昔だったら、電話やメールを僕ら通信業者が物理的に繋ぎさえすれば、コミュニケーションがそこに生まれるという時代だったんですけれど、インターネットの時代になって物理的に繋ぐだけではコミュニケーションを生んでいるとは言えなくなってきたんですね。
だからこそ、コミュニケーションを生むようなサービスを作りたいと考え、その中でも他者に対して物事をわかりやすく伝えるという観点で、”喩えること”に特化したサービスがあったらおもしろいかなと思って開発しました。
ーーアイデアはどこから生まれてきたんですか?
プライベートで色んな活動をしている仲間と話す中で、「こういうサービスがあったら面白いんじゃないか」、と出てきた案を形にしてみました。
仲間と話しながら、ブラッシュアップしていきましたね。
ーー開発のモチベーションはどのように保っていましたか?
仲間と一緒に考えたアイデアだったので、何かをやらないとカッコがつかないな、という思いからですかね。
週2回のメンタリングに合わせて作業を進めるために早起きしたり、結構きつい時もあったんですが、どうにか形にしたい一心で頑張ることができました。
ーーサービスを作るのにかかった期間はどれぐらいでしたか。
まだ実は最後の詰めのところができていないんですけれど、5月の中頃から、7月の終わり頃まで少しずつ作っていました。
ーー作っている最中、嬉しかった瞬間は何でしたか?
ひとつひとつが形になって、着実に進んでいる感触があるときはやっていてよかったと感じました。
後は、やはり仲間に見せて「いいね」と言ってもらえた時が、一番嬉しかった瞬間でしたね。
ーーお題はどのように探しているのですか?
昔から好きだった漫画や小説の表現で気づいたことがあったら、全部メモするようにしていますね。歌詞の表現からもインスピレーションを受けることがあります。
今後いかに良いトピックスを出していけるかが重要になってくると思うので、そもそもトピックスになりうるものって何なんだろう、というところをこれから再考したいと思います。
ーー実装予定はいつ頃ですか?
10月には完成させたいと思っています。
プライベートで始めたことが仕事にも役立った
ーーこれから他に勉強してみたい言語や領域はありますか?
デザイン的な部分ですね。
UIやUXといったところは全くの素人なので、少し勉強してみたいなと思っています。
ーープログラミングを学んでから、自分の中で変わったと感じるところはありますか?
この機能はどうやったら自分のサービスに反映できるのかな、と調べるようになりました。自分でも実装できるのか、Webで調べてみたりするようになった点は、変わったところかと思います。
あとは仕事の中でも、Webページの開発を委託するときに自分でも理解した上でお願いできるので、完成までのスピードが上がりました。
プライベートで始めたことですけれど、仕事の方にも役に立っていると実感しています。
支え合える仲間を作るのが大切
ーー受講中、上手くスケジュールを組むコツなどはありますか?
平日は5日間あっても、土曜日1日分ぐらいしか時間が無かったりするので、そこは上手くスケジュールを組むといいと思います。メンタリングの日程も、ちゃんと作業ができるか考えて組んだほうがいいです。
あとは人それぞれだとは思いますが、集中できる時間をどこかに作れるといいかもしれません。僕は夜はできないタイプなので、朝に時間を作っていました。
ーーこれからTechAcademyの受講を考えている方々に向けてメッセージをお願いします。
受講生同士だったり、そうじゃなくても応援してくれる仲間を作るのが結構大事かなと思います。一人だと、やはり挫折しかけることもありますよね。
できれば、受講中に作るサービスに関して議論しあえるような人がいたら後押しになる気がします。
ーー一緒に話し合えるような仲間とは、どのように出会われたんですか?
いろいろな企業の新規事業担当者が集うイベント等に参加して意気投合した方々などですね。
会社と会社としてではなくて個人と個人で、プライベートのところまで一緒に楽しんで何かやろうっていう人達を、色んなイベントに行く中で見つけていきました。
(インタビュアー:村田美寿穂)