オンラインブートキャンプのUI/UXデザインコースを受講された後藤 啓之さんにお話を伺いました。株式会社オクトでUI/UXデザイナーとして勤務されている後藤さん。デザイナーとして活躍されるまでの経緯を詳しくお聞きしました。
プロフィール:後藤啓之
1992年生まれ。東京都在住。CM制作会社から株式会社オクトにUI/UXデザイナーとして転職。UI/UXデザインコースをを受講し、アプリのデザイン等を業務で制作。
自分で何かを生み出したかった
――簡単に自己紹介をお願いできますか?
後藤啓之と申します。建設関係のアプリを制作している株式会社オクトで来月からUI/UXデザイナーとしての就職が決まっています。
前職はCMの制作会社で、プロダクションマネージャーをしていました。
――UI/UXデザイナーにはどのようなきっかけで興味を持たれたんですか?
元々、何か自分で作り上げたり、表現できるようなことがしたいと思ってCMの制作会社に入社したんです。
ただそこでは、プランナーとかコピーライターとかではなく、プロダクションマネージャーとしてマネジメント業務を担当していました。一度はマネジメント業務をやってみようと思ったのですが、やっぱり自分のやりたいこととは軸が違うなと思ったんです。
そんな時にUI/UXデザイナーという仕事があることを知りまして、趣味でデザインに携わっていたのもあり、興味を持ったのがきっかけですね。
――UI/UXデザイナーに対しては、どのようなイメージを持っていましたか?
忙しいのでは、だとか、待遇が良くないのではないか、とか思っていましたね。
あとは、やっぱりハードルの高さですかね。自分が大学の時にデザインを学んでいたわけではないので、美大出身の方がなるようなイメージがありました。
――自分がUI/UXデザイナーになってみて、そのイメージはどのように変わりましたか?
服飾のデザイナーやインテリアデザイナー、プロダクトデザイナーなどに比べたら、思ったよりもハードルが低かったなと思います。
勿論、違ったハードルは感じることがあるのかもしれませんが、デザイナーという括りで想像していた壁の大きさよりは、低かったのではと思うようになりました。
評価が形になって表に出るのが楽しい
――転職の際に、不安などはなかったんですか?
凄くありました。でも、そんな時には友人だったり、Webの仕事をやっている知り合いの方などを紹介してただいて、ひたすらお話を聞きましたね。
結果反対と賛成意見が半々ぐらいだったんですけれど。賛成する意見の方を都合よく解釈してとりあえず進むことにしたんです。
――業務ではどのようなことをしているのですか?
つい最近まで、外部からの発注で、大手企業のWebサービスのデザインを担当していました。
それまでは、自社アプリのデザインなどもやらせてもらっていましたね。「ANDPAD」という、施工管理アプリとなります。
自社の主要アプリを任せてもらえ、とても楽しく仕事させていただいていますね。
――未経験からデザイナーになられて、大変な事などはありますか?
やっぱりデザイナーとしてのスキルはまだまだの部分があるので、経験者の人が止まらないようなところで作業が止まったりはします。細かいところなど、ここはどうしたらいいんだろうと考えながら技術を習得する作業は、確かに大変ではありますね。
ただ前職と比べると、今仕事がとても楽しいんです。なので、大変だと思う事は少ないですね。
――具体的にどのようなところで楽しさを感じられているのですか?
一番は、評価が形になってはっきりと表に出るところですかね。制作っていうのはどうしても裏方の仕事で、勿論大切な仕事ではあるんですが、やっていくうちに自分の仕事がもう少し表に出るようなことがやりたいなという思いがあったんです。それが、今の現場では満たされているなと感じます。
あとは、まだ入社して1年も経っていないということもあって、色々なことに挑戦して、失敗して、たくさん学ばせていただいているので、そう言った環境もありがたく思いますね。
メンターからのアドバイスを仕事でも意識
――TechAcademyでの受講を決めたのは、いつ頃、どのようなきっかけだったんですか?
転職活動と同時期ですね。
UI/UXデザイナーという仕事を知ったときに、Googleで「UI/UXデザイナー なるには」で検索したんです。いくつか選択肢があったんですが、UI/UXが学べてポートフォリオが作れるということで、TechAademyでの受講を決めました。
あとは転職活動中だったんで、転職に関することでメンターの方に直接質問も出来るかなと思ったのも理由の一つですね。
――受講中に受けたアドバイスなどで役に立っていることは何かありますか?
メンターの方から、「丁寧なことが命」ってアドバイスをいただいたんですけど、最近仕事をする上で意識しています。
結構熱い言葉をいただいたこともあったので、それを今、仕事中に思い出しながら取り組めているのがとても嬉しいですね。
自分のアイデアを客観的に見る
――受講中に作られたサービスについて教えていただけますか?
完成はしていないのですが、Tinderのようなマッチングアプリを制作していました。
――サービスのデザインは、どのようなプロセスで考えられているんですか?
どういうサービスをどういう層に届けたいのかを考えて、自然に要素を出していくとデザインの方向って定まってくると思うんですよ。
そこから他のサイトを見て参考にして、だんだんと方向性を固めていくようにしています。
――デザインをするときに意識していることは何ですか?
自分のアイデアを客観的に見ることですかね。やっぱり自分のアイデアって可愛くて、大事にしたがると思うんですけど、そこは2、3日後に見直しをして自分でダメだしをするというのが結構大事なんじゃないかなって思います。
後は、時間を決めて絞っていくこともゼロから作るのであれば重要なことかなって思いますね。
行動は1年後ではなく今すぐに
――モチベーションはどのように保っていますか?
自分の場合はすでに仕事も辞めていて、TechAcademyさんにお金も振り込んでいたので、そこで覚悟をせざるを得ない状況になったんです。
UI/UXデザインを学んで、それを軸にして生きて行く覚悟を決めたからこそ、それがモチベーションになって、今頑張れているように思いますね。
――今後の仕事の展望を聞かせてください。
上司の方が今までやってきていた仕事を私が引き受けられるくらいに成長して、上司の方にはさらに上のフェイズで、デザインの全体の方針を決めるなど、統括してみてもらえるような環境を作りたいと考えています。
――これからTechAcademyの受講を考えている方々に向けてメッセージをお願いします。
時間を大事に、ということを伝えたいです。
何かを悩んでいる時間というのも、考えようによっては時間を無駄使いをしているということにはなるんですよね。やりたいことが何かあるのに、悩んでいたりすると、自分のやりたいことができる時間がどんどん減っているのに気づかないまま時間が経っちゃったりするのってすごく勿体無いじゃないですか。
だったら、とりあえず飛び込んでみるというか、例えば1年転職用の資金を溜めて辞めてから勉強をするというよりも、働きながら勉強するなど、今すぐに行動を起こした方がいいと思います。
(インタビュアー:村田美寿穂)