オンラインブートキャンプのWebアプリケーションコースを受講された原 亜依南さんにお話を伺いました。新卒採用支援サービスを運営するTrunk株式会社でインターンをされている原さん。TechAcademyを受講された感想や、プログラミングスキルの将来への活かし方をお聞きしました。
プロフィール:原亜依南
1996年生まれ。東京都在住。国立お茶の水女子大学に通う大学生。Webアプリケーションコース(Ruby on Rails)を4週間受講し、将来仕事に活かすために、プログラミングの勉強をされています。
教養としてプログラミングを学ぶ
――簡単に自己紹介をお願いできますか?
原亜依南と申します。お茶の水女子大学の文教育学部、人間社会科学科の2年生です。
――大学ではどのようなことを学んでいますか?
大学では社会学を専攻していて、雇用問題や格差に関することを中心に学んでいます。
なので、普段は全然プログラミングと関係ない勉強をしていますね。
――プログラミングに興味を持ったのはいつ頃、どのようなきっかけでしたか?
きっかけは環境ですかね。
というのも、私のインターン先であるTrunk株式会社のサービスの一つに、学生さんに提供しているビジネススキルを身につけられる勉強会(トレーニング)というものがあります。その中にエンジニアやデザイナー向けのコンテンツがあるので、自分も知っておきたい、参加してくださる学生さんともっとお話がしたいと思ったのが一番のきっかけです。
また、新卒採用やインターン採用の支援まで行っているので、学生さんと企業様のニーズをマッチングさせるにはそもそも私自身もプログラミングの知識がなければクライアントとの打ち合わせについていけないですし、学生さんとのコミュニケーションも薄くなってしまうのではないかと思って、勉強し始めました。
――プログラミングに対しての印象は、受講後と受講前でどのように変化しましたか?
受講前は、やはりプログラミングって理系の方が勉強するイメージがどうしても強かったんですよね。
しかし、日頃からインターン先の運営するサービスを利用していただいている学生さんにも言えることではあるのですが、文系の方が凄く多かったんです。
これからは文系でもITに関することやプログラミングを学ぶことはより一般的になっていくだろうし、教養としてプログラミングの知識を持つことは重要になっていくのではないか、と考えるようになりましたね。
商談での話についていけるように
――TechAcademyを受講して、率直な感想を教えてください。
受講してみて、プログラミングは難しいということを身にしみて分かったというのが一番の収穫ですかね。
文系の職は将来が厳しいという理由からエンジニアになりたいという学生さんとお話しさせていただくことがよくあります。以前は私も一理あると考えていたんですけど、実際に自分でやってみるとこれは単なる思いつきで成し遂げられることでは決してないということを身にしみて感じました。
もちろん、文系からエンジニアになる方もたくさんいらっしゃると思うんですけど、相当な覚悟をもって、あるいは何かのきっかけでその楽しさに気づいて、その道を選ばれたんではないかなと思いました。そうでなければ続かないと感じます。
――TechAcademyを受講して、何かご自身の中で変化はありましたか?
カリキュラムを通して、RubyとかRailsといったものがどんな風に動くのか、どういった役割を担っているかを知ることができました。また、プログラミングを学習する学生さんと話をしやすくなりましたし、商談に行ったときに以前より話についていけるようになったと実感しています。
そういったプラスの変化がいくつもありましたね。
エンジニアの気持ちがわかる人事へ
――将来の進路はどのように考えられていますか?
将来的には人事や人事コンサルといった、人材関連の職に就きたいと考えています。
――人材関連を将来的に考えているにも関わらず、プログラミングを学ぼうと思ったのはなぜですか?
会社の中で働く人たちに寄り添った仕事をしたい以上、ITが生活から切り離せなくなっていく世の中ではどうしてもエンジニアやデザイナーの方と関わることって、採用や入社後のフォローなどのタイミングで必ずありますよね。
そういった時に、エンジニアやデザイナーに寄り添うには、やはり自分自身もプログラミングに関する知識がないとお互いに理解できないことが出てきてしまうのではないかなと思ったんです。
だからこそ、自分で手を動かすことでプログラミングを学び、少しでも自身の知識としたいと考えています。
――人材関連の職種に就きたいと考えるようになったきっかけは何だったんですか?
私が人の働き方に興味があって、働いている人がもっと活き活きと働けたらいいなという漠然とした思いがあるのですが、その元々のきっかけとしては家族にあると思っています。
地方での働き方、女性の働き方、非正規雇用の方の働き方、あるいは健康でない人の働き方など家族から反面教師的に学ぶことが多くありました。
身近な存在である家族みんなが働き方に何かしらの問題を抱えている。様々な立場の人にとって、働く環境をもっとより良いものにしていきたい、と強く願うようになったのがきっかけです。
――原さん自身、どのような人材になりたいですか?
働く人たちや働きたいと思っているのにそれが叶っていない人たちに対してより良い環境で働くことができる状況をつくっていきたいと考えています。
一つの会社の人事として社内の環境を改善するというのも一つの手段かとは思います。
でも、より広い視野で見たときに、コンサルという立場であれば、より多くの会社で働く人たちの少しでもお役に立てるのではないかな、と現時点では思っています。
熱く語れるものが欲しかった
――将来のために、今取り組んでいることはありますか?
インターンを2つ、かけもちしていることですかね。
ひとつは前述の通り人材系のスタートアップであるTrunkで、もうひとつは設立3年ほどのこちらもスタートアップのベンチャーで、人事アシスタントとして実務に近いことまでさせていただいています。
――インターンをしようと思ったきっかけはなんでしたか?
上京してきたばかりの時に出会った方々の影響が大きかったですね。
大学1年の春からすでに長期インターンをやっています、というような方たちと出会ってお話を聞く中で、同い年なのに自分より凄く遠いところにいるように感じたんです。
そういった人たちに少しでも追いついて、自分も熱く語れるものが欲しいと感じました。特に、私は会社で働く人たちに関心があるので、インターンとして会社の中に入ってしまった方が手っ取り早くて魅力的だなぁと思いました。
――インターン先はどのように決めましたか?
将来的に人事コンサルを考えると、そもそも人事の人たちがどういう働き方をしているのか知らないのにコンサルティングもできないだろうと思って、インターン先を選びました。
実際に現場に入って働いている人事の人の働き方もそうですし、また社内にはエンジニア含め様々な職種の方がいらっしゃるので、いろいろな方の働き方に直に触れられるというだけでも、毎日が勉強だなと感じています。
――スタートアップのベンチャーを選んだきっかけは何でしたか?
学生の裁量が大きいっていうところが一番ですかね。
実際に働いてみてさらに実感しているのですが、ベンチャーだと普通にいちメンバーとして会社に貢献できる可能性が高いと言いますか、裁量も大きく与えられているように感じています。
今いる2社にはどちらもお声がけしていただいて入ったので、ご縁も大きいと思います。
――学業とインターンの両立はどのようにされているのですか?
空いた時間を無駄にしないように気を付けています。
大学は休まないことを前提に、残りの時間をどううまく過ごすかを意識的に考えながら時間のやりくりをしていますね。
例えば、授業のある曜日を固めてフルタイムで出社できる日をつくったり、Trunkの方はリモートで作業ができるので授業の空いた一コマを使って作業したりするなど、両立できるよう心がけています。
外に出ることで色々なチャンスを掴みに行きたい
――いろいろなことにチャレンジされていると思うのですが、モチベーションはどのようなところにあるのですか?
東京はいくつもの選択肢に溢れているので、自分の世界が広まっていくのが純粋に楽しいんです。
私は地方出身でずっと閉鎖的な環境で育ってきたので、大学生になってやっと出られた憧れの東京だったんです。
だからこそ、好奇心から外に出て行っているといいますか、外に出ることでいろいろなチャンスを掴みにいきたいという思いから、半ば無意識的にチャレンジしているのかもしれないです。
――他に学んでみたい分野はありますか?
プログラミングに関して言えば、現状まだまだ私が知らない言語もたくさんあるので、世の中にどういう言語があって、どういうものが最先端なのかは今後追っていきたいと思います。
――今現在、意識的に取り組んでいることはありますか?
商談中などにわからない言語や言葉が出てきた際に、メモを取ることを意識してやっています。
Trunkで商談に行った際に、未だに知らない言語がたくさんでてくるんです。最先端のIT企業さんだと使う言語も新しいものをどんどん取り入れているので、メモを取っておいて、後から調べたりしていますね。
あとは、エンジニアにまつわることを含め人の働き方に関わる内容が書かれているニュースメディアを読むなど、引き続き行っていきたいです。
――これからTechAcademyの受講を考えている方々に向けてメッセージをお願いします。
カリキュラムの先も見据えながら取り組むのが良いのではないかな、と思います。
カリキュラムを全部完成させることもとても大事だと思うのですが、学んだことを次にどう活かしていくか、どんなサービスをつくるためにその言語を学ぶのかというビジョンを立てた上で受講すると、目標が立てられてモチベーションにもつながるのではないでしょうか。
やはり、ビジョンが定まっている方は、文系とか理系とか関係なく活躍されている印象を受けています。
(インタビュアー:村田美寿穂)