TechAcademyのPHP/Laravelコースを受講されたY.Mさん。目的意識を持ちアクションを重ねた結果、未経験ながら自社サービスを運営している企業への転職を果たしました。自分のキャリアを形にするための体験談を今回は伺いました。

プロフィール:
1992年生まれ。東京都在住。大学卒業後、外資系自動車メーカー向けの製品販売に従事。海外営業として試行錯誤を繰り返しながら新規ビジネスの受注を収めるなど力を発揮されました。日々の生活を豊かにしたり、社会に新しい価値を創造しているWebサービスに惹かれ、IT業界へのキャリアチェンジを決意。「エンジニアとして切磋琢磨しながら自身が興味がある共感できるサービスの開発をしたい」という思いを胸にTechAcademyを受講、主体的な転職活動を通してキャリアチェンジに成功されました。

未経験から事業会社を目指して

――簡単に自己紹介をお願いできますか

東京都在住で、年齢は26歳。前職は外資系企業をターゲットとしたカーナビの新規開拓営業と開発フォローの業務に携わっておりました。 対海外向けの営業ということで英語のスキルを身につけることはもちろん、規模感の大きい案件に対してコミュニケーションミスがないよう、常に学び続けて業務をしておりました。現在はTechAcademyで学習したスキルを活かし、エンジニアとして転職成功。グルメ系ITベンチャー企業でエンジニアとして従事しております。

――プログラミングを学習しようと思ったきっかけを教えてください

Airbnbで世界中の人のリアルな生活を体験できたり、Progateで初心者でもプログラミングを学べたり、レアジョブで日本にいながら優秀な講師による高品質な英会話を学んだりと、様々なWebサービスを使用していく中で「インターネットを介したサービスが人の人生を変える可能性を秘めている」と強く感じ、未経験からエンジニアになりたいと考えました。
そこから、自社開発をしている企業に入るには学習し、スキルを身につけてからでないと難しいのではと考え学習を開始しました。

――どのような学習をされてきたのでしょうか

無料のオンライン学習サービスでHTML,CSS,JavaScript,jQuery,PHP,MySQLなどを学びました。色々と手を広げ、書籍も含めて100時間程度学習をしていたと思います。
ただ、限られた予算や時間の中で効率良く学びたいと考え、スクールでの学習を検討していました。
スクール選びでは予算だけでなく、未経験からの転職を成功させる質の高いポートフォリオ(Webサービス)を作れるサポートを希望しており、メンターの評判がよかった点も加味してTechAcademyを選択しました。

――TechAcademyでの学習はいかがでしたか

先にお答えしたように、質の高い作品作りをしたかったので「優秀なメンターのサポート」を希望していました。そういった点で、非常に満足できたと思います。
特に体調が悪くなった時や学習に対してプラスアルファの相談をした時など、メンターが親身に対応してくれたことが印象に残っています。
そういったサポートもあって無事スケジュール通り機能実装ができたことは本当に良かったです。
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試行錯誤を繰り返した転職活動

――転職活動ではどのような目標を設定されていましたか

今回設定した目標は「完全未経験から3ヶ月で自社開発系へ転職」でした。ただ、漫然と自社開発系の会社を目指すのではなく、 IT業界に興味を持ったきっかけが素晴らしいサービスに触れたことでしたので「自分が好きなサービスの開発に携われる環境」を一番大切な思いとして持っていました。
そこから、自分が興味があった「グルメ系」「マッチング」「訪日外国人向けサービス」の分野にマトを絞りながら、開発メンバーと試行錯誤しながらユーザーにとって価値あるサービスを開発できる企業を求めて、転職活動を開始しました。

――目標を達成するために具体的にどんなアクションをされたのでしょうか

大きく分けて2つです。
「企業に効果的にアピールできるポートフォリオを作成する」そして「多くの企業にアプローチする」でした。
まず、ポートフォリオに関してですが、自分の目標としていた転職時期の中で最大限コミットできるラインを検討した結果、オリジナル作品ではなく、Twitterクローンの機能拡張へと舵を切りました。
Twitterクローンはカリキュラムの課題としてベースが出来上がっており、そこからサーバーサイドエンジニアに必要なスキルを習得しつつ、身につけた技術を企業へアピールするイメージができていました。そこで、「ファイルアップロード機能」 「ユーザー登録時のメール送信機能」「投稿削除時のモーダル表示 」など追加実装を行い、機能やサービスの質を高めました。
カリキュラムにない技術は苦戦をしましたが、外部サイトを使用し調べたり、経験したエラーの解決方法などを思い出すなど、不具合があった際の予測と対応がスムーズにできたこともあり、計3週間ほどの開発期間でリリースに漕ぎ着けることができました。

実際に作られた作品:Microposts

シンプルな見た目ながら、技術をアピールするための機能と工夫がなされています。
また、AWS S3との連携をするなど、積極的に技術を高めた結果が垣間見れます。

作品の準備が完了し、いざ転職活動をする際に意識したことは多くの企業にアプローチすることでした。
実際に自身の志望度が高い企業は20社程度でしたが、IT未経験ということもあり、第2第3志望の企業も含めて70社アプローチをしました。
結果、書類通過は20社。限られた面接の機会の中でいかに内定を勝ち取るかPDCAを回しながら取り組んでいました。

――多くの企業とコンタクトをとる中で工夫したことはありますか

70社の応募は求人媒体で気になった企業や、Twitterを使用してアプローチするなどとにかく間口を広く持っていました。また、数をこなした理由は本命で評価してもらいたかったから。やはり、大切にしていた「自分が好きなサービスの開発に携われる環境」を持つ企業にどうしても入りたかったので、面接で質問された内容や自分の受け答えはしっかり振り返りました。
書類NGにしても面接NGにしても「何がダメだったのか」はしっかり考えるようにしていました。あとは、頻出する質問はしっかりメモをとり、次はもっとよく答えられるように対策しましたね。
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実際に取られたメモの一部、頻度が高い質問は準備と改善を怠らなかった。

頻度 (多)
 志望度
  ・志望理由は?どうして弊社?
  ・キャリアプランをどう考えているか?
 適性
  ・どうしてWebエンジニアに?
  ・チームでやり遂げた経験はあるのか?

頻度 (中)
 業務経験
  ・前職での仕事内容は?
  ・前職での実績は?
  ・前職で苦労した経験は何か?どうやって乗り越えた?
  ・エンジニアとして活かせる経験は?
 学習内容
  ・現在何を学習中か?課題は何か?
  ・ポートフォリオ作成で何を学んだか?一番苦労したことは?
  ・エンジニアとしての適性はあると感じるか?

頻度 (少)
 その他
  ・どうしてIT業界なのか?
  ・その言語を選んだ理由は?
  ・自分を一言で表すと何か?
  ・新卒就職時の軸は何だったか?
  ・仕事ではどのようなことを意識している?

また、多くの企業と接するうちにエンジニアとして未経験だからこそ「エンジニアとしての適性・ポテンシャルをアピールする」重要性を感じたため、自己分析を重ねました。特に、物作りが好きだという事を理解してもらえるような過去の経験や体験を掘り起こし、説得力のある理由は考えたと思います。

――転職活動で思い出に残ったエピソードはありますか

強いて挙げるならエンジニアとしてみてもらえた事ですね。
マッチング系のサービスを運営している企業に応募した際、結果は見送りだったのですが、CTOが直々に私が作ったサービスをみて改善点などを伝えてくれたんです。
ご縁はいただけなかったのですが、一エンジニアとしてみてもらえた事はとても嬉しかったですし、新たな課題が見つかったことは次に繋げるためにとても参考になりました。
また、友人で未経験からエンジニアになった人がいて、多くの企業に書類を出していたと話は聞いていたので、落ちる会社が何社でても挫けずにすみましたね。
結果、今の会社に内定をいただいたのですが、選考の課程で実際の開発メンバーと話をする機会を設けて頂き、社風がみれたことも印象に残る出来事でした。

―― 最後にこれから学習し転職を目指す方へメッセージをお願いします

TechAcademyのようなスクールで本気でプログラミングを学習したい人の共通点の一つは、「テクノロジーやキャリアに対する意識の高い人」であると思います。
私もそうでした。そういった思いを持っているのであれば、実現したい目標を明確に設定した上で、妥協せず行動し続ければ、きっと道は開けると思うので、ぜひ頑張ってください!!

(インタビュアー:山﨑 健太)