1分でわかる記事要約
新卒から10年勤めたシステムエンジニア職を離れ、フロントエンドの基礎から学び直し
フロントエンドの基礎を身につけた後、在宅でフリーランスに挑戦したいと考える
フロントエンドフリーランスコースを受講し、メンターのサポート受けながらクラウドソーシングで案件をこなす
エンジニアとしての更なるステップアップを考え、職場を離れ基礎から学び直したテックアカデミー卒業生に、フリーランスとしての一歩を踏み出すまでのリアルな実体験を聞きました。
話してくれた人
E.I さん
文系の大学卒業後、新卒社員として入社したIT企業で10年間システムエンジニアとして働く。
ご家庭の事情で退職後、経験が浅かったフロントエンドについて基礎から学習したいと思い、テックアカデミーの「フロントエンドコース」を受講。その4ヶ月後、「フロントエンドフリーランスコース」を受講し、フリーランスのエンジニアとなる。
文系大学から未経験でエンジニアへ
ーー元々システムエンジニアとして働かれていたとのことでしたが、どんな理由で就職されたのでしょうか?
はい、新入社員として入社したIT企業で10年間システムエンジニアとして働いていました。就活していた当時から物づくりに興味があり、文系の大学出身でも物づくりに関われる職種がないか探していたところエンジニアとして働くという選択肢を見つけました。スマートフォンが普及し始めた頃だったのでアプリ開発にも興味がありましたね。
ーー文系でもエンジニアになる方は最近増えている印象ですが、当時周りにそのような方はいらっしゃいましたか?
同期も文系出身の人が多かったですね。今ほどではないですが、多くの企業で未経験エンジニアの採用を行なっていたと思います。
ーー前職ではどのようなお仕事をされていたか教えてください。
SES(システムエンジニアリングサービス)※のシステムエンジニアとして働いていました。下請けの会社だったので、大きな開発というよりも細かい開発の依頼が多かったです。主にJavaを使った開発がメインで、軽微な改修から、新規機能の追加などの業務を経験しました。その他にも、Linuxコマンドによるアクセスログ解析、SQLによるデータ抽出や修正も行っていました。
※SESとは:ソフトウエアやシステムの開発・保守・運用などの特定の業務に対して技術者を派遣する技術支援サービスのこと。
ーー前職で働いていた当時は独学されることが多かったのでしょうか?
そうですね。入社当時、未経験だったので研修があったのですが、その後は基本的に書籍を読んで独学しました。わからないという壁にぶつかったら、作業を止めて書籍やネットで調べて、コードを書く。トライアンドエラーの繰り返しです。ただ調べると余計にわからなくなってどこから学習すれば良いのかわからない・・と負の連鎖に陥ることも多かったです。そのため断片的に知識を身に付けることになってしまい、全体像を理解できないまま、なんとなく学習するようなことが多かった気がします。
10年勤めた会社を退職、学び直しを決心
ーーそれは大変でしたね。
はい、それでも小さなことでも自分が書いたコードなどで物が正しく動いた時が嬉しかったからエンジニアとして働き続けられたのだと思います。物づくりが好きでなかったら諦めていたかもしれないです。笑
同期もプログラミング初心者が多かったこともあり、同期や先輩などに質問するなど、コミュニケーションの部分で救われた部分も多いです。
ーーご退職された理由についても伺ってよろしいでしょうか?
東京に住んでいたのですが、家庭の事情で実家に引っ越す可能性があったため勤務が難しくなったことや、結婚のタイミングもあり一度職を離れようと考えました。
ーー仕事を退職されてテックアカデミーを受講するまでどのように過ごされていましたか?
引越しの準備と並行しつつスクールを探していましたね。
退職により1度立ち止まる機会を得たので、 経験の浅いフロントエンド系のスキルから徹底して学んでみたいと思い、時間をかけてじっくり学ぶことができるプログラミングスクールに通おうと考えました。都心部から離れる予定だったので、場所を選ばずオンラインで受講できる点や、受講期間中にオリジナル作品の開発に取り組める点が決め手となりテックアカデミーへ通うことに決めました。
フリーランスとしてなかなか踏み出せなかった
ーーフロントエンドコースを受講した後、フリーランスになることを考えたのですか?
いえ、既にフロントエンドコースを受講した時から在宅やフリーランスといった働き方に興味を持っていました。家庭での生活をベースとした柔軟な働き方をしたいと考えていたんです。ただ企業務めを経て経験を積んでからでないとフリーランスとして働くのは難しいと感じ、受講後は中々フリーランスになるための一歩を踏み出せずにいました。ちょうどそのタイミングで「フロントエンドフリーランスコース」のトライアル募集があったんです。「これはチャンスだ!」と思い、挑戦してみることにしました。
ーーそこでフロントエンドフリーランスコースを受講しようと思ったのですね。メンターサポートに関してはいかがでしたか?
フロントエンドフリーランスコースにおいては特に、メンターとのコミュニケーションに救われました。クラウドソーシングサービスで仕事を受注するためのエントリー内容や面接対策など、技術面以上にサポートをいただくことが多かったです。私自身システムエンジニアとしての経験はありましたが、フロントエンドに関しては実務未経験者です。実務未経験であっても、他の部分でカバーするようなエントリー用の文章の書き方など、非常に参考になりました。他にも学習した内容について、エンジニアとして仕事する上でどのような時に使用するのか?など実務に近いことを質問することができたので、より理解を深めることができました。
ーーメンターサポートで特に印象に残っていることはありますか?
メンターから「笑顔を意識するように!」とアドバイスをいただいたことですかね。
いつもメンタリングの際、無意識のうちに真顔で受けることが多ったため、私の性格を知った上でのアドバイスだったと思います。実際に現在受注している案件の企業面接は、そのアドバイスがあってこそ合格したと思っています。
あとエントリーに関しても、初めは案件にエントリーすることすら「自分のレベルでも大丈夫か?」と躊躇してしまうことがあったのですが、「とりあえず応募してみてから考えましょう、落ちても凹むことはないですよ」と背中を押してくれたのはありがたかったです。
フロントエンドコースの最終課題で作ったオリジナルサービスで選考通過に
ーー実際にフロントエンドフリーランスコース受講中に企業の案件に取り組むことはできましたか?
はい。最終的にはスケジュールの調整や先方の都合もあり1社に絞ることになりましたが、3社から契約のお話をいただくことができました。
ーー素晴らしいですね!
エントリーする際にポートフォリオを提出するのですが、テックアカデミーのフロントエンドコースの最終課題で制作したオリジナルサービスを提出したところ当選しました。他にも面接を通じて企業の方に信頼してもらうことができた点も大きかったと思います。あと受講期間中にメンターから教わったフロントエンドに関連する知識や勉強方法をきっかけに当選したケースもあります。
逆に落選した案件は、企業の求めるコミット時間に対して対応ができなかったもの、実務経験必須のもの、フロントエンドというよりはWebデザイン寄りの仕事内容で対応できないものが多かったように感じます。
ーー実際の案件に挑戦してみていかがでしたか?
自分が応募できそうな案件を探すところが大変でした。技術だけでなく、どれだけ仕事の時間が確保できるか、人柄なども重視しているケースが多く、面接を挟む企業もいくつかありました。企業によって条件が異なるので、技術面だけでなく細かい部分のすり合わせが必要なのだと思います。あとメンタリングの際、事前に「どのような案件に挑戦して、結果はどうだったか」「通過したと思う理由、落選した理由」について自分で考えて報告書を提出するのですが、毎回振り返ることで次回のエントリーの際に反省点を活かすことができました。
「未経験の自分ができるのか?」と考える必要はない、挑戦してから考えることが壁を乗り越えるための第一歩
ーーフロントエンドフリーランスコースの受講後はどのように仕事を受けられているのですか?
受講期間内に契約した企業の案件を継続して受けています。
あとは受講後も自発的にクラウドソーシングサービスでフロントエンドに関連する案件エントリーしています。
ーーフロントエンドフリーランスコースを受講する前と後で心境に変化はありましたか?
2ヶ月間で大きく変化しました。受講する前は「初心者の自分ができるのだろうか」という気持ちが大きかったですし、受講したばかりの頃は1つの案件にエントリーするのにも色々考えてしまい相当時間がかかっていました。不安という気持ちが自分の行動にストップをかけてしまっていたんです。
もちろんしっかり内容を確認せずエントリーするのは良くないですが、メンターからのアドバイスを経て、未経験だからという理由で色々悩む前に、挑戦してからじっくり考えた方が良いと思うようになりました。
ーーこれからどのような働き方をされたいですか?
Web系のサービスを扱う企業のコーディングに関する案件をこなして実務経験を増やしたいと考えています。実務未経験の案件になると、コーディングを行うものが少ないので、コーディング中心の案件にも積極的に取り組みたいと思っています。
今後フリーランスとして働く予定ではありますが、いずれまた企業に就職して長期的に働くことも視野に入れています。エンジニアという比較的融通か利きやすい職種だからこそ、その時の自分の状況に合った働き方を経験したいですね。