「Web制作に関する仕事をしたい」という強い想いから4年ぶりにテックアカデミーを再受講した受講生に、受講での学びや、Web制作の仕事に取り組むための工夫についてお話を伺いました。(※)今回のインタビュー記事は前編後編に分かれていますので合わせてご覧ください。

(※)記事に記載している内容は2022年9月時点の情報です。

1分でわかる記事要約

エンジニアとしてWeb制作の仕事をしようと思った理由 :派遣先のIT企業でエンジニアの仕事を目の当たりにする機会があり、働き方に興味をもったため。
テックアカデミーを再度受講しようと思った理由 :現場でWeb制作の仕事に携わった際に自身のスキル不足を感じ、より実践的なスキルを身につけたいと感じたため。
受講したコースWebデザインコースWordPressコースを受講し、その後4年後にフロントエンドコースを受講。
Web制作の仕事に取り組むためのコツ :コーディングの勉強がしたいということを社内でアピールし続けること。繋がりのある人や企業に相談すること。

話してくれた人

大井川 真穂さん
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デザイナーやPRの仕事を経験。その後Web制作を行うIT企業への就職をきっかけにエンジニアへのキャリアチェンジを目指し、テックアカデミーのWebデザインコースWordPressコースを受講。企業のサイト制作などの経験を経て、より実践的なスキルを身につけたいという想いから4年ぶりにテックアカデミーのフロントエンドコースを受講。現在はフリーランスとしてIT企業の総務の仕事をこなしつつ、Web制作の仕事にも並行して取り組む。

職場のエンジニアに影響を受け、Web制作に興味を持つ。まずは前職のサイト制作を作ることを決意。

――これまでのご経歴について教えてください。

もともとはデザイン学校出身で、新卒の頃は紙媒体のデザインやテレビ局でフリップやグラフなどを作成する業務をしていました。経験を積んだ後退職し、20代の頃はフリーランスとして人づてなどで雑誌のデザイナーとして数年間働いていました。
その後紙媒体でのデザインの仕事に行き詰まりを感じたため、30代の時にPR会社に社員として入社しました。広報事務の仕事などをしており、その後出産を経て一度仕事を離れました。数年後に復帰したのですが、やはりデザインや制作の仕事をしたいと思うようになり、PR会社を辞めることにしました。その後フリーランスでデザインの仕事をしながら派遣会社で週2日働く、というスタイルとなりました。
そのとき派遣されたのがたまたまIT企業でした。Web制作をやっている会社さんで、総務をされていた方の産休のピンチヒッターで入ったんですけれども、そこで初めてIT関連の業務を目の当たりにすることになりました。

――はじめてIT企業でお仕事をされていかがでしたか?

Web制作が事業の中心なのでエンジニアやデザイナー職の方が多い会社だったのですが、今までの職場や仕事とは全然違ってこんなに自由なんだ、エンジニアって楽しそうだなと感じました。IT企業との契約期間が終わった後、私もWeb制作やデザインについて勉強したいと調べ始めて、テックアカデミーのWebデザインコースWordPressコースを受講した形になります。

受講前から「せっかくお金を払って勉強するのだから何か目標を立てたい、何となく理解するだけでなく仕事に活かしたい」という気持ちがありました。そこで何か仕事にできないかと考えた時に、過去に勤めていたPR会社のWebサイトが質素でどこか寂しい感じだったことを思い出しました。そこでテックアカデミーを受講し、そのWebサイトのデザインだけ作って静的なコーディングをすることにしました。PR会社にも貴社のWebサイトを作りたいということを伝え、再度そこで働くことにしました。

そのPR会社はエンジニアの方がいるわけではないので、自分一人で全て作業をしていたのですが、Webサイト制作の作業を行っていたところ途中で行き詰まってしまいました。なのでWordPressコースの追加のサポートを受けて、メンタリングで実践的な内容について教えていただくことにしました。規模もそこそこあるWebサイト制作だったのでとても大変だったのですが、目標だった「自身が学んだことを実践に活かす」という経験ができたと実感しました。当時は右も左も本当に分からない状態で作っていたので大変でしたが、現在も自分が制作したWebサイトが使われています。

――学びを実務で活かすご経験をされたのですね!その後はどうされましたか。

そのPR会社をまた辞めることになったのですが、ちょうど良いタイミングで派遣で行っていたIT企業さんの方から連絡がきて、「また一緒に働いて欲しい」というお話をいただきました。そのIT企業さんはコミュニケーションツールやプロジェクト管理ツールなど、今どきのツールに触れられる点や、Web制作周りのお仕事をするチャンスもあるかもしれないと感じ、決まった業務を行う派遣社員ではなくフリーランス(業務委託)としてジョインすることになりました。現在に至るまで、IT企業では総務とコーディングの仕事を並行して受けています。またIT企業さんの業務とは別で、個人でもWeb制作のお仕事も受けています。

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大井川さんのポートフォリオ

現場に飛び込み、自身の実践力のなさを痛感。

――IT企業でコーディングのお仕事を受けた時のことについて教えてください。

そのIT企業さんは自社開発を行っており、自社サービスのサイトを公開しています。コーディングの勉強がしたいということを常にアピールしていたところ、その保守や修正などの仕事を任せていただけることになりました。最初に環境構築を依頼されて、社外のWeb制作会社さんが作った環境に入って修正や更新をしたりCSSの調整をすることになったのですが、そこでまたカルチャーショックを受けました。
今まで勉強してきた中ではただシンプルにHTMLとCSSを書いて表示するだけだったところから、実際の現場のコードや環境を直接見ることになったのです。今まで使ったことがないような専門的なツールを活用し、運用などもかなり実践的でした。
それまでに学習して知識としては理解してはいたのですが、ただ一人でやっているだけで、チームで運用しているところに入ったことがなかったため、実践的な部分の理解が足りていないことに気がついたんです。実際に現場に入ってみると「全然分からない。これは何だろう。」という気持ちになりました。でも「やらないと。」という気持ちから必死でネットで検索をしながら作業を進めました。実践的なことが何も理解できていない中でいきなり現場に飛び込む形になり、「これが本物のエンジニアの世界なんだ」と衝撃を受けました。同時に「もっと実践的なことをできるようになりたい、もっと勉強したい」という気持ちが芽生えたんです。

――知識と実務でできることは異なるとご実感されたのですね。

はい。そのような理由で再度4年ぶりにテックアカデミーを受講しようと思い、フロントエンドコースを受講することにしました。
以前テックアカデミーのWebデザインコースを受けた時に、かなり学習内容が実践的だなと感じていたんですね。GitやSlackや色々なツールも受講を通じて初めて使いましたし、以前受講して信頼していたこともあり、今回もお願いしようと考えました。
フロントエンドコースメンターさんはテキスト以外のことまで話をしてくださったことが印象的でした。今のWeb制作のトレンドについても一緒に教えてくれて、とてもよかったです。

――2回もテックアカデミーをご受講いただき嬉しいです。前回の受講から4年後の受講だと思いますが、いかがでしたか。

今回受講した際には、以前受講した時にはなかったテックアカデミーワークス」という受講生の副業・フリーランスの案件紹介をしてくれる新サービスがあるということを知りました。今回はより実践的なことを学びたいという思いがあったので、今後は受講目標を2つ設けました。1つ目は、「テックアカデミーワークスで実際のWeb制作の案件に取り組むこと」、2つ目は「オリジナルのWebサイトを完成させること」です。フロントエンドコースを受講しながら本業のオリジナルWebサイト制作に取り組みました。

更にオリジナルのWebアプリもしっかり1から作ってみようと思い、テックアカデミーのコンテストに応募させていただいたのですが、なんと入賞することができたのです!とても驚きましたが、入賞できたことは自信にも繋がり嬉しかったです。入賞できたのはメンターさんたちのおかげです。
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フロントエンドコースの最終課題で制作し、ブートキャンプコンテストで入賞したオリジナルWebサイト

その後、目標だったテックアカデミーワークスの実力判定テスト(※)にも合格することができたので、応募して案件をいくつかいただきました。中には大企業の案件で想像以上に大変だったものもありましたが、本当に良い経験をさせていただいたと思っています。
テックアカデミーワークスを利用する前に受験いただくテスト

現在はIT企業さんの実務で、他社が作ったWordPressのサイトのメンテナンスなどを行っているのですが、一度自分でちゃんと環境を作ろうと思って、テックアカデミーワークスフロントエンドコースで教えていただいたことをもとに、自分で環境構築して運用するベースを作るということを行いました。その時にテックアカデミーの受講で学んだ内容を生かすことができ、IT企業の関係者にも「エンジニアとしてのスキルが爆上がりしましたね!」と褒めていただきました。自分がやってきたことは間違いなかったんだなと思ったのと同時に、少しづつでもできることが増えたことや自身の技術力に対して前よりも自信がつきました。実際に自分で作った環境で運用を始めて、ちょっとした修正にも対応可能なベースを作ることができるようになったんです。最近もテックアカデミーワークスのランディングページ制作の案件をいただいて、そのベースの環境設定をしてみたりと、今またとてもいい経験をさせていただいている最中です。

――成功体験を積まれて、着実にステップアップされていらっしゃいますね!

はい。とても楽しくやらせていただいています。

後編では、テックアカデミーワークス活用したご感想、働き方の変化、年齢関係なく学び始めることなどについてお話を伺います。