【2024年最新版】おすすめのエンジニア研修7選!目的やメリットで選ぶ
ITエンジニアは戦力化するまで時間を要し、多くの企業はエンジニア研修を実施します。研修の目的やメリットを理解し、自社に合った研修企業やコースを選択することで、人材成長や業務効率化が叶います。本記事ではおすすめエンジニア研修7選を紹介します。
エンジニア研修とは、エンジニアリングのスキルや知識を向上させるための教育プログラムやトレーニングのことを指します。
新入社員が入社した際に、基本的なスキルを身に付けさせるために実施するケースが多いですが、中級・上級エンジニアに対しても新しい技術やツール、プロジェクト管理手法などを身に付けさせるために実施されることがあります。
ITエンジニアは戦力化するまで時間を要し、多くの企業はエンジニア研修を実施します。
研修の目的やメリットを理解し、自社に合った研修企業やコースを選択することで、人材成長や業務効率化が叶います。
本記事では、エンジニア研修の種類や研修を実施するメリット・デメリット、おすすめエンジニア研修7選などをご紹介します。
目次
- エンジニア研修とは?
- エンジニア研修の目的
- エンジニア研修の必要性
- エンジニアが慢性的な人手不足の理由
- エンジニア研修の種類
- エンジニア研修のメリット・デメリット
- エンジニア研修の注意すべきポイント
- エンジニア研修に強い研修会社・スクール7選
- エンジニア研修に関するFAQ
- まとめ
エンジニア研修とは?
エンジニア研修とは、エンジニアリングのスキルや知識を向上させるための教育プログラムやトレーニングのことです。
多くの場合は、新入社員が入社した際に、基本的なスキルや企業文化などを理解するために実施されますが、既存社員の中級・上級エンジニアに対しても新しい技術やツール、プロジェクト管理手法などを身に付けさせるために実施されることもあります。
エンジニア研修を通して、特定のプログラミング言語や開発環境における基本的なスキルや、アジャイル、ウォーターフォール、DevOpsなど、ソフトウェアを開発する際の一般的なフレームワークや手法、Git、Jira、Jenkinsなどのバージョン管理ツール、プロジェクト管理ツール、CI/CDツールの使い方、コードの品質を確保するためのベストプラクティス、基本的なセキュリティ概念などの習得を目指します。
多くの企業が新卒採用や経験者採用でITエンジニアを確保します。しかし、入社時点では即戦力といえないケースも多く、育成のために実施するのがエンジニア研修です。
エンジニア研修の目的
エンジニア研修の目的は、自社が求めるエンジニアに育成することです。新人エンジニアと一線級のベテランはスキルや経験に雲泥の差があります。新人を一から育てると教育コストはかかりますが、他社の企業文化に染まっていない人材に育成できるのであれば、長期的に見れば価値ある投資です。
また、経験者でも自社の業務内容に即応できるよう軌道修正するという意味で、研修は効果的といえます。研修後にはポテンシャルやパフォーマンスを発揮しやすくなり、チーム全体の業務効率化や生産性向上につながるでしょう。
エンジニア研修の必要性
ITエンジニアは慢性的な人材不足で、さまざまな業界の企業による人材獲得競争が過熱しています。売り手市場である上に年収相場も高く、魅力的な人材の採用コストが高いのがネックです。
また、採用しても業務を開始するまではどれほどのパフォーマンスを発揮するかは分かりません。スキルや経験のミスマッチにより、報酬に見合う仕事ができない場合や、企業風土や仕事の進め方になじめないケースがあることにも注意が必要です。
このため、エンジニアの経験者採用は難しく、経験の浅い人材を採用した上でエンジニア研修によって育成する必要があるのです。
IT系のプロジェクトの多くは、1人で設計からリリースまで担当するケースはほとんどなく、ひとつまたは複数のチームで作業を分担します。そのためチームワークを想定したテクニカルスキルや問題解決能力、コミュニケーションスキルを総合的に学ぶ研修が求められます。
また、研修が必要なのは新人エンジニアに限りません。ウォーターフォール開発に慣れた経験者をアジャイル開発に対応させるなど、業務内容の変化に合わせてスキルや知識を統一するための研修が適宜必要です。
エンジニアが慢性的な人手不足の理由
ITエンジニアは一部領域を除いて、慢性的な人材不足が続いている状況です。特にAIやクラウドのような先端領域は、今後ますます人材不足が深刻化すると考えられています。ここでは、なぜITエンジニアが常に人材不足なのか、その背景を見ていきましょう。
専門性の高さ
ITエンジニアは年収相場の高さから人気の職種ではあるものの、専門性が高く、スタートラインに立つのは容易ではありません。特に、アプリ開発やサーバー構築に使用されるプログラミング言語は習得難易度が高く、ネットワークやデータベースの仕組みも理解する必要があります。
したがって、専門性の高い事業を営む企業ほど求める人材を確保しにくいのが現状です。せっかく採用しても新人研修の難易度の高さから離職する方もいます。
即戦力になるまで時間がかかる
ITエンジニアには学習期間が必要です。知識やセンスだけでできる仕事ではなく、実務未経験者の中で即戦力といえる人材は多くありません。
未経験者は必要な知識やスキルを体系的に学ぶため、プログラミングスクールで学んでから求人に応募するのが一般的です。そのため、入門レベルの人材さえも求人市場にスピーディーに供給されない問題があります。
エンジニアの高齢化
Web領域やAI領域など、さまざまな事業で「手を動かす」エンジニアのニーズは高まる一方です。しかし、経験豊富なエンジニアは高齢化し、管理職や経営者になるか、すでに退職しているケースが増えています。
少子高齢化が進む日本では若者の数が少ない上に、ITエンジニアの場合、要求されるスキルレベルが高いのも悩ましい問題です。需要に供給が追い付かず、人材不足問題はなかなか解消されません。
IT技術の進化スピードが速い
ITエンジニアの世界は技術の進歩が速く、クラウドやAIのような社会的ニーズの高い領域はベンダー側の人材供給も速やかに行う必要があります。
領域に応じて使用するプログラミング言語は変わりますが、熟練エンジニアでも使用経験のない言語には詳しくありません。情報感度の高いエンジニアは技術トレンドの変化をいち早く察知し、素早く市場価値の高い技術を習得します。こういった人材は多数の企業による取り合いとなりますが、資金力のある企業に集中しやすいのが現状です。
エンジニア=ブラックというネガティブなイメージ
ITエンジニアは、長時間労働や休日出勤が多いというイメージを持たれがちです。開発プロジェクトには納期がある上に、設計ミスやクライアントの要望により、リリース直前の仕様変更や機能追加で長時間労働となるケースも珍しくありません。
ネガティブなイメージを払拭するホワイトなIT系企業も増えていますが、ブラックな職種というネガティブイメージはエンジニアの人手不足の要因になっています。
エンジニア研修の種類
エンジニア研修は社内研修と社外研修に大別できます。社内研修は自社の社員を講師とする研修で、よく採用されるのはOJTです。先輩エンジニアや上司がメンターとなり、実際の業務をこなす中で職場固有のノウハウやスキルを身に付けさせます。
社外研修は外部講師を招いて行う集合研修の他、オンラインで受講できる研修もあります。例えば、サービスベンダーが提供する動画やドリルといった既存コンテンツを用いた学習や、Web会議システムを通じたマンツーマン指導などです。
エンジニア研修はまた、受講者のレベルや対象スキルによって多種多様なコースが用意されています。全くの未経験者向けから中堅エンジニア向け、上級エンジニア・管理職向けまでさまざまです。
例えば、新人研修はプログラミング言語の基礎知識とスキルの習得、中堅エンジニアにはリスキリング(再開発/再教育)を目的とするコースがあります。上級エンジニア・管理者向けのコースで学べるのは、プロジェクトマネジメントや経営戦略に関する内容です。
研修の形式としては、実際の業務の中でスキルを習得させる「OJT」や、チームに分かれて作りたいシステムを決め、新たな言語や開発手法を学びながら実際にシステムを構築する「ブートキャンプ形式」、対面ではなくWeb会議ツールなどを利用して遠隔で基本的なプログラミングスキルなどを習得させる「オンライン研修」などが多いです。
エンジニア研修のメリット・デメリット
エンジニア研修を実施することにはメリットがありますが、デメリットもあります。
エンジニア研修のメリット
社内研修の場合「これを分かっていないと仕事にならない」という内容を、あらかじめパッケージ化して伝えられます。事前にノウハウを共有するメリットは、実務上のつまずきや質問が減ることで工数が減り、チームワークが円滑に進むことです。
社外研修では自社にないスキルやノウハウが身に付きます。経験がないタイプのプロジェクトに対応できるだけでなく、スキルセットの多様化によりアイデアも生まれやすくなるでしょう。エンジニア研修は無駄の排除や価値創出につながり、業務効率化や生産性向上が期待できます。
エンジニア研修のデメリット
エンジニア研修を社内で行う場合、講師となる先輩や上司は優秀なエンジニアであっても教育の専門家ではありません。多大な工数をかけてカリキュラムを作成しても、十分な研修効果を得られないケースがあります。また、指導担当者は自身のコア業務にかける時間が減り、プロジェクトの進展に支障が出る場合もあるでしょう。
研修会社に委託することで、これらの問題は解決可能です。第一線で活躍する現役エンジニアによる充実した指導で、現場を混乱させることなく、即戦力として人材を実務に投入できます。
エンジニア研修の注意すべきポイント
エンジニア研修は経験者にも実施しますが、特に必要とされるのは新卒採用の場合です。一般的には、まず外部リソースを用いた新人研修で基礎的スキルを身に付け、OJTで実務に慣れさせます。OJTは指導方法を間違えると退職リスクを上げることに注意しましょう。
新卒エンジニアの育成に必要な期間
新卒エンジニアは入社時点では即戦力といえないケースが多く、それぞれのスキルレベルは不均一です。基礎から応用まで短期間で詰め込むのは無理があるため、おおむね2か月〜3か月をかけて現場に立てる最低限の状態に仕上げます。
そこからOJTを経て、さまざまな業務を現場で体験する中で、実力を磨いていくのが一般的です。本人の素質にもよりますが、一人前のエンジニアとして活躍できるまでには、約1年〜3年の期間を要します。
OJTでの指導方法には注意が必要
新入社員はOJTの期間中にさまざまな悩みを抱えます。例えば「先輩エンジニアとのレベル差が辛い」「質問をしても取り合ってもらえない」「何が分からないかすら分からない」といった悩みです。
新人のエンジニア適正や性格はさまざまで、与えるタスクやかける言葉がストレスとなり、モチベーションの低下を招くことも珍しくありません。対応を間違えると成長を阻害するだけでなく、最悪の場合は貴重な人材を失いかねないため、OJTでの指導方法には細心の注意を払う必要があります。
エンジニア研修に強い研修会社7選
IT系の研修を実施している企業は多種多様です。いままで研修を外部委託したことがない企業の場合、比較検討は難しいでしょう。重要なのは、IT領域の専門性にフォーカスして選ぶことです。ここでは、エンジニア研修に強い研修会社・スクール7選を紹介します。
TechAcademy(テックアカデミー)
TechAcademy(テックアカデミー)IT研修は、提供実績900社以上、研修満足度98.7%を誇ります。内容や期間をカスタマイズできる50以上のコースから最適な研修を提案し、設計から効果測定まで一気通貫でサポートできるのが強みです。
第一線で活躍する現役エンジニアによるメンター制度を完備し、きめ細やかな質問対応ができます。サポート時間内に講師が即対応するため、受講者のモチベーション対策も万全です。マンツーマン指導で新人エンジニアの学習定着率を高め、独自のアセスメントシステムや評価レポートにより受講後のスキルアップもサポートします。
Schoo(スクー)
Schoo(スクー)は、オンライン研修と自己啓発学習の両方に利用できるオンライン学習サービスです。7,000本以上の動画が定額制で見放題になるプランもあります。
新入社員から中堅・管理職向けまでパッケージ化された研修を利用できる他、多数のエンジニア研修から独自のカリキュラムが作成可能です。ヒューマンスキル系の講座も豊富にあるため、隙間時間を活用して幅広い学びを得られます。
NECマネジメントパートナー
NECマネジメントパートナーは、NECグループ10万人超の従業員やさまざまな分野の連結子会社に対する実践を経てブラッシュアップした研修を提供しています。学習スタイルは、遠隔ライブ・eトレーニング・クラスルームの3つです。
ディスカッションやワークを取り入れた能動的な研修が特徴で、高い学習効果と知識の定着を目指します。ヒューマンスキルやコンセプチュアルスキルも体系的かつ実践的に学べるのが魅力です。
ラーニングエージェンシー
ラーニングエージェンシーは、人事教育担当者が選ぶ「効果があるオンライン研修No.1」の受賞歴がある研修会社です。動画配信型やライブ配信型など幅広い研修スタイルに対応し、講師の自社教育にも力を入れています。
新人エンジニア向け研修であれば、ITエンジニア育成に特化した「IT CAMPUS」がおすすめです。1か月〜2か月でテクニカルスキルやヒューマンスキルを徹底的に身に付けるコースだけでなく、1年間かけて2年目の最前線投入を目指す手厚い研修プランもあります。
アイ・ラーニング
アイ・ラーニングは、30年以上の実績で培った研修ノウハウを生かしたIT新人研修が魅力です。内定者研修から新入社員研修、フォローアップ・ステップアップ研修までトータルでサポートします。
未経験者向けの「IT基礎」「まるわかり」コースから、AI・クラウド・セキュリティ・データサイエンス・プロジェクトマネジメントといった専門性の高い研修コースまで、レベルに応じた柔軟な研修計画に対応します。
IPイノベーションズ
IPイノベーションズは「思考・行動特性」「人格・価値観」といった人間力を重視した研修が魅力です。助成金対象のコースも提供しています。
新人エンジニア向けの「総合スキルアップ育成研修」は、研修前に受講者の弱み・強みや目標を把握し、テクニカルスキルとビジネススキルを並行して育成する仕組みです。これにより「テクニカルスキルをビジネスにどのように生かすか」を自律的に考えて行動できる即戦力を目指します。
コアソフト
コアソフトは、2019年から毎年「アイミツアワード」のシステム開発部門を受賞しているIT系優良企業で、研修は幅広いコースを取りそろえています。
講師は独自の育成研修を通じて、テクニカルスキルだけでなくヒューマンスキルも高めた現役エンジニアが担当するため、高品質な研修を受講できるのも強みです。進捗の可視化や受講者へのフォロー体制も完備しています。厚生労働省認定の研修のため助成金の対象です。
エンジニア研修に関するFAQ
エンジニア研修は、利用したことのない企業にとっては想像しにくい部分があります。学習効果の高い研修会社を選ぶために、気になる疑問を解決しておきましょう。ここでは、エンジニア研修に関するよくある質問をFAQ形式で解説します。
エンジニア研修の平均的な期間は?
エンジニア研修は2か月〜3か月程度が一般的ですが、1か月前後で集中的に学ぶ場合もあります。ひとつのプログラミング言語を基礎レベルまで習得するには、おおよそ200時間程度の学習が必要です。1日の学習時間にもよりますが、全くの未経験者の場合、半年以上をかけてじっくり育成することもあります。
新人エンジニアにおすすめのエンジニア研修は?
途中離脱者を出さないという意味では、手厚いマンツーマンサポートに強みのあるTechAcademy(テックアカデミー)がおすすめです。能動的な研修であればNECマネジメントパートナー、人間力を重視するのであればIPイノベーションズが候補に挙がるでしょう。
1年間じっくり学んで即戦力を目指せるラーニングエージェンシーや内定者から3年次までトータルサポートするアイ・ラーニングは、腰を据えた長期的な育成が可能です。
エンジニアは辛いって本当?
新人のうちは「専門用語が理解できない」「コーディングが難しくて仕事についていけない」といった悩みを抱えていたり、「先輩エンジニアが忙しそうで質問しにくい」という場合もあるでしょう。
誰しも新人時代は同じように悩み、さまざまなプロジェクトを経験して優秀なエンジニアに成長します。エンジニアの悩みに寄り添える研修企業を選び、自社の成長につながる人材を育成しましょう。
まとめ
ITエンジニアは実務のスタートラインに立つまでの学習期間が比較的長い職種です。OJTだけでなく、外部リソースを活用してエンジニア研修を実施することをおすすめします。
エンジニア研修選びでは、IT領域に強く、知識やスキル偏重型ではないことが重要です。新卒エンジニアには基礎から学べるコース、経験者には要素技術を学べるコースと、それぞれに合った研修を実施しましょう。
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