テックアカデミー IT研修導入事例 – 株式会社三菱UFJ銀行様
三菱UFJ銀行は国内に421店舗、海外に105店舗の支店を持つ、日本3大メガバンクの1つです。DX化が加速する社会において、IT・デジタル人材の育成促進とプログラミングまで踏み込んだITスキルの学習に全社的に取り組んでいます。
人事部 採用・キャリアGrの伊豆野正和さんに、テックアカデミーの研修サービスを導入した背景や導入の決め手、サービスの活用方法、IT・デジタル領域に関する今後の展望などをお伺いしました。
課題
プログラミング等より発展的なIT・デジタルスキルを習得する為の学習環境整備
受講理由
他社で様々な事例に対応してきた実績があり、受講生に対するサポートも充実
活用方法
社内で定期的に募集しているIT・デジタル関連研修のラインナップにプログラミング研修を組み込む等
目次
- 導入目的は行員一人一人が様々なIT・デジタルスキルを積極的・自律的に学べる環境を作ること。
- テックアカデミー導入の決め手は充実したサポート体制
- 社内で定義したIT・デジタルスキルとプログラミング研修との連動等により予想以上の参加者が!
- DX化の流れを止めず、前向きに業務に取り組める施策を実現したい
導入目的は行員一人一人が様々なIT・デジタルスキルを積極的・自律的に学べる環境を作ること。
――テックアカデミーを導入した背景には、どのような課題感がありましたか?
伊豆野さん:急速にデジタル化が加速する社会環境を背景に、銀行としては、魅力的なサービスを今まで以上にスピード感を持ってお客さまに提供することや、社内の業務効率化等を推進していかなければなりません。こういった取り組みは特定の領域に限った話ではなく、本来的には行員一人一人が自身の仕事とDXを結び付け「自分ごと化」し、それを実現していくことが必要です。そのためには行員一人一人のマインドチェンジによって行内のDXに対する受容性を高めると共に、IT・デジタルスキルを積極的に身につけて成長していくことが大切です。
私たちは2019年よりビジネス部門に対してIT・デジタル人材育成の取り組みを打ち出し、DX推進を担うコア人材の育成を始め、若手行員から役員まで各層に適した研修を行内に展開しています。これまでの研修はIT・デジタル技術に対する考え方やフレームワーク等の活用法を学ぶことを主眼として取り組んできました。もちろんそれも非常に重要ではあるのですが、一方で相応にリテラシーを有する行員に対しては、より深く突き詰めて発展的なスキルを身につけてもらい、専門分野での活躍を促進していくということも重要と捉え、テックアカデミーのプログラミングコースを導入しました。
――どのような研修導入の効果を期待していましたか?
伊豆野さん:もちろん学んだスキルを活かしてデータ分析やAI利活用等を主導する人材を増やすことは企図していましたが、プログラミングまで踏み込んだ経験を積むことで、その技術をビジネスに落とし込む上での難しさやポイントを知り、現実的な企画立案が出来るようになることも期待していました。また、特に本部領域の仕事はIT・デジタルが密接に関わる業務が多いのですが、行員がこれら技術の中身まで理解することで、システム開発ベンダーとの円滑なコミュニケーションや企画の精度向上に少なからず繋がるとも考えています。その他、人事としても行内のスキル保有者を発掘し、適材適所の人材配置に繋げていくというメリットもありました。行内では若手から役員まで幅広い層に申し込みしてもらうことができました。
テックアカデミー導入の決め手は充実したサポート体制
――テックアカデミーを導入したきっかけを教えてください。
伊豆野さん:元々は複数のプログラムをピックアップし検討していましたが、その中でテックアカデミーさんは大手企業を含めた様々な企業との取引の中で多様なニーズに応えてきた実績があり、安心感があったというのは導入を決断する要素の1つだったと思います。ご提案頂いた際は資料も分かり易く、サポート体制等についても事細かに説明してもらえたところが有難かったと感じています。
――他社サービスと比較してテックアカデミーがよかったと感じたところを教えてください。
伊豆野さん:社内は忙しい方が多いので、プログラミングという相応に時間と体力が必要な研修でも、無理なく継続できる環境を提供することが必要と考えていましたし、また学んだことを定着させるという観点で、アウトプットの機会も確り提供したいと思っていました。メンター制度等による受講生に合わせた充実したサポートで、不明点や疑問を即時に解消してもらうことができましたし、「見て終わり」ではなく実際に自分で体験する研修内容であったことや、修了テストの実施まで含めて対応頂いた点は良かったと思います。
社内で定義したIT・デジタルスキルとプログラミング研修との連動等により予想以上の参加者が!
――テックアカデミーのフォロー体制は如何でしたか?
伊豆野さん:営業担当の方が、受講生の個別要望もヒアリングしてサポートくださいましたし、定期的に受講生の学習状況や理解度、モチベーション等についてフィードバックを頂けていたので、私が能動的に対応せずとも十分に状況把握が出来ていました。
――テックアカデミー研修をどのような形で活用されましたか?
伊豆野さん:受講生には自律的に研修に臨んでもらう観点から、公募制で募集する形とし、また費用の一部は自己負担で受講してもらうことで運営しています。
当行では今年度よりIT・デジタルスキルを銀行員のコアスキルの1つと定義し、行員に求められる約30項目のスキルを定め、年次で全行員がスキルの棚卸を行う運用を開始しています。今回、定めたスキルと関連性のあるコースを選定し行内に展開することで、行員の応募意欲向上にも繋がり、結果として当初想定を上回る200名以上の方が応募してくれました。
――受講生からのフィードバックや研修後の反応があれば教えてください。
伊豆野さん:受講生からは、「課題のレビューやサポートの説明が丁寧で進めやすい」という声がありました。また、初めてプログラミングに取り組む人の中でもピュアに「面白い」と回答してくれた受講生も多く、皆さん総じて前向きに取り組んでくれていました。拒否反応が出てしまう方も相応にいるかもしれないと覚悟していましたが、十分なサポート体制を敷いて頂けたからこそこのような結果に繋がったのだと思います。
まだ研修実施中でもあり、組織レベルでの効果は見られませんが、継続的にIT・デジタル研修を実施していく中で変化が出てくるのではないかと感じています。
DX化の流れを止めず、前向きに業務に取り組める施策を実現したい
――最後にIT・デジタル人材育成に関する今後の展望などをお聞かせください。
伊豆野さん:2021年~2023年度においては、全行員のITリテラシー底上げやDX推進人材の育成にフォーカスし、概ね計画通りに進捗しています。また、様々な研修で習得したスキルを確り活用する為に、スキルを活かしてどのような業務に取り組むか、についても受講生自ら考え実践してもらう等、実業務との連動も強化しています。学んだスキルを業務に活かして初めて意味のある人材育成と言えると思っていますので、この意識は常に見失わないようにしたいと思っています。当行では来年度より次期中期経営計画がスタートしますが、その中では、これまでの取り組みをさらに推進するとともに、部長等のマネジメント層に対する育成にもより踏み込んで研修を打ち出していく予定です。また、組織単位でIT・デジタルスキルの活用状況を把握し、PDCAを回しながら組織全体のIT・デジタル対応力を底上げする仕組みも検討していきます。個人・組織両面からアプローチすることで人材育成の取り組みを一層加速させ、当行のDX推進をサポートしていきたいと考えています。
テックアカデミーIT研修のご紹介
テックアカデミー(TechAcademy)は、日本e-Learning大賞プログラミング教育特別部門賞を受賞している、オンラインIT研修です。
技術スキルのみ学ぶのではなく、「主体的に考える力」「質問力」と言った学びに向かう姿勢の獲得を大切にしており、「未経験者でも自走できるエンジニアへ」成長させることを目指します。
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