テックアカデミーDX研修導入事例
– 西武バス株式会社様

西武バス株式会社 企画部の齋藤様・石田様にインタビューした内容を記載しております。テックアカデミーを導入した理由のほか社内の育成方針などをお聞きしておりますのでぜひご覧くださいませ。

西武バス株式会社様の導入背景

研修導入前のご要望

業務を熟知しており、会社を変えようという意識を持っている中堅社員にDXに必要なITスキルを身につけてもらいたい

研修後の変化

プロジェクトに必要なITツールの選定や、プロジェクトの進行方法や思考法などが身につき、社内のDX推進リーダーに抜擢

研修受講コース

  • DXマネジメントコース

DX推進のためのマネジメント・分析方法・業務とシステムをつなぐ実務について学習する研修です。具体的には、ITエンジニアリング基礎、ロジカルシンキング、開発手法、プロジェクトの立ち上げ/推進マネジメント、業務設計/業務フロー/業務一覧/機能一覧、データ活用(データマネジメント)などが含まれています。

西武バス株式会社様の概要

企業HP

https://www.seibubus.co.jp/

設立

1932年12月19日

資本金

1億円

事業内容

  • 旅客自動車運送事業(路線バス・高速バス・観光バス)
  • 付帯事業(旅行業・その他)

言われたからやる、ではなくボトムアップ型でのDX推進を

――企画部 部長の齋藤様にお話を伺いたいと思います。会社全体でDXを進めていくことになった背景について教えていただけますか。

齋藤様:元々弊社ではBluetoothを使ったバス内の混雑時の状況の配信、グーグルのバス位置情報の配信、MaaSや自動運転などデジタル技術を活用した取り組みを行っていました。コロナ禍をきっかけに人の移動が減ったことで、バスを使う人が少なくても利益が出るような構造改革やビジネスモデルを作る必要がありました。そこで2021年から西武バス独自のDX戦略を作ることとなりました。

――DXを進めていく上での課題はありましたか。

齋藤様:大きく3つあります。
1つ目は会社全体でDXを取り組むにあたり、私が所属する企画部や、情報システム部(当社の場合は情報システム担当が企画部にある)が中心となるシステム導入だけで新しいことを行うには限界があるということです。
DXを推進する企画部とシステム導入を担当する情報システム部はもちろん関わる必要がありますが、自分たちだけでなく1,800名を超える社員を巻き込む必要があると思っています。どんなにすばらしいシステムでも、当事者意識が少ない中での導入は成功しないと考えているからです。

2つ目はトップダウンではなくボトムアップで進める必要があるということです。
私の過去の経験から、トップダウンで新しいシステムや仕組みを導入すると、お金や時間がかかったのに肝心な現場で使われない・・という無駄なコストが生じる可能性があると考えました。本社や上司主導だと導入自体が目的になってしまうことがありがどんどん指示したり動いてしまうことで、現場は「誰か担当者がうまくやってくれているのだろう」とどこか他人事になってしまい、導入後にどんなシステムだったのかを知るというケースを私は経験したことがあります。そのため全社員にDXに対して当事者意識を持ってもらい、むしろ現場からこういうシステムを導入してもらいたいという意見や要望を出しやすい環境を作る必要があると考えました。

3つ目は改革をしたいがどのように実行すれば良いかわからないという社員を救ってあげることです。
実際に普段の業務や、既存の事業をデジタル活用して良い方向に変えていくべきだと感じている社員はいると思うのですが、そのために何をすれば良いかわからず何も進まないケースが多いと考えています。自分のアイディアを具現化したり、引き出しを増やすためには、DXやマネジメント、データ分析の能力などの専門スキルを身につける必要があると考えました。

――社員の意識を変えることがDXを進めていく上で重要になりそうですね。

齋藤様:はい。DXというと敷居が高く難しい印象になってしまいがちですが、ハードルを下げて、もっと身近に感じてもらいたいと思っていました。「あ、これもDXに繋がるのか」と思ってもらえると良いなと。その壁がなくなることで、各部署から自然にアイディアが湧き上がるなど、ボトムアップで良い連鎖が生まれるようにしたいと考えています。

社員のマインドを変えるため、各部署でDX推進リーダーを育成

――テックアカデミーを活用しようと思った経緯について教えてください。

齋藤様:研修方針として、社員意識の変革に関してはまずは人事主導で社内研修を実施しようと考えていました。その上で、ステップアップとしてDXの専門的な知識を身につけてもらいたいと考えており、そこについてはまだ社内に専門的な知識を持った人がいないので、外部の研修を活用したいと思っていました。具体的には現状把握、分析力、課題解決に必要なITスキルやサービスの理解、システムの設計力、利用者視点のデザイン力が学べる教材や学習サービスが理想でしたね。講義式ではなく、自ら学習するスタイルのものが良いなと思っていたところ、テックアカデミーの存在を知りました。

――今回「DXマネジメントコース」を選択いただきましたが、どのような方が受講されたのでしょうか。

齋藤様:業務を熟知しており、変革が必要という意識を持っている中堅社員4名です。
受講したうちの1人は私の部下である企画部の石田で、2人目は管理本部の人事部、3人目は事業本部でバスの運行に携わる計画部の者、4人目は事業部の営業担当の事業部の者です。
DX推進を担う企画部の私と上司で話し合いメンバーを選抜しました。

初めての取り組みだったこともありますが、いきなり大人数に受講してもらうのではなくあえて各部署を代表して1人選抜することにより、部署内、そして全社へと浸透しやすいのではないかと考えました。

――受講後、受講した社員からの反応はいかがでしたか。

齋藤様:以前よりも業務改善に対する反応が良くなりました。
これまでも業務の役に立ちそうなツールや情報を共有する機会が多かったのですが、一方的なコミュニケーションになってしまうことが多かったです。研修を通してDXそのものや業務改善方法、ITツールに関しての理解が深まったことによって、共有された社員側もこちらの意図を汲み取ることができたり、このツールを使ってこんなことができそうだという会話が生まれました。

社内のDXの理解や意思統一をすることから始めたい

――今回受講された石田様にお話を伺いたいと思います。石田様は普段どのようなお仕事をされていらっしゃるのでしょうか。

石田様:普段は企画部でバスの自動運転など次世代モビリティの担当をしております。
会社でDX戦略に合わせて、DX推進するためのリーダーの1人として選抜されました。
私以外に受講した社員もリーダーに選ばれています。

――すばらしいですね。今回テックアカデミーを受講されていかがでしたか。

石田様:DXとIT化の違いや、ビジネストレンド、ロジカルシンキングなどの思考法、データの扱い方や開発の手段などDXを推進する上で必要なことを広く学習することができました。課題発見やデータをスプレッドシートで管理するなど、すぐに業務でも活用できそうな内容もありました。

――2ヶ月の受講期間、どのように学習を進められましたか。

石田様:業務の合間に受講したり、じっくり考えて課題提出する必要がある応用のものについては自宅で取り組むなど、バランスを考えながら学習を進めました。メンタリングは基本的に夜に設定していました。メンタリングではカリキュラムの課題を見てもらい、わからない部分の補填をしてもらっていました。課題の難易度によっては早く終わった時もあったので、そのような時はテキストの重要な部分や普段メンターが使っている便利なツールなどを教えてもらいました。実際に今でもそのツールを使っています。

――カリキュラムやメンタリングで特に印象に残っていることはありますか。

石田様:特にプロジェクト検証の課題が一番印象的でしたね。企業のボトルネックなどの前提条件を読んで、その条件の元に何ができるか、どのような改善策が必要かを考えるなど、応用の課題になればなるほど手応えがありました。

またメンターの「プロジェクトは自分一人で行うものではない。自分だけが理解できても意味がないので、ロジックツリーなどで粒度を揃えて誰が見てもわかりやすいように情報を整理すると良い」という言葉が印象に残っています。DXを行う上でプロジェクトは切り離せないものなので、腑に落ちました。今後自分がリーダーとしてプロジェクトを進めていく立場になるので、最終的にプロジェクト外の人がシステムなどを利用することを考えた時に意識したいと思いました。

――今後学習したことを業務でどのように活かしていきたいと考えていらっしゃいますか。

石田様:まだ具体的な実務の部分に落とし込めていないのですが、社内でDXを広めていくにあたり、DXの理解や意思統一をすることから始めたいと思っています。DXは手段の1つであって、目的ではありません。まずそこが社内でぶれてしまうと社員全員が同じ方向を向いて取り組むことができないと思っています。

直近ですと上司にプロジェクトを起案・稟議する時や、経理部門に請求書を出す際に、シームレスかつペーパーレスで実現するための同線を考えることができそうだなと感じました。

――最後にDXのリーダーとしての意気込みを教えてください。

石田様:リーダーに選ばれたことはとても光栄なことだと感じています。DXは何かデジタル化をして終わり、ではありません。先ほど齋藤が言っていた通り、身近な業務に繋がる小さなDXを積み重ねて、会社全体に関わる大きなDXにも挑戦し続けたいと思っています。継続的にDXを進めることは、西武バスを利用するお客様や社員が豊かな生活を送れるようになることに繋がるので、無限の可能性を感じています。ぜひ今回の学習で学んだことを業務に活かしていきたいと思います。

まずは各部署で小さい成功体験を増やし続けたい

――改めて齋藤様にお話を伺いたいと思います。全体を通して受講の満足度はいかがでしたでしょうか。

齋藤様:カリキュラムの内容は元々、社員に学習してもらいたい内容と同じだったため実施してよかったなと感じています。私自身は受講していないのですが、受講した社員の進捗について管理者サイトから確認していました。どの社員がどこでつまずいているのかなど、直接コミュニケーションを取らずともオンラインで知ることができたのでよかったです。

一つ欲を言えば、受講した社員が課題に対してどのような考えを持ってどのように回答をしたのかが分かるとより良かったなと思います。

――研修を実施して会社として今後どのようにDXに取り組まれていく予定でしょうか。

齋藤様:まだテックアカデミーを受講していない残りの5部署のメンバーの受講も検討中です。どの部署も業務の電子化や業務効率化できる部分はかなり多いと思うので、学習の成果が出ることを期待しています。

先ほどもお伝えした通り、DXが「壮大なもの」「何か成果を出さないといけないもの」であるというプレッシャーを社員に与えてしまうと、嫌悪感を先に抱いてしまい新しい一歩を踏み出せなくなってしまうと思っています。そこで、各部署のリーダーたちが今回学んだことを元に、身の回りの比較的小さい規模の業務改善から、会社やお客様など外部にも影響する大きい規模のことに挑戦する姿を見せることで、周囲が「私もやってみたい」「このやり方の方が良いよね」という声が自然に出てくると考えています。身近なことから各部署が小さな成功体験を積み重ね、社員の意識を変えることが、弊社のDXの1つ目のステップとして重要だと思っています。各部署が継続的に取り組んでもらうためにスコア化なども検討しています。

個人的には、RPAを活用しこれまで人が手動で行っていた日々の作業を簡略化させたり、社内でこれまで当たり前のようにやっていた業務をどんどん効率化していきたいと思っています。エンジニアでないと作れなかったり、修正を加えたりできないものだと意味がないので、どの社員でも簡単に作ったり、使えるようなツールなどを取り入れていきたいです。

――ありがとうございました。

 

テックアカデミーのご紹介

テックアカデミーIT研修

テックアカデミー(TechAcademy)は、日本e-Learning大賞プログラミング教育特別部門賞を受賞したオンラインITスクールです。
技術スキルだけでなく「主体的に考える力」「質問力」の獲得を大切にしており、あえて答えを教えずに自分で調べて解決する学習方針で「自走できるエンジニア」の育成を目指します。

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テックアカデミーでは受講生本人が主体となって研修を進めていきます。
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研修効果の可視化が難しく、配属先と振り返りができない

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テックアカデミーIT研修
お電話でのお問い合わせ 03-6822-9093 (平日10:00~18:00)

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