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受講生インタビュー

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保育士からエンジニアへ!将来の可能性を大きく広げた現役大学生の開発する学童×ITのサービスとは

オンラインブートキャンプを受講された渡部 初さんにお話を伺いました。保育士の資格を持っているという渡部さん。誰でも自由に投稿できる学童のポータルサイトを開発されました。

プロフィール:渡部初
1994年3月生まれ。東京都葛飾区在住。東京理科大学に通う大学生。Webアプリケーションコース(Ruby on Rails)を8週間受講し、「葛飾Gakudo」というWebサービスを開発。DemoDayで3位を受賞。

保育士からエンジニアへ

――まず、簡単に自己紹介をお願いできますか?

渡部初と申します。東京理科大学の学生です。2014年に保育士資格を取っていて、2015年には、保育士のアルバイトもしていました。

――いつ頃から保育士を目指されていたんですか?

高校3年生の時ですね。保育士の資格を取った当時は、純粋に保育士になることを考えていました。

――保育士でプログラミングを学ぶ方って珍しいと思うんですが、何がきっかけだったんですか?

はじめは、「起業」が大きなテーマとしてありました。
そこから、一人でプロダクトを作れるようになりたいなと思ったのが具体的なきっかけですかね。
人に何かを作ってもらおうと思っても、どうしても伝わらない部分とか、時間がかかってしまうところがあって、それなら自分で作れるようになろうと思ったんです。

――起業にはいつ頃、どういった理由で興味を持たれたんですか?

興味を持ったのは、留年した時ですね。
実は、2014年の9月、留年が決まった日に、同時に保育士の合格発表もあったんです。
周りは卒業して企業に勤める中、自分は保育士を選んでいるところにどこか劣等感のようなものを感じていました。
人一倍自己肯定感は低いけれど、人一倍夢見ている感じは常にあって、そこのギャップを埋めようと思ったのが一番の理由ですね。

――その時は、実際に起業したいというアイデアや、作ってみたいサービスなどはあったんですか。

 全く無かったですね。最初は保育園を作ろうって言っていたんですけれど、聞いたら数億円かかるっていう話で無理だなと思いました。

――そこからプログラミングに興味が移った背景には何かあったんですか?

株式会社LIGが配信しているブログを見て、自分を発信したいと思ったんです。それで、HTMLとCSSを使って独学でペライチのWebサイトを作りました。
自分の経歴を紹介するもので、保育士の資格を持っている理科大生っていうところをアピールしたプロフィールサイトでしたね。

――卒業後の進路はどのようにお考えですか?

希望はエンジニアとして進みたいですね。
また、自分達で考えている事業の方も今進めようとしているので、そっちの代表兼エンジニアみたいな形になれたら嬉しいなと思っています。

自分でプロダクトを作れるようになりたかった

――なぜTechAcademyのオンラインブートキャンプを受講されたんでしょうか?

受講するタイミングで作りたいものは無かったんですが、自分でプロダクトを作れるようになりたいという思いがあったのと、お金を払ってでも早く学びたかったので受講を決めました。

――他にもプログラミングを学習できるスクールだったり、サイトって結構多いと思うんですけれど、何か決め手になったポイントとかってありますか。
 
Ruby on Railsを8週間で学べるというのが大きかったですね。
Twitterでも色々とやり取りをさせていただいて、それも決め手の1つとなりました。
 
――そもそもRailsにこだわっていた理由ってありますか。
 
一番最速で、簡単にプロダクトが作れるかなと思っていたんです。それが一番の理由でしたね。

メンターとのやり取りの中で生まれたアイデア

――実際に今回作っていただいたサービスについて、教えていただけますか。

葛飾Gakudoという名前の、学童のポータルサイトですね。
学童の運営者は学童の情報を投稿できて、ユーザーは「いいね」ができ、お気に入り学童が登録できます。
葛飾Gakudo.png

――もともと作りたいサービスのアイデアが無かったということですが、受講していく中でどういうきっかけでアイデアが浮かんできたんでしょうか。

子供関係のサービスで世の中に役に立つようなものをDemoDayまでに作りたいという思いはあって、アイデアが浮かぶたびにメンターに投げてコメントをもらっていました。
はじめは保育園の情報サイトを作ろうと思ったんですけど、facebookに代わるほどのものができなくて、それで「学童はどうなんだろう」って気づいたのがきっかけですね。
学童はホームページもないし、役所にも最低限の情報しか載っていないので、サービスを作ったら利用してもらえるんじゃないかと思い、今回のサービス開発にいたりました。

――これから実装したい機能はありますか?

保護者の方が書き込めるような口コミ機能ですかね、あとは口コミをするインセンティブも構想中です。

――リリースはされているんですか?

はい、しています。今はFacebookに投稿していろんな人に知ってもらおうと思ってます。

――今後、今回作られたサービスをどういう風に発展させたい、どういう風に使ってもらいたいといった目標はありますか。

学童の情報を見るのが楽しいサイトになったらいいなと思っていますね。
学童の中身をサービス上で知ってもらって、学童を選ぶ指標になるようなサイトにもなれたらいいなと思っています。

質問して答えてくれる人がいる環境が大事

――今回、TechAcademyのオンラインブートキャンプを受講してみて、以前独学で勉強していた時と比べて良かった点などはありましたか。

やはり、メンター制度ですかね。
サービスのアイデアが思い浮かんだらメンターに質問していたのですけれど、すごくいいアイデアだと思っていても、人に言われると「結構ここダメじゃん」みたいな気づきがあったんですね。
あと、この機能も欲しい、あの機能も欲しいってなっていくと、期間中には開発できないものだと発見できたのが、メンターに投げて良かったところですね。

――挫折せず、プログラミング学習を進めていくための秘訣を教えていただけますか。

質問して、答えてくれる相手がいることが一番だと思います。
「このプロダクトが作りたい」という気持ちがあって、その中で質問できる環境はやはり大事ですかね。

――これからTechAcademyのオンラインブートキャンプを受講する学生や社会人に向けて、アドバイスをいただけますか。

まずは、分からなかったらどんどん質問した方がいいですね。プログラミングをやっているとつまずくことも多々あるので、自分はすぐ聞けるという環境を大いに活用しました。
あとは、とにかく汎用できるコードをたくさんプロダクトに書いておくと役に立つと思います。
それこそログイン機能とかは色んなものに使えて、例えば「いいね」とかでもいいですし。そういうのをどんどんプロダクトに書いておくと、次は真似すればいいだけなので、受講生はやっていた方が身になるんじゃないかなというのは思いました。

(インタビュアー:村田美寿穂)

元JA社員がプログラミングを学んで開発したIoT版のクックパッドとは!

オンラインブートキャンプを受講された長嶋 昭衡さんにお話を伺いました。誰でも簡単に投稿できる電子工作共有サイトを開発されました。

プロフィール:長嶋昭衡
千葉県成田市に在住。誰でもハードウェアが作れる世の中にしたいという思いからWebアプリケーションコース(Ruby on Rails)を8週間受講し、Webサービス「KAIRO」を開発。DemoDayでグランプリを受賞。

サービス開発に専念するためにフリーになった

――まず簡単に自己紹介をお願いできますか?

長嶋昭衡と申します。仕事は全くやっていないんです。フリーですね。

――普段は何をされていらっしゃるんですか?
今は、プログラミングをずっとやっていてサービス開発に注力しています。

――今の生活になったのはいつ頃からなんですか?
今年(2016年)の1月からですね。12月までは仕事をしたんですが、辞めてプログラミングだけにしようと思いました。他のことは一切やっていないです。

――ちなみに12月までは、どういったお仕事をされていたんですか?
JAで働いていました。プログラミングとは全く関係ないですね。

――JAにいた時からプログラミング自体は、勉強していたんですか?
簡単なものぐらいは独学でやったことがあったんですよ。Flashがまだ盛んだった時です。

――仕事を辞めてまでもプログラミングに振り切るって勇気のいる決断だと思うんですが、何か背中を押すようなきっかけはあったんですか?
やっぱり作りたいものがあったのが大きかったです。どうしても何かやりながらだと無理だろうと感じていて、辞めるしかないなと思い決断しました。

――プログラミング自体に興味を持ったきっかけってありますか?
僕は美術大学に通っていて、電子工作などでアート表現することをやっていました。その頃にプログラミングを初めてやったのですが、面白いなと感じていました。

――一番最初に作ったものってどんなものだったんですか?
最初はひどかったですよ。かいわれの種を遠隔操作でバラまくっていうのを作りましたね(笑)。

――それから一度プログラミングから離れたわけですよね。どうしてまたプログラミングをやろうと思ったんですか?
仕事はプログラミングと関係ない仕事をしていたんですが、ずっと何か作りたいなと思っていたんですよね。何か作ろうとした時に本とかネットで探すんですけど、全然情報が出てこないんですよ。「10年経ってもまだこういう状況なんだ」と思い、自分でWEBサービスを作ろうと考え始めました。

「誰でも作れる」を実現したい

――今回作られたサービスについて簡単に紹介してもらえますか?
今回作ったのは、電子工作において作り方を共有するKAIROというサービスです。

KAIRO from ink3638442 on Vimeo.

――今回KAIROを作られた背景を教えてもらえますか?
きっかけは、まず電子工作の情報が凄く少なかったという課題意識があったからです。本は少し情報が古かったり、インターネットも個々がホームページでそれぞれ発信していたので、探すのも大変でした。最近は、IoTの記事がたくさん出てきたのですが、LEDを点滅させるだけの内容が多くて、コンテンツ的には物足りない状況でした。そこで、クックパッドみたいにもっと情報が溢れるようなサイトを作ろうと思いました。

――IoT版のクックパッドみたいな感じですか?
IoTも含めて、ハードウェアを作る全般においてのクックパッドですね。作り方に関する情報があまりにも少ないので、それをみんなで記事として共有するサービスです。あとは、ただ作り方を公開してもそれ通りに作れる人は少ないと感じていたので、再現性を高める方法も考えていました。「誰でも作れるようになる」というのがテーマでもありますね。

――具体的にKAIROの使い方について教えてください!
作りたいものを検索したり、自分で作った電子工作を公開したりします。KAIROでは記事の共有がスムーズにできるようになっていて、他の人の記事を自分の記事として取り込むことができるようになっています。様々な記事を参考にしながら、自分の記事を改良していき、誰にでもわかるレベルまで記事の質を上げるのが目的です。

kairo-main.jpg

――ちなみに今回作っていただいたサービスは、どれぐらいの期間で開発したんですか?
始めたのは1月半ばからだったので、3か月ぐらいかかりました。

――今回開発されたKAIROの今後の構想はありますか?
まずは、大学の工学部にいる学生やロボットを作っている人達に向けて使ってもらいたいと思っています。そこで検証して「あれが欲しい、これが欲しい、これいらない」などを聞いてから一般にリリースしたいなと思っています。

――今後このサービスを世に出してからの目標などはありますか?
当面の目標は、日本で一番使ってもらえるようなサービスにしたいと思っているんですよね。「電子工作やるっていったらKAIRO」ってすぐなるような。少しでも面白い世の中になってほしいと思っています。みんなが自由に作れる時代が来るようになったらと考えるとワクワクしますね。

――今後は、このサービスでの起業も視野に入れていたりしますか?
起業という形になるか自分でも分かりませんが、とにかく世に出してみたいとは思っています。

作ったものを人に見せることが大事

――サービスを作る上でTechAcademyのオンラインブートキャンプを選んで理由って何かありますか?
短期間で習得できるっていうメッセージがあったのと、あとはDemoDayがあったからです。どうしても作ったものを発表してフィードバックをもらいたいと思って選びました。

――今回のブートキャンプを終えられて、今後「もっとここを勉強してみたい」というところがあれば教えてください。
サービスの企画面やUI/UXを勉強したいですね。例えば、プロトタイプは作ったはいいけどその後どうしたらいいのかなって作っていて感じていました。今は自分が作りたいものをただ作ってしまったっていう状態なんですよね。でも、これを世の中に出そうって思ったら使ってもらう人がどう考えて、どういったものを欲しがっているのかとか、そういったことを客観的に分析してサービスに落とし込めるようになりたいです。

分からないところは飛ばすことが大事

――これからプログラミングを学習したいという人に向けて、どういう風に学習したらいいかアドバイスをいただけますか?
プログラミングって最初は分からなくてもコツコツやれば意外に作れるっていうのはありますね。自分にとっては大したものでなくても良いからとりあえず作ってみて、そこからどんどん付け足していくって形が一番良いと思います。小さくても良いからとにかく作ってみる、そして続けることが大事だと思います。

――モチベーションの管理で何か工夫していたところとかありましたか?
分からなかったら潔く諦めていましたね。後で誰かに聞くと「なんだ、そんな簡単なことか」って。なので分からなくても分からないなりにやり続けてみるということでしょうか。その時はよく分からなくても勉強を進めていけば過去に分からなかったものが分かるようになることって多くありましたね。

(インタビュアー:小嶋大貴)

せっかく作ったなら知ってもらいたい!自分の課題意識から生まれたゲームのレビューサイトとは

オンラインブートキャンプを受講された大谷賢志さんにお話を伺いました。普段は自営業でソフトウェア開発をしているという大谷さん。誰でも投稿できるゲームのレビュー&コミュニケーションサービスを開発されました。

プロフィール:大谷賢志
札幌在住で自営業を営む。Webアプリケーションコース(Ruby on Rails)を8週間受講し、Webサービス「ゲーム☆ニスト」を開発。

何十冊も本を読んで勉強した

――普段はどんなお仕事をされてますか?
一昨年に自営業として会社を興しました。今はVirginTech(ヴァージンテック)という会社を運営しています。
基本的には一人で行っているので自営業という形でソフトウェアを開発しています。

――今の自営業をされる前はどういったお仕事をされていましたか?
父が会社を経営してまして、私も父親の下で働いていました。
仕事内容は弱電設備の会社だったのですが電気のことをまったく知らなかったので、総務として勤務していました。
その後、総務の業務の一環で業務改善や効率化を行うためにプログラムをやり始めたんですね。
ただ、父が倒れてしまい会社を急遽売却する事となりエンジニアの方々は他社に移られたのですが、私は技術者ではなかったので採用してもらえなかったんです。
そこで、せっかくプログラムを身につけたので、その知識でやっていけないかなとか考えました。
それが10年ぐらい前の話なんですが、それからはフリーのプログラマーとして仕事を行っていました。
そして、一昨年に会社を興したという経緯です。

――プログラミングを始められた時の印象は覚えていますか?
「苦労した」というのは覚えていますね。
とにかく訳がわからなかったので、本を何十冊も読みました。
学習した時の環境が良かったのもあって、仕事そっちのけでプログラムの勉強ばかりしていました。
ひとつの形になるまでは3年ぐらいはかかりましたね。

――最初の3年ぐらいはだいぶ苦労されましたか?
はい。とても苦労しましたね。
ですが、1つ言語を覚えてしまえば、あとはプログラム言語というものは他の言語も一緒なんですよね。
文法がちょっと違うだけで、その中にある関数は似たり寄ったりなので「この言語ではこれを使うと動く」というのがすぐ分かってきました。
ですので、とにかく1つの言語を集中的にやっていれば、だんだんプログラミングが分かってくるのかなと思います。

作ったものは出来るだけ多くの人に知ってもらいたい

――今回オンラインブートキャンプを受講したきっかけを教えていただけますか?
私はゲームを作成しておりますが、作ったゲームをなかなか見てもらうことが出来ないという問題がありました。
今はアプリの数が爆発的に増えているのでせっかく皆さんが苦労して作ったゲームをリリースしても誰も見てくれない状況なんですよね。
レビューサイトに依頼しようとしても大手であればかなり費用が発生しますよね。それにアプローチの仕方も、こちらがお願いしてレビューをしてもらうという方法なんです。この現状を何とかしたいと思いまして、自分で登録できるような仕組みがあれば面白いんじゃないかなと考えるようになりました。

Web開発という事をしたことがなかったのでアイデアはあっても技術がなく、ネットで学習できるサービスを探しているときにパーソナルメンターがつくTechAcademyを見つけたんです。値段も手頃で受講期間もちょうどよかったので参加させてもらおうと思いました。

――今回つくられたサービスの名前を教えてください。
ゲーム☆ニストというサービスを開発しました。

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――今回開発されたサービスはどうやって使うのか教えていただけますか?
使い方は、大きくユーザーとデベロッパーに分かれます。
デベロッパーは自分の作ったゲームアプリをサービスに登録します。それをユーザーがダウンロードして使った感想をつぶやき形式で投稿することができるんです。
また、ユーザー同士でフォローする、アプリをお気に入り登録できる、自分の好きなアプリの攻略記事をブックマークするなどの使い方ができるソーシャルネットワークのサービスです。

――サービスの中で工夫された点はありますか?
ユーザー管理の部分で工夫しました。
最近のシステムではログインすると仮登録のメールが送られてきて認証されるという方式だと思うのですが、オンラインブートキャンプではそこまで習わなかったので、セッション管理、またユーザーがしばらく使っていなかったときにパスワードを忘れた際のリマインダーという機能をどういう風につけたらいいかなと考えました。

やり方として、昔は「好きな食べ物は?」などを登録し確認していたと思うんですが、私はワンタイムトークンというワンタイムパスワードを発行し、自分で新しいパスワードを入力するといった、ユーザーにとって困ったときの対処に工夫をして使いやすいシステムを心がけました。

――レイアウトやインターフェイスを作る上で参考にしたものはありますか?
オンラインブートキャンプでは、メインはサーバーサイドだったので受講後にWebデザインの本を2,3冊買って独学で勉強しました。
そこでCSSやレスポンシブデザインを勉強して あとはBootstrapを集中的に勉強しましたね。
メインはBootstrapを使っているんですが、細かい設定ができることを知って、その辺りは工夫しました。
あとは、ボタンを押すとリストが出るとかスライドするとかを学習しながら作ったという感じです。

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Webサービス開発の難しさを知れた

――Ruby on Railsを学習し始めた頃は何が難しかったですか?
今までは静的言語ばかりを使っていたんですが、Railsは動的言語なんですよね。
テキストを見ても動的言語の場合は突然変数が出てくるので、どこで出てきた変数か分からなくなることがあり慣れるまで大変でした。

CとかJavaであればメソッドの定義でジャンプできるのですぐに書いてある場所が分かるのですが、Ruby on Railsの場合はソースをイチから確認する必要がありました。

――「ゲーム☆ニスト」のサービスは今後どのように展開されるご予定ですか?
試験的な試みでもあるので、今後どのようになるか私も分からないです。
今の段階ではゲームデベロッパーの方は個人を含め50団体ほどいます。アプリ数も100件ぐらいにはなっているんですが、まだまだ数は少ないですね。
大手の作ったアプリと違いメインが個人作成のアプリなので、そういったアプリにユーザーが興味を持ってくれるか心配ではいます。
できればユーザー数はデベロッパーの3倍〜5倍は入ってもらわないと運営していく上では厳しいと思っています。

――Web系の言語を学ばれた事によりご自身の「プログラミングへの興味」などに変化はありましたか?
今後はインフラとかサーバー構築といったUNIXの使い方を勉強したいなと思っています。
自分でWebアプリケーションを作ってみて、本格的にいろんな人に使ってもらいたいと思ったらセキュリティなど運用面で色々な壁があると思うんです。そういった運用に関する勉強はしたいなと感じますね。

大事なのはアイデアを形にすること

――今後、あらたにサービスを開発する方にメッセージやアドバイスがあればお願いします。
Web開発だけでなくプログラミング自体、とっつきにくいところがあると思います。
まずは小さな物から取り組んでいって、少しずつ大きなものを作っていくと良いと思います。
そうすると自分自身の力になっていきますし、基礎から応用を利かしていけばどんどん発展させていくことができます。

あとは、とにかく投げ出さない事ですね。
小さな物でも完成させなければ意味が無いので「自分のアイデアを形にする」という意識を持って取り組めば将来的にはすごいものを作れるようになると思います。
とにかく初めてプログラミングをされる方は「形にする」ということが大事だと思います。

(インタビュアー:小嶋大貴)

遠く離れていてもリアルを共有できる!子どもが生まれてから欲しいと思った写真共有サービスとは?

オンラインブートキャンプを受講された酒井紀明さんにお話を伺いました。現在フリーのエンジニアとして働かれている酒井さん。離れて暮らす家族でも共有できる写真管理サービス「Doting Parent(ドーティングペアレント)」を開発されました。また、開発したサービス「Doting Parent」はDemoDayでグランプリを受賞しました。

プロフィール:酒井 紀明
1981年生まれ。千葉県在住。現在フリーのエンジニアとしてJavaを使ったサーバーサイドの仕事をメインで行う。過去に撮った写真をずっと共有したいという思いからオンラインブートキャンプを受講してWebサービスを開発。開発したサービス「Doting Parent」は、DemoDayでグランプリを受賞。

気付いたらエンジニアになっていた

——普段はどんなお仕事をされているのでしょうか?
今は、フリーでエンジニアの仕事しています。主にやっているのはJavaを使ったサーバー側の仕事ですね。実はまだフリーになって半年程度なんです。
フリーになる前は、企業で10年ほどエンジニアとして勤めていて、途中プロジェクトのリーダーやマネージャーなどをしていました。

——エンジニアになられた理由やきっかけはありますか?
そもそも私はエンジニアになろうと思って会社に入社したわけではなくて、いつの間にかプログラミングをしていたんです。
最初に配属された部署がとても良いところでプログラミングを楽しんで作業をされていたので、それで自然と好きになっていった感じですね。

——プログラミングの何が面白いと感じたんですか?
やっぱり自分で考えて作ったものが動いたところですね。
あと運が良かったのが配属されていきなり開発だったんです。そこで何も出来ないのに基本設計からやらせてもらえたんです。改めて考えてみると、環境が良かったと思いますね。

自分が使いたいと思うサービスを開発

——今回受講されたコースを教えていただけますか?
Ruby on RailsのWebアプリケーションコースとiPhoneアプリコースを受講しました。
両方とも8週間受講しました。

——両方とも受講されたきっかけは何だったんですか?
受講する前に作りたいものは決まっていて、最初はRuby on Railsだけでやろうと思っていたんです。
でも、自分が使いたいものを作りたかったので、写真のインプットに関してはスマートフォンから出来ないと使いたくないと感じたんですよ。
それで、ちょうどiPhoneアプリコースもあって、Ruby on Railsのコースにも満足していたので一緒にやってしまおうと思ったんです。

——作っていただいたサービスについて教えていただけますか?
Doting Parentというサービスです。
家族の写真を管理して遠く離れたおじいちゃんが見れるようにしてコメントをつけれるといった、家族内で使うSNSのようなサービスですね。
顔認識し自動で誰が写っているか分類することができます。

トップ画面_スクリーンショット-1.png

——サービスが生まれた背景を教えていただけますか?
今までは写真管理をするのに、EvernoteやLINEを使っていたんですが、LINEは過去のものは流れていってしまい探しにくいという問題があったんです。
また、Evernoteだとタグ付けとかができて便利なんですが、いちいちタグ付けするのがすごく面倒くさかったんです。

実は私は子供が2人いるんですが、2人目はどうしても1人目ほど手間をかけないんですよ。1人目のときは色々していたんですが、2人目になるとあんまりやらなくなっています。
そのため、今回のサービスは2人目の子供のために作ったようなものなんです。写真を撮ってコメントして残すという「やりたいこと」だけしかやりたくなかったんです。

——そのサービスはいつ頃から考えられていたんですか?
会社をやめるちょっと前ぐらいまえですね。
その後、オンラインブートキャンプを知ってカリキュラムの内容的に作れそうだなとおもったので。

——作ったサービスで工夫した点というのはありますか?
顔を認識した結果を、どう使うかという所ですね。
誰が写っているかという検索を行うのに、テーブル構図で考えると1つの写真のテーブルがあって、その中に写ってる人の関係データが「1対 多数」の形だと思うんです。
「この人とこの人が写っている」と検索すると一個一個繋がっているかどうかの検索をしなければならないんですよ。
それだと時間がかかってるので、その方法を行わずに写真のテーブルだけで検索できるようにしたということですね。

——その仕組みは作っている最中に思いついたのですか?
そうですね。SQL文を書くのが大変ですし、出来たところで検索時間もかかりそうだったので。

——ちなみにサービスはもうご家族は使われているんですか?
はい。まず家族から使ってもらっています。

——ご家族の反応はどうでしたか?
良いとは言ってくれました。ただ、検索や顔認識はまだ効果を発揮できていないですね。この部分はもうちょっと時間が経過してデータが溜まっていかないとわからないです。

——今後、現在のサービスに付け加えたいデザインや機能などはありますか?
細かいところではあるんですが、顔が45度以上傾いていると認識されないという問題があるので、そこは改善したいと思っています。

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メンターの有り難さを改めて実感

——勉強する上でいろいろ手段があると思うんですが、オンラインブートキャンプを選ばれた理由はありますか?
一番はメンター制度があったことですね。
独学は苦手とは思ってはいないんですが、分からないところがあるとどうしてもそこで時間を無駄にしてしまいそうと思ったんです。
でも、メンター制度があれば、ある程度引っ張ってもらえるかなと思いましたし、実際引っ張っていただけました。オンラインブートキャンプを受講することで1ヶ月以上早く作れたと思いますね。

——ちなみに今回のサービスは、iPhoneアプリ含めどれぐらいの時間で開発したんでしょうか?
Webのシステムの方が3週間ぐらい iPhoneアプリは1週間ぐらいですね。
アプリのほうで工夫したのは「動画を顔認識」するというところですね。
動画も認識させるために動画をいくつかに切り取って、静止画にして読み取るといった方法を採用しました。

——iPhoneアプリの機能はどういったものですか?
アプリはカメラで撮影したものを参照して送る機能と閲覧してコメントをつける機能ですね。

スマホ詳細画面.png

——同時に2つのコースを受講するのは大変だったんじゃないかと思うのですが、どうやって進めていたんですか?
まだやり方すらわかっていない箇所については早めに取り掛かったり、メンターの方に先に質問しておくという方法をとりました。
あとは、私自身がプログラミングの経験があるので「知っている人に聞けばすぐわかる」という所は全て自分で調べずに聞きました。

——1日に何時間くらい作業していたんですか?
大体、1日2、3時間ぐらいだったと思いますよ。

とにかく手を動かして形にするということが大事

——これからプログラミングを勉強したい方やサービスを作りたいという方に勉強方法やアドバイスをお願いします。
「作りたいものを作りましょう」ということですかね。

——作りたいものが無かった場合はどうしたらいいでしょうか?
「漠然と作りたい」だけでもいいとは思うんです。オンラインブートキャンプとかをやりながらTwitterクローンなど、よくあるサービスの真似事をしている内に作りたい物も生まれてくるんじゃないかと思います。
とりあえず手を動かさないと思い付きもしないと思いますね。
何かを作っているうちに作りたい物が思いつくというのは良くあると思うので、とにかくアウトプットしていくことが大事だと感じます。
ですので、オンラインブートキャンプを受けたら「DemoDayには参加しましょう」と言いたいですね!

(インタビュアー:小嶋大貴)

独学での挫折を経験!プログラミング未経験の営業マンが受講した理由とは

オンラインブートキャンプを受講された中島領介さんにお話を伺いました。普段はプログラミングとは関係なく営業の業務をされている中島さん。いろんな人が集まって一つの音楽を作っていくCo-Writingサービスを開発されました。

プロフィール:中島領介
1986年生まれ。横浜市在住。Webアプリケーションコース(Ruby on Rails)を8週間受講し、「FREEJAM(フリージャム)」というWebサービスを開発。

独学での学習は限界を感じた

――今はどんなお仕事をされているのでしょうか?
普通のサラリーマンをしています。プログラミングとは関係なく営業の業務についています。

――プログラミングをされるようになったきっかけはありますか?
2012年の10月ごろにふと思い付いた事があったんです。
実は学生の頃からずっとギターやドラム等の音楽をやっていまして、自分で歌を作るのが好きだったんです。
ただ、曲は作れるんですが歌詞をつけるのが難しくて、曲ばっかりを作っていたんですよ。

あるとき、この曲に誰か詩をつけてくれないかなと思って、そういうサービスを探したんですが無くて。
その時に「じゃあ自分で開発してみよう」って思ったんですね。
当時はプログラミングも何も知らなかったので、本屋に行ってHTMLやJavaScriptの本など流行っているものを独学で勉強し始めました。

——今回ブートキャンプを受講したきっかけは何だったんですか?
独学でやることの限界を感じたからですね。
Ruby on Railsというフレームワークなら自分の思ってるサービスを作れそうということを知って、そこから独学でRailsチュートリアルをずっとやりました。
ただ、壁にぶち当たってその都度Googleで調べたりしてたんですが、あっという間に2015年になってしまって全然進まなかったんです。「これは誰かに教えてもらったほうが早いな」と思っていた時にオンラインブートキャンプの存在を知って受講したという経緯ですね。

誰でも自分の発想を音楽に

——今回作っていただいたサービスを教えていただけますか?
FREEJAM(フリージャム)というサービスを作りました。
作曲出来る人や作詞が出来る人がその場で集まって案を出し合いながら音楽を作っていくというサービスです。
一人で作詞、作曲、編曲、演奏、歌とか全部出来なくても、自分が出来るものだけを提供して1つの曲にできるといったCo-Writingサービスですね。

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——そのサービスはどうやって使うのでしょうか?
鼻歌でも何でも良いんですが、メロディをアップロードして、「そのAメロに対してこのBメロを繋げてはどうですか?」とか「サビはこういうのはどうですか?」「こういった歌詞をつけてはどうですか?」という風に議論や提案し合って曲が出来上がるという仕組みです。

——サービスを作る点で苦労された所はありますか?
まだまだ未完成なので今後の課題でもあるんですが、即時的にやり取りできるようにユーザーインターフェイスの改良や歌詞と音を連動して表示されるようにしたいと思っています。

——サービス自体はどれぐらいの期間で作られましたか?
柱になっている部分は8週間の受講期間中に出来ました。そこから味付けしたり、デザインしたり工夫しています。
自分が最初のユーザーとして使ってみると、細かいおかしなところが結構あるんですよね。
そういう細かい部分を修正して、ようやく人に出せるかなと思ったのが、発表終わってから2ヶ月後くらいです。

——今後このサービスで目指しているものなどはありますか?
SoundCloudやCREOFUGAなど、音楽が出来る人たちが発表出来る場はあるんですが、全部は出来ないけど何かに参加したいという人達が協力出来る場というのは無かったんです。なので、Co-Writing専門の場として広がっていけば良いなと思っています。

どんな素人でも自分の発想や思いが作品となる喜びを感じてほしいなと思っているんです。「1フレーズしか分からない」とか「この言葉しか俺は出来ない」とかでも良くて、Co-Writingをすれば素晴らしい音楽が生まれると思っています。

元々、音楽は誰が作ったとか関係ないなと思っています。
「民謡」や「ハッピーバースデーの歌」だって誰が作ったか分からないけど、誰かを励ましたり生きる希望になっていたりするので、そういう歌がこの場で生まれて欲しいと思います。

もっと言うと、ヒットするとか上手とか下手とかどうでもよくて、大事なのはどれだけ感動できるかだと思ってます。
音程がずれていたり、リズムがぐちゃぐちゃでも良いから曲を作って、それを聞いた事で誰かが心を動かされたり、元気になる瞬間があればこのサービスを開始した意味があると思っています。

あと、「自分の作ったメロディにミスチル桜井さんが歌詞を作ってくれた」や「僕が作った曲を玉置浩二さんが歌ってくれた」みたいにプロの人がCo-Writingに参加してくれたら最高だなと思いますね。

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——作られたサービスは友人に話したり使ってもらったりしているんですか?
すごい一部の人に使ってもらって宣伝とかもしてもらっています。
少しだけユーザーも付いて、顔も知らない人が詩をアップしてくれているので嬉しいですね。それについて誰かメロディをつけてくれないかなと思ってます。

プログラミング学習には道筋を作ってくれる人が必要

——今回は独学ではなく誰かに教わりながら学習されたわけですが、学習の速度に差はありましたか?
全然違いますね。
独学でRailsチュートリアルをやっていた頃は、1つのGemファイルをインストールするだけで引っかかったりしました。
解決する為にGoogleで検索して、「これは違う」「あれは違う」と何回も繰り返して1つのエラーを解決するのに1週間もかかって全然進まなかったんです。
Railsチュートリアルを1章進めるだけで1ヶ月かかったりしましたし。
そんな事をしている間に新しいバージョンが出て、また訳が分からなくなったりとか。

それに比べて、今回のオンラインブートキャンプはすぐメンターに聞けて、すぐに答えが返ってきました。
いろいろ問題にぶつかっても「これはどう?」「あれはどう?」とアドバイスを出してくれたのでスラスラ進みましたね。

また、自分のWebサービスを開発する期間が2週間あった中で「こういう案があるんですが」と質問したら「では、こういうのを使ってみたらどうですか?」など具体的なアドバイスももらえましたし非常に良かったです。

——本での学習との違いなどは感じますか?
自分がやりたい事とマッチしている本が必ずあるとは限らないので、そういった時はプロに聞くのが一番だと思いますね。

エンジニアではないからこそ武器になる

——最後にこれから受講を検討されている方にアドバイスをお願いします。
受講されている方々はWeb業界に携わっている方が多かったと思います。
直接アプリを作られていなくても会社のIT部門に所属されていたり、データベースの管理をされていたりと。

ただ、私は全く仕事と関係なかったんですけど、そこに副産物がありました。
普段の会社の業務で使うExcelの作業やOutlookメールの機能とかをカスタマイズできる様になったので、今の仕事にもすごい良い影響がありました。

あまりITと関係のない業界にいる人ほど勉強した方が良いと思いますね。
周りに得意な人がいない環境なら自分が勉強することによって、その人の特性やキャラがついて仕事を任される事になりますし、もちろん自分の仕事のクオリティも上がると思うので。
自分は、プログラミングを勉強して良い事尽くめだったと思います。

(インタビュアー:小嶋大貴)