テックアカデミーDX研修導入事例
– キリンホールディングス株式会社様
キリンホールディングス株式会社様にインタビューした内容を記載しております。テックアカデミーを導入した理由のほか社内の育成方針などをお聞きしておりますのでぜひご覧くださいませ。
キリンホールディングス株式会社様の概要
キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで、「食と健康」の新たなよろこびを広げ、こころ豊かな社会の実現に貢献します。
URL : www.kirinholdings.com/jp/
会社設立日
1907年2月23日
資本金
1,020億円
事業内容
- 国内ビール・スピリッツ事業
- 国内飲料事業
- オセアニア綜合飲料事業
- 医療事業
- その他
インタビュー回答者
・本研修実施時のご担当様
キリンホールディングス株式会社様の導入背景
研修導入前のご要望
簡単なアプリであれば社内で開発できるようになり、外部の企業に委託する際も対等な議論ができるレベルを目指したい。
研修受講コース
4つのアプリを作り、オリジナルアプリをAppStoreに公開します。
複数のでもアプリもあわせて開発することで、アプロの開発手法が身につきます。
研修導入後の変化
- 外部の企業に委託する際に、開発の考え方や進め方を理解しておく必要性を実感
- プログラミング初心者の受講生を含むDX戦略推進室メンバーが、160時間でアプリ開発を学習
- テックアカデミー「iPhoneアプリ Swift研修」を導入することでオリジナルアプリ開発が可能に
DX推進を牽引する若手メンバーがアプリケーション開発を学習
- 最初に、DX戦略推進室について教えて下さい。
ご担当:DX戦略推進室は、2020年4月にキリンホールディングスの経営企画部の中に設置された組織です。世の中のライフスタイルが多様化する中で、最新のデジタル技術を積極的に取り入れながら、どのようにしてお客様に新しい価値をお届けできるかを考え、実行するために立ち上げられました。
バリューチェーンの幅広い領域で、30を超えるDXプロジェクトを推進しています。グループ内の全ての事業領域やあらゆる業務を検討対象に、より現場に近い事業全体でのICT活用が企画・実行され、既存のビジネスプロセスを変えていくこと、新しいビジネス(価値)を創ることを目指しています。もちろん一気に全ての領域というわけにはいかないので、各領域における喫緊性などを総合的に判断し、優先順位を決めて取り組みを進めています。
- 本研修前は、プログラミングやITの知識は皆さんどのぐらいお持ちでしたか。
ご担当:私は大学でコンピューターサイエンスを専攻しており、CやJavaでプログラミング経験がありました。 他2名は文系の出身で、社会人になってから業務でSQLやPythonを少し使用したことのあるレベルです。そのため、3人ともプログラミングの基礎はありましたが、iPhoneのアプリ開発については、全く素人でした。
- ノーコードのツールなどもある中で、あえてプログラミング言語を使って開発をしようと思われたのはなぜですか?
ご担当:お客様向けのアプリは、コーディングでないとまだまだ開発できない機能があると考えており、その技術を理解していくことは必須だと思っていました。また、外部ベンダーに委託する際も、基本的にコーディングで開発して頂いているため、その開発の考え方や進め方は我々も理解しておく必要があると考えました。
そのため、あえてプログラミング言語で開発する取り組みを実施しました。
- 今回テックアカデミーを選択いただいた背景はどのようなところにありましたか。
ご担当:理由は主に2つあります。
1つ目はテックアカデミーの最終課題として、自分のオリジナルアプリを開発することができる点です。アプリ開発の概要理解や簡単なプログラミングを行って終了する入門プログラムとは異な り、ハードではありますが、自分で考えたアプリを実装できるところまで身に着けるためのカリキュラムが整備され ている点に魅力を感じました。 自分のオリジナルアプリを作りました、と言えるとかなり社内での見え方が違いま すし、実際に作った感覚というものは自信にも繋がると思いました。
2つ目に現役エンジニアのメンターサポート体制が整備されている点に魅力を感じました。アプリ開発の考え方は、現役で日頃アプリ開発に向き合っている エンジニアでないと分からないところがたくさんあるため、アプリ開発を実業務でどのように行っているか週2回のメンタリングでより理解を深めたいと思っていました。
PoCを実施することを意識したオリジナルアプリ開発
- 研修で開発したオリジナルアプリの一部を教えて下さい。
ご担当:以下4つの機能をもつ心拍数可視化アプリを制作しました。
- 現状の心拍数の確認機能
- 特定期間の心拍数の平均/最小/最大の確認機能
- 心拍数のトレンドグラフ確認機能
- ユーザー通知機能(現状心拍数 > 最大心拍数)
iPhone画面とApple Watch画面の両方を作成することで、どちらのデバイスでも簡単に把握できるようにしたり、 AppleのヘルスケアデータベースにAPI接続をして、任意の条件でデータ取得できるよう工夫しました。
- 最終課題で開発したオリジナルアプリの内容はどのように決められたのですか。
ご担当:まずは自分が作りたいアプリを考え、DX戦略推進室のリーダーと相談した上で決定しました。特に、今後PoCを実施することを意識して、業務に関係のあるものに絞ってテーマを決めました。
終わった後は部門内でアプリの制作実績について発表し、アプリの概要や、持たせた機能、大変だった点などを共有しました。オンライ ン会議での報告会は非常に好評で、アプリを作ってみたくなったという声も多くあがりました。今後もiPhoneアプリの研修にメンバーを参加させて、アプリ開発ができる人材を増やしていきたいと思っています。
- 今回の研修は皆さまどのように学習されていましたか?
ご担当:私は20時頃にメンタリング、夜と週末に主に学習するスタイルでした。育児と並行して研修を受講しているメンバーもいたのですが、朝に学習して夕方にメンタリングを受講するなど上手く時間を調整していました。業務量は極力減らさずに、空き時間や業務時間前後・週末の時間を使って進めていきました。
- 進捗やモチベーションの管理などもされていましたでしょうか?
ご担当:参加した3人のメンバーで毎週進捗の共有をして励まし合っていました。今週はどこまで進んだとか、どの辺の難易度が高いといった情報を共有していました。160時間程度の学習を1人で進めていくのはかなり精神的にもかなりハードだと思います。そういった意味で、この情報共有の場は、モチベーション維持に繋がっていました。
メンターサポートが、研修後も実務で役立った
- 学習中の躓きなど、メンターサポートを活用してどうやって乗り越えられましたか。
ご担当:私はメンターの方との週2回30分の定期的なメンタリングで、まとめて質問して解決していきました。 自分で進めていく中で、不明点やエラーが出た点をまとめており、30分のメンタリングの中で画面を投影しながら細かく教えて頂きました。すぐに回答が欲しい時は、チャットも使っていましたが、メンターとの意思疎通のしやすさはメンタリングのほうがやりやすかったです。
最後の課題のオリジナルアプリ開発の段階では、聞きたいことを事前にメモして星印を付けて上から一つず つ聞いていきました。具体的に、このコードがどうしてエラーが出るのか、このコードをもっときれいに書く 方法はないかといった内容です。かなりしつこく細かく聞いてしまいましたが、メンターの方は常に優しく教えてくれました。
- メンタリングで印象に残っていることについて教えて下さい。
ご担当:一番は、メンターの方からはアプリ開発の技術だけでなく、実務での開発の進め方や考え方について教えて頂いたことです。メンタリングまでに質問の準備ができないときは、実際のアプリ構築の体制や難しいポイント、実務で使えるスキルを身に着ける方法などを教えて頂きました。
また、オリジナルアプリ開発の際には、コーディングだけではなく、「コーディングを始める前にどういう機能を持たせるのかというのをしっかり言語化して書いてから始めるのがいい」と教えていただいたのが今でも印象に残っています。遷移図やどういう機能を持たせるかというのを定義してから開発を始めないと、後々ぐちゃぐちゃになってしまう、と教えてもらいました。そのアドバイスに従い開発を行ったので、コーディングも比較的スムーズに行うことができました。また、メンタリングの時間に実際に投影しながらコーディングを教えてもらうことで、プロのエンジニアの考え方を学ぶことができたと思います。
- 実務で、当社の研修を受けていただいた後に学習の成果を実感された点はありましたか。
ご担当:アプリ開発をする際に、どれぐらいの期間・工数でどれぐらいの機能を持ったアプリが出来そうだというのが分かるという感覚がつきました。まだ自分達では開発することができていないのですが、外部ベンダ企業にお願いする際にも、その辺の肌感覚が身につきました。
今後は若手メンバーでアジャイル開発を牽引していく
- 今後の目標をお聞かせ下さい。
ご担当:アプリ開発を伴うPoCを行う際に、社内でクイックにアプリを開発する体制を構築したいと思っています。
お客様に最終的に提供するアプリまでは、まだまだ作りきれないですが、自分達で必要最低限の機能を持ったアプリを作って、社内でテストするといったことを目指したいです。開発するときには単独ではなく、チーム開発で効率的に進めていきたいですね。また、WebデザインやUI・UX、アプリ開発やToCサービスを展開する以上は必要になってくるスキルだと思っているので今後機会があれば参加したいと思っています。
- 他の企業様が研修を実施する上でのアドバイスがございましたらお願いします。
ご担当:私たちの場合は、同じ部署の仲間同士で一緒に情報共有や切磋琢磨しながら、研修を受講できたことが参加者全員がオリジナルアプリまで完走し切れた要因だと思っています。160時間程度の学習時間が必要なので、個人で取り組むよりも、仲間同士で参加させるようにした方が、モチベーションの高まりや学習スピードも速くなると思います。また、160時間程度の学習時間が必要になり、業務と並行して実施負担が大きいため、周 囲もサポートできる環境を作ってあげると良いと思います。
- とても参考になりました。本日はありがとうございました。
テックアカデミーのご紹介
テックアカデミー(TechAcademy)は、日本e-Learning大賞プログラミング教育特別部門賞を受賞したオンラインITスクールです。
技術スキルだけでなく「主体的に考える力」「質問力」の獲得を大切にしており、あえて答えを教えずに自分で調べて解決する学習方針で「自走できるエンジニア」の育成を目指します。
一般社員向け、新卒/若手エンジニア研修などで幅広くご活用を頂いており、
1名〜数百名規模の研修まで企業様の用途に合わせてご受講が可能でございます。
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人材育成のご担当者様にお聞きすると、以下のようなお悩みをお持ちの企業様が多くいらっしゃいます。
・未経験者/経験者それぞれに合わせたフォローが難しい
・配属後に自走できるエンジニアを育てたい
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上記の人材育成に関するお悩みをテックアカデミーは解決いたします。
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講義型とは違い、受講生一人一人にメンターが付き、その方のお悩みに合わせたサポートを随時行います。未経験者が学習時に感じる「不安」や「挫折」を解消いたします。メンターは全員現役のエンジニアですので、進捗の速い受講生には配属後の活躍を見据えたアドバイスやディスカッションなどを致します。
配属後に自走できるエンジニアを育てたい
講義形式のような、ただ解説を聞くだけの受け身の研修ではなく、
テックアカデミーでは受講生本人が主体となって研修を進めていきます。
無駄の無いサイクルで学習効果を高めるだけでなく、
「自ら学習する習慣作り」「課題解決力」を徹底的にサポートし、
配属後も自走できるエンジニア・IT人材の成長をサポートします。
研修効果の可視化が難しく、配属先と振り返りができない
研修を実施した結果、スキル・性格面がどのように成長したのか?振り返りに必要な情報を、
アセスメントテストと受講評価レポートで一人一人ご報告いたします。
また、受講進捗や担当メンターとのメンタリング内容を確認できる
マネジメントシステムもございますので、研修中の様子もモニタリングすることが可能です。
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テックアカデミーではこれまで900社以上でエンジニア・IT人材の育成を
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テックアカデミーIT研修
お電話でのお問い合わせ 03-6822-9093 (平日10:00~18:00)