求めるのは「新しいスキルを習得して業務を変革できる人材」。テックアカデミーの研修サービスを活用してCTCが得られた効果とは?

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(略称CTC)は1972年に創業、2023年4月1日現在、グループ全体の社員数10,120名を誇る会社です。現在はCTCならではの、より高度で先進性のあるソリューションを生み出すべく模索しており、プロンプトエンジニアリングのスキルを習得して業務に活用できる人材の育成を推進しています。テックアカデミーの研修サービスは、CTCが求める人材の育成にどのように貢献したのでしょうか。ITサービス事業グループエントラステッドクラウド技術事業部のリードスペシャリスト・吉田さんと、研修を受講された佐藤さんにお話を伺いました。

 

課題

  • 業務において生成AIを活用する方法を、自身で思考できる若手人材を育成したい

受講理由

  • 講師の知見が広く、研修の質が高かった

活用方法

  • オンライン研修と対面式でのワークショップを併用し、幅広い部署から参加者を募った

効果・成果

  • 全体的に生成AIに関する理解が深まり、業務の改善を考える人材が増えた

目次

 

研修実施の根底にあった「生成AIを業務に活かしたい」という思い

――テックアカデミー導入の背景にはどのような事情があったのでしょうか

吉田さん:弊社では「OneCUVIC」というマルチクラウド環境でのサービスを提供しており、さまざまなデリバリ業務を実施しています。現在は従来のやり方でデリバリ業務を行っていますが、今後は生成AIを活用してデリバリ業務の効率化や新しいサービスの形にモダナイズすることを期待しています。そこで、OneCUVIC及び日々の業務に生成AIをどう活用するかを自身で思考できる若手人財育成を目的として、エンジニアの社員を中心にプロンプトエンジニアリングの研修を行うことになりました。

――これまでもエンジニアの方向けの集合研修は実施されていらっしゃったのですか?

吉田さん:はい、何回か行っていました。今回のプロンプトエンジニアリング研修もその一環です。ただ、コロナ禍に入ってからはオンライン研修中心で、オフラインでの集合研修は実施していませんでした。今回はワークショップでの現地研修も行っていますが、数年ぶりのオフライン研修です。

――研修を実施する前に感じていた課題感があれば教えてください

吉田さん:具体的に、思い浮かぶ課題感はありません。ただ、「業務ありきで新しいことを考えよう」という考えが根底にありました。例えば、この数年間「プロンプトエンジニアリングを使って、今の業務を変えていこう」とか、「生成AIを活用して、次のサービスに結びつけよう」という発想は、社内ではなかなか出てきませんでした。今回の生成AIの研修が、そういう発想を得るきっかけになってほしいという期待がありました。

 

豊富なノウハウを持つ講師に惹かれてテックアカデミーを選定

――テックアカデミーを導入する決め手はどこですか

吉田さん:プロンプトエンジニアリングの分野は日々進化しており、さまざまな研修ができています。その中で、テックアカデミーさんの受賞・導入実績や講師の経験や知識に期待して決めました。特に講師の方はたくさんのノウハウをお持ちのように見受けられたので、ぜひお話を伺ってみたいと感じて、テックアカデミーさんの導入を決めました。

――研修実施後、どのような変化を期待していましたか

吉田さん: OneCUVIC及び日々の業務に生成AIをどう活用するかを、自分自身で思考できるようになることを期待していました。今回の研修は、「従来の業務の1歩先を考えるもの」です。研修の実施にあたっては、デリバリ業務に従事しているエンジニアだけでなく、さまざまな部署から参加者を募集しました。研修の内容を自部署に持ち帰って、プロンプトエンジニアリングが各自の業務にどう活用できるかを考え、改善事項の企画や提案ができることを期待しています。

 

研修に参加することが、業務の見直しを図るきっかけに

――テックアカデミーの研修サービスをどのような形で活用されましたか

吉田さん:20名以上の社員を対象に、テックアカデミーの「はじめてのプロンプトエンジニアリングコース」を受講するオンライン研修と、業務で活用する上でのアイデアやプロンプトを考え発表し合う対面でのワークショップを実施しました。オンライン研修でスキルは身につきますが、より学んだことを実践で活かすためには、周りの意見を聞いたり、ディスカッションしたりする場としてオフラインのワークショップも必要だと考えています。オンラインで学んで自己完結するだけでなく、「他の人がなぜ、そのプロンプトを入れたのか」など、周りの人の「やってみた」を共有できている様子を見ていると、やはりワークショップを実施した意義はあったと感じています。

佐藤さん:僕は事前にAIについて独学した上で、オンライン研修に参加しました。自主学習の内容と研修の内容に違いがあるのか、もし違いがあるとしたらどのくらいアップデートされているのかという期待感がありましたね。テレワークで業務を行っていたので、本来通勤していた時間帯をそのまま学習時間として利用できました。そのため業務と並行して受講するというよりは業務前に集中して受講したという感覚です。

――今回の研修で得られた効果や、組織や個人の変化があれば教えてください

吉田さん:やはり効果はあったと思っています。これまでは、生成AIを業務に活かすことを考えてこなかった人がほとんどでしたが、受講後は足元の業務だけを見るのではなく、「第2、第3のやり方があってもいいよね」という視点で業務を見直してくれるようになりました。これは大きな変化です。生成AIの活用に限らず、自部署の業務を見直すきっかけになったという意味でも、今回の研修は有意義だったと感じています。

――テックアカデミーの研修サービスを利用した感想を教えてください

吉田さん:ワークショップに関しては、全体を通じて「理解が深まった」という感想が多く寄せられました。研修の内容がとてもよくできていて、質問する窓口も用意されていたところが良かったと思います。

佐藤さん:数チームに分かれてワークショップに参加しましたが、どのチームも本気で取り組んでいました。研修で作り上げたものや学んだスキルは、単なるサンプルにとどまらず、今後の業務に活かされるのではないかと期待しています。この研修をきっかけに各チームにAIスタータープレイヤーのような人材が存在するようになれば、今後の業務の変革も促進されるだろうと実感しました。

 

未来のエンジニアに必要なのは、「新たなスキルを習得する能力」と「ビジネス視点で業務を変革できる力」

――今後はどのようなエンジニアが必要とされるとお考えですか?

吉田さん:多くのデリバリエンジニアは、従来のやり方に沿って対応するような足元の業務に目が行きがちです。これからのエンジニアに必要とされるのは、「生成AI」「言語モデル」といったAI関連のキーワードを、エンジニア視点だけでなく、顧客・業務・ビジネスの視点で捉える力だと考えています。現状のサービスや業務を「劇的に変える何か」を考えて取り組みを創出したり牽引したりできるエンジニアこそが、これからの弊社で必要とされる人材です。

――最後に、今回の研修に参加した受講生に向けてメッセージをお願いします

吉田さん:これからのエンジニアは、新しいスキルを積極的に身につけるべきだと考えています。逆に、新しいスキルの修得に挫折すると、時代の流れに取り残されてしまうのではないかと心配です。今回のテックアカデミーさんの研修を受講した全員がプロンプトエンジニアリングのスキルを身につけて、今後は生成AIを活用してデリバリ業務の効率化や新しいサービスの形にモダナイズすることを期待しています。

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