中途社員研修の目的は?成功するためのポイントや実施計画を解説

中途社員のスキルアップに向けて、研修の導入を考えている担当者もいるのではないでしょうか。中途社員研修の成功には、実施計画の策定や適切なカリキュラムの選定が欠かせません。この記事では、中途社員研修を実施する目的や実施計画について解説します。

「社会人としての経験があるから、中途入社の社員に研修は必要ない」と考えている担当者も多いのではないでしょうか。新卒社員を対象にした新入社員研修と同様に、入社後のパフォーマンスに影響するため、中途社員研修を実施することは重要です。

中途社員研修が成功すれば、社内業務の効率化につながります。適切なカリキュラムの選定や実施計画の策定に注力し、研修を成功に導きましょう。この記事では、中途社員研修を実施する目的や実施計画について解説します。中途社員研修の導入を検討している育成担当者はぜひ参考にしてみてください。

目次

 

中途社員研修を実施する目的

オフィスでファイルとスマホを持って立っている白いワイシャツ姿の男性

中途社員研修を実施する上で、まずは研修の目的を明確にすることが大切です。研修を通じて社員にどのようなスキルや考え方を身に付けてほしいのか、事前に具体的に決めておきましょう。ここでは、中途社員研修を実施する目的を解説します。

業務内容や社内ルールを理解してもらうこと

中途採用の場合、社内ルールの定着に時間を要する場合があります。新卒とは違い社会人としてのキャリアが長い人材ほど、前職での経験があることで新しい環境に適応するのが難しいケースです。

まずは自社に慣れてもらうことを優先しましょう。任せたい仕事の内容や社内のルールを説明し、覚えてもらうことを徐々に増やします。焦らずじっくりと時間をかける意識が重要です。

即戦力として活躍できるスキルを身につけること

中途社員は即戦力として活躍してほしい人材です。そのため、研修を通じて実務に直結するスキルをさらに磨いてもらう必要があります。

社内でどのような成果を出すのが望ましいのか、研修の前にしっかりと説明しましょう。多くの場合でより専門的な知識の習得や、マネジメントの領域に及ぶこともあります。中途入社の社員自身が目的意識を持って研修に取り組むことができれば、仕事の進め方がスムーズになり、即戦力にふさわしいスキルが身に付きます。

社内の雰囲気に慣れてもらうこと

研修を通じて社内の雰囲気に慣れてもらうことも目的のひとつです。社内のメンバーと積極的にコミュニケーションを交わしてもらいましょう。

既存社員と中途社員同士でサポートし合える関係になれば、研修後の実業務にも良い影響を与えます。中途社員がなじみやすい雰囲気を作るのはもちろん、研修プログラムも社員同士の交流が多いものを選ぶなどの工夫をしましょう。

 

中途社員研修を成功に導くポイント

1人はデスクに向かい2人は立った状態で会話を交わす3人の女性

中途社員研修を成功させたいのであれば、目的と評価体制を明確にしましょう。研修を受講する中途社員の目的達成度を確認することで、モチベーションの向上だけでなく、次回以降の研修に役立てるためです。ここでは、中途社員研修を成功に導くポイントを3つ紹介します。

研修で達成する目的を明確にする

研修の初期の段階で、中途入社の社員自身に達成したい目標を決めてもらいましょう。目指す姿を具体的に表現してもらうことは受講者のモチベーション維持につながるだけでなく、それぞれの業務適性を判断しやすくなるためです。

目標を達成できなくとも、研修中の取り組み方や成果はデータとして残ります。配属先を決める際の材料として役立つという意味でも、事前の明確な目標設定は欠かせません。

社内で活発にコミュニケーションを交わす

中途社員が新しい環境で力を発揮するために、社内では活発にコミュニケーションを交わしましょう。中途社員の孤立を防ぐことで、チームワークの向上を図れます。

研修中は小さな気遣いが大切です。困っている際の声掛けや日常的な気配りが好循環をもたらします。既存社員と協力しつつ、中途社員をフォローできる体制を構築しましょう。特定の部署のメンバーだけではなく、会社全体として研修受講者のメンタルのケアにも注力が必要です。

中途採用者の評価を可視化する

研修中でも、中途社員の成果を目に見える形で示すことが重要です。研修中の実績や身に付いたスキルを表・グラフで可視化することで成長や変化をリアルタイムで感じることができ、社員のモチベーションが高まります。

また、普段の業務に対する取り組みや貢献度を評価システムに組み込むことで、参考データとして活用可能です。次回以降、中途社員の研修精度を高める上で役立つでしょう。

 

中途社員研修のカリキュラム例

PCのモニターを指し示す男性とモニターを見つめる女性

中途社員研修にはさまざまなカリキュラムがあります。スキルを伸ばし専門性を深める目的のものから受講者のキャリアプランを考えるものまで、多種多様なプログラムがあるためです。ここでは、中途社員研修のカリキュラムの代表例を3つ紹介します。

ビジネスマナー研修

研修プログラムの候補として、ビジネスマナー研修が挙げられます。社会人経験のある中途社員でも、適切なビジネスマナーが身に付いているとは限りません。

いままで接客や営業の経験がない方だけでなく、販売業やコンサル業の経験者でも、あいさつの仕方や振る舞いで最低限のマナーが守られていないケースも考えられます。業務に従事してから迷惑を掛けることがないように、基本的なマナーを学んでもらうことは重要です。復習の意味でも取り入れたい研修のひとつです。

セキュリティ研修

社内の機密情報を外部に漏らさないためのセキュリティについて学ぶ研修です。IT化が進む現代においては、リテラシー向上が欠かせません。座学や動画、e-learningといった研修方法を用いてセキュリティに関する知見を高めましょう。

研修効果を最大化する施策として確認テストがあります。学んだ内容をアウトプットすることで、研修の成果を確認し、知識の定着を図ることができます。

キャリアデザイン研修

中途社員に中長期的なキャリアを考えてもらう際に役立つ研修です。研修を通じて、企業と社員の両者に最もメリットのある働き方を模索できます。入社してすぐに行うのではなく、会社や業務に慣れてきた頃など一定の期間が経過した後に取り入れると、効果を発揮しやすいでしょう。

「変化が激しい時代でも柔軟に対応できる人材へ成長してほしい」といった狙いで実施するケースもあります。

 

中途社員研修の実施計画

紙の資料とノートPCを使って話し合う男性2人と女性1人

中途社員の知識やスキルの定着度合いに応じて、適切な研修を選択しなければなりません。中途社員研修を実施する際は、事前に入念な計画を立てましょう。入社前後だけでなく、仕事に慣れた時期にも研修は必要です。ここでは、中途社員研修の実施計画について解説します。

社内規程・業務要件を覚えてもらう

入社直後は、企業理念やルールの共有が重要です。自社の事業に対する取り組み方を知ってもらうことで、中途社員の帰属意識を高めます。

一日でも早く社内になじんでもらうためにも、社内ルールや業務要件に関するレジュメを作成し、教育担当者と連携を取りながら中途採用者のフォロー体制を構築しましょう。研修には、経費申請やグループウェアの使い方といった実務に関する内容も含まれます。

業務に直結する知見を学んでもらう

業界の基礎知識や現場で求められるスキルを理解してもらいます。例えば、システム開発の営業職であれば、システムの使い方や見込み客に関する情報理解が不可欠です。研修段階で学べるポイントは確実に伝えましょう。

ただし、入社して3か月前後までは環境に適応するのが精いっぱいかもしれません。一度に多くのことを学んでもらおうとせず、理解度を見ながら進めてください。周囲がフォローできるように気を配ることも大切です。

業務に対するフィードバックを重ねる

徐々に仕事に慣れてきた半年から1年程度の時期には、先輩社員が仕事に対するフィードバックをしましょう。それぞれの強みと弱みを理解した上で、最適なアドバイスが求められます。

例えば、資料作成時のポイント整理やクライアントとのミーティングに対するアドバイスが挙げられます。中途社員の業務効率が高まり、自社で活躍できるようなフィードバックを目指しましょう。

 

研修以外にやっておきたい3つのサポート

会議室でノートPCを前に向かい合って会話する男性2人

中途社員研修を充実させること以外にも、大切な取り組みはいくつかあります。他部署との連携や面談を通じて、中途社員に寄り添う仕組みを構築しましょう。ここでは、研修以外にやっておきたい3つのサポートを紹介します。

他部署との関係構築

業務によっては、他部署のメンバーとコミュニケーションを取る機会があります。中途社員がスムーズに業務に取り掛かれるように、メンバー同士の関係を構築しましょう。

中途社員は即戦力として活躍することを望まれているため、業務量も多くその責任も大きくなる傾向があります。部署間の連携がスムーズに取れれば、幅広い業務で成果を出してもらえるでしょう。。コミュニケーションを密にできるよう、現場社員だけではなく人事担当者も積極的に関わりを持つことが大切です。

適宜フォローアップ面談を挟む

研修中に定期的なフォローアップ面談を挟みましょう。中途採用者の悩みや業務上の希望をヒアリングするためです。企業は研修の進捗や熱意を確認でき、採用者は悩みを打ち明けて安心できるというメリットや、振り返りの時間を持てる利点があります。

風通しが良く透明性のあるコミュニケーションを重ねることで、信頼関係の構築につながるでしょう。あらかじめ研修のスケジュールに組み込んでおくのがおすすめです。

キャリアプランの提示

中途社員の将来像としてキャリアプランを提示するのもサポートのひとつです。業務に携わる中で、どのような仕事を任せるのが双方にとって最適であるか一緒に考える場になります。研修が終了した際はもちろん、その後も定期的に話し合いの場を設けましょう。

中途社員の業務態度や成果次第では、リーダーや役員への昇格も視野に入るでしょう。どのようなキャリアで働いてもらうのか、適宜確認することが重要です。

 

中途入社研修にかかる費用

中途社員研修を研修会社に依頼する場合、数時間につき数万円~数十万円の費用がかかります。費用は研修の内容や時間によって変動するため、外部に依頼する際は複数社から見積もりを取りましょう。研修内容や受講スタイル、カリキュラムを比較し、自社に合った企業を選択するのがおすすめです。

費用を削減したいと考えるのであれば、研修を社内で行うのも選択肢のひとつです。ただし、マニュアルやコンテンツの作成、教育担当者の育成や研修の実施など、一定の環境整備は欠かせません。研修に割ける予算や社内の状況を考慮した上で決めましょう。

 

まとめ

背中を向けてタブレットを見る男性と向かいに座る男性2人

中途社員研修を実施する目的は、業務理解の促進や社内環境へ慣れてもらうことが挙げられます。研修を成功に導くためにも、社内コミュニケーションの活性化や評価システムの整備に注力しましょう。

また、研修以外にも、他部署との関係構築やフォローアップ面談の実施が大切です。中途社員と企業の双方にとって、実りの多い研修を目指しましょう。

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