新入社員研修にグループワークを取り入れるメリットと実施の手順・コツ

新入社員研修にグループワークを取り入れると、座学だけでは身に付きにくい社会人基礎力を総合的に育めます。効果的な研修にするためには事前準備や研修後フォローも計画しましょう。グループワークを取り入れるメリットや実施の手順・コツを解説します。

新入社員研修にグループワークを取り入れると、座学だけでは身に付きにくい社会人基礎力を総合的に育めます。自発的な参加と成長を促すために、事前準備や研修後のフォローまでしっかりと計画することが大切です。

新入社員研修にグループワークを取り入れるべきか、どのように実施すべきか悩んでいる人材育成担当者に向けて、新入社員研修にグループワークを取り入れるメリットや実施の手順・コツについてご紹介します。

目次

 

新入社員研修で行うグループワークとは?

会議用テーブルを囲む3人のビジネスパーソンと、ノートPCを手に笑顔で情報伝達する講師

グループワークとは、テーマに応じてグループで議論やワーク(体験・演習)に取り組み、プレゼンや成果物の提出をすることで学ぶ手法の総称です。企業が選考過程や新入社員研修で実施する他、教育機関でも取り入れられています。

新入社員研修で行うグループワークの主目的は、参加者に社会人として必要な基礎力を身に付けてもらうことです。基礎力とは例えば次のようなスキルです。

  • 前に踏み出す力:主体性・働きかけ力・実行力
  • 考え抜く力:課題発見力・計画力・創造力
  • チームで働く力:発信力・傾聴力・柔軟性・情況把握力・規律性・ストレスコントロール力

 

新入社員研修でグループワークを取り入れるメリット

アイデアをまとめた紙やノートPCを置いた会議用テーブルと、作業をする3人のビジネスパーソン

新入社員研修にグループワークを取り入れると、企業及び人事部門にとって利点がいくつかあります。研修自体を有意義なものにするだけでなく、研修後の業務にも影響します。ここではメリットを紹介するので、新入社員研修にグループワークを取り入れるか否かの判断にお役立てください。

実践的で早期戦力化につなげやすい

グループワークは実践的な学びのスタイルであるため、新入社員の早期戦力化につなげやすいことがメリットです。座学による研修の場合、インプット重視のため学習定着率を高めにくく、業務に直結する研修効果を得にくい場合もあります。

一方、グループワークは体験や演習によるアウトプットを重視した形です。座学などでインプットした上で、チームワークを意識しながら成果物をアウトプットします。グループでワークに取り組むことで、意見の調整方法や協業のあり方を総合的に学び、業務に直結する対応力を身に付けることが可能です。

面接や面談ではできなかった評価をしやすい

グループワークは、参加者の自然体に近い姿を確認できるため、より実態に即した評価をしやすいこともメリットです。面談や面接は新入社員側が事前に対策することもでき、対話から引き出せる情報は限られます。

一方グループワークは、他の参加者との関わりの中で即応的な対応が求められるため、どのような行動を取るのかを観察しやすいことがポイントです。グループワークの観察からは、各新入社員の性格や強み弱みといった個性も明らかになります。それによって、業務の適性も判断しやすくなり、最適な配属先を考えやすくなるでしょう。

対応やフィードバックがしやすい

対話による対応やフィードバックがしやすいことも、グループワークのメリットです。座学だと一方的な伝達になりがちで、参加者が実際に何を学べているのかを判断しにくく、つまずきに対するフォローの機会も限られます。

新入社員研修のグループワークなら、参加者同士や講師との報連相が自然かつ緊密に行われるため、誰がどのような状態にあるかを素早く察知でき、介入も容易です。個人やグループに対して、都度フォローや指導がしやすく、新入社員の成長を積極的に促せます。

 

新入社員研修で実施できるグループワークの種類

ホワイトボードに貼った資料に向かって相談する3人の若手女性ビジネスパーソン

新入社員研修で主に実施されるグループワークには複数の形式・スタイルがあります。自社の社風や新入社員研修の目的、新入社員に求めることなどを加味して、グループワークの形式を選択しましょう。ここでは、主な4つの形式について紹介します。

対話形式

対話形式のグループワークは、特定のテーマについてグループで対話し、参加者同士の理解を深めるものです。スムーズに対話を進めるためには、自発的に発言しやすい環境を整えることが大切です。このタイプのグループワーク(グループディスカッション)は討論自体や結果の共有を目的とします。

例えば各グループで「学生と社会人の違いは何か」など明確な答えがないテーマについて討論して、グループ間で意見を共有します。さまざまな意見が提示される中で、主体性や発信力、傾聴力を発揮することは、自身やメンバーの個性を尊重することにもつながります。

プレゼン形式

プレゼン形式のグループワークは、講師が与えたテーマに対して各グループ内で討論し、結論をまとめて全体に向けてプレゼンするものです。プレゼンという最終的なアウトプットに向かってグループで取り組む中で、社会人基礎力を総合的に発揮しつつ、グループ間の競争も促せます。

新入社員向けには、業務に関連しつつ、誰でも答えを考えやすいテーマを設定することがおすすめです。例えばIT系企業なら「エンジニアに求められるスキルとは何か」などです。討論の進め方や結論から、実際の業務内容を正しくイメージできているかという、基礎的な理解度を推し量れるでしょう。

作業形式

作業形式のグループワークは、実際に手や体を動かして課題に取り組み、何らかの成果物を制作するものです。IT系企業なら、システム開発(アジャイル開発)についてのグループワークも効果的です。

要件定義・設計・プログラミング・テストに至るまでの開発工程をグループごとに行い、実際に稼働するシステムやアプリを制作します。コンピュータ・ネットワーク・データベースの基礎や、フローチャートの作成方法などを座学とアウトプットを交えて学びます。グループ単位で協業して、システム開発をする流れを総合的に学習できる研修内容です。

ゲーム形式

ゲーム形式のグループワークは、他のグループワークよりもカジュアルなスタイルです。学びの要素を取り入れながらも、ゲームを通じて参加者間の親睦を深められます。

よく採用されるのは「NASAゲーム」です。参加者は月面着陸のミッションに挑む宇宙飛行士を演じます。搭乗する宇宙船は母船から離れた場所に不時着してしまったため、母船にたどり着くために15アイテムの中から必要なものの優先順位を付けます。

極限状況をどのように乗り切るかという判断力と、グループ内でコンセンサス(合意)を得るための説得力も求められます。NASAゲームはオンラインでも提供されているので、手軽に楽しいグループワークを実施可能です。

 

新入社員研修のグループワークを実施する手順

会議用テーブルを囲んでミーティングをする5人のビジネスパーソン

新入社員研修にグループワークを取り入れる場合、準備が重要です。実施すること自体が目的にならないように、グループワークを開催する当日にスムーズな運営ができるように、社内で協力体制を築きましょう。ここでは、グループワークを実施する手順を紹介します。

1.グループワークの目的を決める

まずは研修とグループワークの目的を決めます。目的によって最適なグループワークの内容や目指すべき結果も変わるため、根幹となる目的をしっかりと定めることが大切です。

例えば研修の目的が「新人をアジャイル開発に対応できるエンジニアに育てる」というものだとすれば、グループワークの目的はアジャイル開発の考え方を身に付ける、チーム主導で設計や実装を繰り返すことを実践するといったものになるでしょう。

2.グループワークの種類やスケジュールを決める

続いて、目的を踏まえてグループワークの種類や内容、スケジュールを決めていきます。目的達成に適した種類を決め、学ぶべき内容をピックアップし、効果を最大化できるタイムラインを作成する流れです。

ワークの前提条件となる知識であっても、インプットを重視し過ぎず、アウトプットも取り入れることを意識しましょう。1日で完了させることが困難な場合、2日以上に渡ってゴールを目指すなど、無理のないスケジュールを考えることも大切です。

3.グループワークのテストプレイを行う

新入社員研修でグループワークを実施する前にテストプレイを行い、フィードバックをもらって内容や方法を見直しましょう。実際に想定している規模の人数を集め、タイムラインや内容を最終調整します。

目的とずれがなくタイムラインは適切か、新入社員が実施できるレベルかなど、フィードバックの観点も設定しましょう。最終調整を済ませて準備が整ったら、本番のグループワークを実施できます。

 

新入社員研修のグループワーク効果を高めるコツ

タブレットやメモ帳などを手に、カジュアルな雰囲気で意見を交わす4人のビジネスパーソン

グループワークは、ただ実施するだけで終わらせてはいけません。新入社員研修をより良くするためには、いくつかのコツがあります。研修の効果を高めるために、ここでは5つのポイントをしっかりと確認しましょう。

参加者全員が取り組めるようにする

グループワークは全員で取り組むことによって効果が高まるため、適切な人数のグループに分けることや、全員参加型にするといった工夫が必要です。各グループは4人~5人程度に分けることがおすすめです。各グループにリーダーシップを取れる人材を配置し、グループ間で足並みをそろえることも検討します。

またグループ間で意見を共有しやすいように、付箋やホワイトボードなど、全員参加をサポートする作業環境を準備しておきましょう。

新入社員の年代を考慮した内容にする

グループワークの内容を、新入社員の年代を考慮したものにすることも大切です。対話形式やプレゼン形式のグループワークの場合、テーマに関する予備知識がないと、活発な議論が生まれにくいでしょう。インプットに時間がかかり、スムーズにアウトプットができないことも問題です。

参加者の年代や傾向に合わせ、全員で取り組みやすいテーマを設定すれば、グループワークへのモチベーションも高まります。

均一でスムーズな進行を意識する

グループによって研修効果に差が生まれることのないように、均一でスムーズな進行を意識することもポイントです。グループ間の進行に差が出ると、一部のグループには待機時間が生まれ、モチベーションの低下を招きます。

討論やアウトプットの時間が圧迫されると、グループワークの目的を達成できないこともあるでしょう。役割分担や時間配分など、テーマと直接関係のない要件は、主催者側で事前に決めてしまってもよいでしょう。

グループワークの目的に対する意識を高めてもらう

研修効果を高めるには、研修自体だけでなく前後の準備やフォローも重要です。研修前後を意識するかどうかで、目標達成度が大きく変わる場合もあります。

まず研修前に、参加者に研修やグループワークの目的を共有することは大切です。グループワーク進行中はよく観察し、終了後にフィードバックを交えた振り返りをして、研修やグループワークの目的を再認識してもらう時間を設けましょう。

研修会社を利用する

グループワークの内容によっては、研修会社を利用することでさらに効果を高めることができます。研修会社はビジネスマナーなどの汎用的なスキルから、AIやエンジニアリングなどの専門的なスキルまで、幅広い研修内容に対応可能です。

研修会社によってはニーズに合わせたプログラムのカスタマイズや、現役のプロ講師による研修中・研修後のフォローなど、充実したサービスを提供しています。

 

まとめ

談笑する4人のビジネスパーソン

新入社員研修でグループワークを取り入れると、座学だけでは身に付きにくい社会人基礎力を総合的に育むことできます。研修模様からは面接では見えにくい参加者の自然体に近い姿を観察できるため、配属先の検討にも役立ちます。

研修効果を高めるには、研修内容だけでなく、事前計画やフォロー・フィードバックが重要です。自社リソースだけでは研修の実施に不安があるなら、きめ細やかなサポートがある研修会社を活用することも検討しましょう。

 

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