【新人エンジニアの目標設定】重要性や効果・ポイントと目標例を紹介

人材戦略の改善を検討しており、新人エンジニアの目標設定について理解を深めたい方もいるでしょう。目標設定の必要性、メリットや注意点を理解することで、企業の成長も目指せます。継続的なサポートの重要性も知り、人材戦略を成功に導きましょう。

新人エンジニアは進むべき方向が曖昧だと成長しにくいため、長期的かつ具体的なビジョンの下、段階的に目標設定をすることが大切です。人材戦略の改善を検討しており、新人エンジニアの目標設定について理解を深めたい方もいるのではないでしょうか。

新人エンジニアの目標設定の必要性、メリットや注意点を理解することで、エンジニアと共に企業の成長も目指せます。教育担当者による継続的なサポートが重要であることも知り、人材戦略を成功に導きましょう。この記事では、新人エンジニアの目標設定と具体例についてご紹介します。

目次

 

新人エンジニアの目標設定はなぜ重要なのか

デスクに向かって仕事をする3人を背景に、笑顔で上方を見つめるノートPCを抱えた女性

新人エンジニアは、所属チーム内で簡単なタスクを割り振られるのが一般的です。単に目の前の業務をこなすだけでは成長を期待できず、「与えられた仕事をこなすだけ」「手を動かすだけ」の凡庸な人材になる恐れがあります。

長期的な視点で「どのようなエンジニアになるべきか」という目標を設定することで、目指すべきエンジニア像を具体化でき、キャリアプランも明確化できます。目的意識を持って成長の方向性を定められることで、タスクへの向き合い方も変わるでしょう。

ただし新人エンジニアは、自発的に目標設定ができる先見性や高い意識を持っているとは限りません。エンジニアに任せきりにするのではなく、教育担当者が技術面・精神面・キャリア面でサポートし、目標設定のアドバイスをすることも重要です。

 

エンジニアが目標設定をすることで得られる効果やメリット

都市のイメージを背景に、胸元に手を当てる男性と、斜め上に向かう複数の矢印のイメージ

エンジニアの目標設定にはさまざまなメリットがあります。例えば、スキルの棚卸と成長を促せること、エンジニアのモチベーションアップや企業の成長につながることです。ここでは、エンジニアの目標設定の必要性をより詳しく見ていきましょう。

スキルの棚卸と成長を促せる

目標設定は新人エンジニアのスキルの棚卸しや成長を促すことに効果的です。自身の現状認識や将来的なビジョンが曖昧な新人エンジニアは珍しくありません。目標設定は、現状からゴールに向かう道筋を描く作業です。

現状把握のためには、「エンジニアとしての強み・弱み」や「目標達成のために不足しているスキル」を洗い出す作業が必要です。エンジニアとしての個性や課題を把握する中で、客観的に自身の市場価値を分析することにもつながります。現状を分析した上での目標設定は、キャリアプランや行動指針の明確化にもなります。「長期目標を達成する」という目的意識も芽生えるため、自律的な成長を促せるでしょう。

モチベーションアップになる

目標設定から得られた目的意識は、モチベーションに大きく影響します。目的意識がない新人エンジニアは、日々のタスクをこなす中でやりがいを感じにくく、意欲を失ってしまうケースもあります。同じ業務をするにしても、目的意識のあるなしで取り組む姿勢や体験の深みが変わります。

自身が描いたロードマップの中で成功体験を積み重ねることで、エンジニアとしての自信が醸成されていき、高いモチベーションを保ってキャリアアップを目指せるでしょう。

企業の成長につながる

新人エンジニアが目標設定に基づいた業務遂行をすることにより、結果的に企業の成長にもつながります。エンジニアの目標設定を、経営目標を落とし込んだ人材戦略の一貫として実施すれば、人材の成長による価値創出が見込めます。

エンジニアが目標達成に向けて積極的にスキルアップすることで、対応できる案件の幅が増え、開発効率も向上します。また競合他社に先駆けて特許を取得するなど、企業側の想定を超えたイノベーションを起こすことも考えられるでしょう。

 

エンジニアが目標設定をする際のポイント

オフィスの廊下で前方を向いて笑顔を浮かべる男女3人

エンジニアの目標設定は、ゴールを明確にすることや目標の細分化が重要です。高過ぎる目標を設定することは避け、経営目標と整合性のある個人目標にしましょう。また、教育担当者によるサポートも大切です。ここでは、エンジニアが目標設定をする際のポイントを見ていきましょう。

ゴールを明確にする

まずはゴールを明確にするのがポイントです。「クライアントから求められるエンジニアになる」など主観的かつ曖昧な目標だと、ゴールに向かう道筋が立てにくく、目標に向かえているかどうかの評価もできません。

プロセスを考えるにはまず、客観的に判断可能な指標を用い、ゴールを明確化することが重要です。中長期スパンの目標設定ならなおさら、「獲得すべきスキルセット」「成功させるべきプロジェクトの規模」などをできる限り具体化し、ゴールから逆算してプロセスを考えることが求められます。

目標の細分化をする

エンジニアが目標設定をする際は、目標を細分化して達成しやすいようにすることもポイントです。ゴールに到達するまでには複数のステージがあり、各ステージに達するまでに必要な知識・スキル・経験や、やり遂げるべきタスクがあります。

例えば「100名を管理するプロジェクトマネージャーになる」というゴールは具体的ですが、そのプロセスで幅広い知識・スキルを獲得し、リーダー経験を積むことが必要です。ゴールに向けて短期・中期・長期など段階的に目標設定することで一歩ずつ着実にステップアップができて、成功体験を積み重ねられます。

高過ぎる目標は設定しない

現実的に達成が難しいような、高過ぎる目標設定にしないこともポイントです。この状況は、人材戦略の要求とエンジニアの性質やポテンシャルが合致しない、あるいはエンジニアが自己を過大評価している場合などに起こります。

達成が難しい目標を設定してしまうと、モチベーションが低下し続けたり、無理をし過ぎて心身を病んだりする恐れもあります。非現実的な目標は逆に成長を阻害するため、本人の性質やポテンシャルに合った目標を設定することが大切です。

自社と整合性のある目標にする

エンジニアの目標設定は、自社の経営目標と整合性が取れていることも重要です。企業にとって社員は重要な資産であり、社員が成長し目標を達成することが企業の成長につながります。

一方、社員の立てた目標が企業の望まない方向性のものであった場合は、企業の業績悪化やチームのメンバーに対して悪影響を与える恐れもあります。そのため、先輩や上司が社員の設定した目標と自社の経営目標とを照らし合わせるような体制を整えましょう。

定期的にフィードバックを行う

エンジニアが目標達成に向けて進み始めたら、教育担当者が定期的にフィードバックを行い、振り返りや軌道修正をすることもポイントです。目標設定に必要な自己分析は主観的になる場合があり、未体験の領域についての知識には限りがあります。

目標はあくまでビジョンを具体化したものです。最終的なゴールは適切でも、実現困難な中間目標を立てていたり、誤った方向に進んで悩んでいたりすることもあるでしょう。ゴールまでのプロセスで軌道修正ができるように、適宜1on1ミーティングなどでヒアリング・フィードバックを重ねることが大切です。

 

新人エンジニアが目標設定をする際の注意点

デスクの前で若い男性の肩に手を当て微笑みかける男性

新人の目標設定に際しては、将来像の明確化や教育担当者によるサポートが求められます。できる限り具体的な目標を設定することや、新人エンジニアにとってのロールモデルを見つけることなどがポイントです。ここでは新人エンジニアの目標設定時の注意点を見ていきます。

将来像を明確化してから目標を立てる

新人エンジニアの場合、自身の将来像を明確にしてから目標を立てるのがポイントです。エンジニアの職種・職務は細分化されており、どの方向に進むかはスタートラインである程度決まります。もちろんキャリアチェンジも可能ですが、上級エンジニア職に進むためのスムーズなキャリアパスを描くことが重要です。

まず、技術畑で一流を目指すスペシャリスト志向なのか、リーダーとしてチームや開発プロジェクトを管理するマネジメント志向なのかを明らかにします。

相談しながら目標設定をする

新人エンジニアの場合、適切な目標設定ができない場合もあるため、上司や教育担当者と相談しながら設定していくこともポイントです。

エンジニアという職業をよく把握していない場合があるのはもちろんですが、自社で用意できるキャリアパスには制限があります。データサイエンティストやプロジェクトマネージャーなど、新人の理想とする職種やポジションがない場合もあるでしょう。学習の進め方や資格取得なども含め、理想と現実をすり合わせて目標設定することが大切です。

具体的な目標設定をする

期限や数字などを用いながら具体的な目標を設定することもポイントです。IT領域のスキルは習得に長期間を要し、上級エンジニアの資格試験は数年の実務経験を前提条件とするものもあります。

目標達成にかかる月数や年数を洗い出し、ゴールに向けて段階的にステップアップしていくプランを、期限を決めて立てましょう。また実務レベルの目標であれば、「○日かかる作業を△日に短縮する」など、定量的な到達度評価ができるようにしましょう。

目標の対象を見つける

「あのエンジニアのようになりたい」というスキルや経験を持ち合わせている人を見つけることは、新人エンジニアにとって有益です。ロールモデルになぜ魅力を感じるのか、他のエンジニアと何が違うのかを分析する中で、目指すべきエンジニア像をイメージしやすくなるでしょう。

可能であれば、実際にどのようなキャリアを歩んできたのかをヒアリングします。真似できる点・できない点を区別して、自身の場合ならどうすべきかを考え、目標設定の指針とすることがポイントです。

 

【年数別】エンジニアの目標設定の例

キーボードの前に並べた「STEP」と書かれた3枚のラベルと、2体の人形

エンジニアはデータを扱い、チームでプロジェクトを完成させるため、職務を遂行するには知識・スキル・経験の蓄積が必要です。短期目標だけでは意味をなしません。数年スパンの段階的な成長計画の設計が求められます。ここでは、エンジニアの目標設定の具体例を、1年目・3年目・5年目時点で見ていきましょう。

エンジニア1年目の目標設定

エンジニア1年目は、自身のキャリアパスの最初のステージに必要となるスキル・知識を習得する段階です。目標の方向性に応じて基礎的な学習を進め、現場のチームワークに対応できることを目指します。学びに集中しやすいのは新人のアドバンテージです。この期間に貪欲に吸収しましょう。

目標設定の具体例は以下の通りです。

  • チーム内やチーム間の連携を理解し、報連相を確実にする
  • 自社で利用できる研修を全て受講する
  • フレームワークを理解する
  • 簡単なプログラムを独力で実装できるようになる
  • エラーがなく他のエンジニアからも読みやすいコードを書けるようになる
  • 現場で必須となるプログラミング言語の資格を取得する
  • 基本情報技術者試験に合格する

エンジニア3年目の目標設定

エンジニア3年目は、さまざまなプロジェクトに携わる中で知識・スキル・経験を蓄積し、エンジニアとして独り立ちできる段階です。また新人を指導する立場でもあります。ワンランク上のプロジェクトやポジションに抜擢されやすくするために、エンジニアとしての市場価値を上げることを目指しましょう。

目標設定の具体例は以下の通りです。

  • 新しいプログラミング言語を習得する
  • 応用情報技術者試験に合格する
  • 担当システムのプログラム設計・実装・単体テストを独力で完成させる
  • 担当システムの詳細設計から結合テストまで完遂できるようになる
  • 新人を技術面でサポートし、簡単なプログラムを独力で実装できるように指導する

エンジニア5年目の目標設定

エンジニア5年目は、スペシャリストかマネジメントどちらのルートに歩むかが決まる段階です。上級エンジニアへステップアップするか、これまで培った知識・スキル・経験を応用できる関連職種へキャリアチェンジするかは、自社で用意できるキャリアパスによって選択肢が変わります。

スペシャリスト志向・マネジメント志向それぞれの目標設定の具体例は以下の通りです。

【スペシャリスト志向】

  • 上流工程の基本設計からプロジェクトに携わる
  • 上級エンジニアの資格取得を目指す
  • クラウドやデータサイエンスなど先端技術を本格的に学ぶ

【マネジメント志向】

  • クライアントと折衝し、スケジュール調整ができる
  • 各メンバーのレベル・特性に応じたタスクを割り当てられる
  • ミドルエンジニアを含めたチーム全体の課題解決ができる

 

まとめ

ビルを背景に、カメラに向かって駆け出し上方を見据えて微笑む2人の男性

新人エンジニアは進むべき方向が曖昧だと成長しにくいため、長期的かつ具体的なビジョンの下、段階的に目標設定をすることが大切です。エンジニアがキャリアパスを明確化し、高いモチベーションを保って活躍すれば、企業の成長にもつながります。ただし経営目標と個人目標に整合性がなければ逆効果となる場合もあるため、教育担当者による目標設定の段階からのサポートが大切です。

エンジニアの目標設定や継続的なサポートに不安があれば、現役エンジニアによるメンター制度を完備した研修会社が強い味方となります。エンジニアは学び続けることが求められるため、目標達成をサポートできる研修制度も整備しましょう。

 

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